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投稿者:井端隕石 - この投稿者のレビュー一覧を見る
小朝の師匠。落語家としての印象はこの位。本人の師匠が彦六(正蔵)というのも地味だ。このような落語家をよくこのボリュームまで書きまくったものだ。地味というよりも通好み、なんだな。
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春風亭柳朝の一代記
ハードカバーで読みましたが
文庫版がお手軽でいいですね
一気読みできます つまり読みやすいって事です あと泣けますよ
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僕が落語を聞くきっかけになったのが柳朝の「宿屋の仇討」でした。この物語も柳朝の十八番から始まります。
最後の江戸っ子です。
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落語家、5代目春風亭柳朝の伝記小説ではあるけれど、ある典型的な「江戸っ子」の破天荒な一代記として読んでも面白い。
一時は志ん朝、談志、円楽とともに「四天王」などと呼ばれながら、他の3人とくらべるとどうも地味で影の薄い印象のある柳朝だが、この本を読むとそれもまたこのひとの「江戸っ子気質」に理由があったのか、と納得できる。
「自分が主役でないと思ったら、一気に隅のほうに引っ込んで悪あがきを見せない。石にかじりついてでも、ここで逆転してやろうなどという根性がない。淡白、見栄坊、恥ずかしがり屋……」
とはいえなにより落語が大好きで稽古熱心、「芸」で他の3人に劣っているというわけではまったく、ない。とりわけ「大工調べ」や「宿屋の仇討」といった噺では、その切れのいい江戸っ子口調や啖呵で魅せてくれる。そしてまた、惣領弟子の一朝師匠をはじめ現在寄席で活躍しているお弟子さんたちに、その「粋」な芸風がしっかり受け継がれているのはまったくもって素晴らしいことだと思う。
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ご存じ、吉川潮先生の手になる春風亭柳朝の評伝。柳朝、いいなぁ。江戸前とはこういうことを言うのですね。談志が柳朝にだけは頭が上がらなかった等、興味深いエピソードが満載。