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スクープを追う敏腕記者が見た都会の闇
人気報道番組の遊軍記者・布施京一は、見かけによらず凄腕で、独自取材で数々のスクープをものにしている。今日も事件を追いかけ、夜の街へ…都会の闇を描くサスペンス短編集。
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TBNテレビ報道局社会部の布施京一は、看板番組『ニュース・イレブン』所属の遊軍記者。素行に問題はあるものの、独自の取材で数々のスクープをものにしている。時には生命の危険にもさらされるが、頼りになるのは取材ソースのひとりでもある警視庁捜査一課黒田裕介刑事の存在だ。きらびやかな都会の夜、その闇に蠢く欲望と策謀を抉り出す。
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今野さんの警察小説?
いや黒田刑事という警察関係者も出てきますが、
主人公はテレビ報道局の記者、布施京一です。
●「スクープ」 ●「傷心」 ●「遊軍記者」
●「住専スキャンダル」 ●「役員狙撃」
●「もてるやつ」 ●「渋谷コネクション」
一話完結の短編集でした。
布施は報道番組のスクープをとるため、
潜入捜査まがいのことをやり、
大物芸能人や財界トップと暴力団の関係を暴きだします。
努力のかいあって、
布施の報道番組はテレビ局の目玉番組となっていました。
そして、布施の体当たりの捜査はますます激しくなります。
危険な目にあうこともしばしばです。
さるぐつわをはめられ、
黒い車に連れ込まれそうになるのですが、
そのたびに、まるでお助けマンのように
絶好のタイミングで黒田刑事が現れ、
悪人は「誘拐」の現行犯逮捕となるのです。
まるで「水戸黄門」のドラマのような感じの短編集でした。
ノリがよくてサラリと読めるのですが、
「軽い小説」という印象が残ります。
でもこのキャスティングなら、シリーズ化出来るかもしれませんね。
それまで、布施ちゃん、元気でいられるかな。?
布施ちゃんといえば、
「渋谷コネクション」でイラン人との対話シーンに笑ってしまいました。
〈ターゲットの女性を捜す布施の前にイラン人が現れます。〉
イラン人:名前は?
布 施:布施だよ。
イラン人は片方の眉をつり上げて見せた。
イラン人:イラン人のような名前だ。本当の名前か?
布 施:本当の名前だ。親も布施、じいさんも布施。
イラン人は笑った。
布 施:何がおかしいのさ?
イラン人:私の名、フセインね。
文章勝手に引用しています。m(__)m
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今野敏の『スクープ』はテレビニュース記者、布施京一が活躍する報道ミステリーの短編集。どの事件も、布施と警察の連携で不思議とうまく片付き、スクープになる。
布施京一はTBNテレビ報道局の看板番組である二ユース・イレブンの遊軍記者だが、敏腕記者というわけではなく、どちらかというと不良社員で、いつも会議に遅れてくる上に、真面目に参加することはなく、会議はそれこといつも上の空。そして取材といいつつ、実際は六本木や新宿、渋谷でプラプラと飲み歩いている。でも布施はどこの店でもそこそこ人気がある。布施の肩ひじ張らず自然に受け入れる雰囲気がつい相手が話したくなる雰囲気を醸し出すのだ。
警視庁捜査一課の黒田部長刑事に対しても同様。黒田刑事がお決まりの居酒屋で一人で呑んでいるところへ布施はやって来る。黒田部長からしてみれば、来るとうっとうしいが、来ないと寂しい。しかもいつも持ちつ持たれつの関係は実はかなりよいコンビだと思う。
布施の取材姿勢、というか行動姿勢は実は一貫しており、ネタをさがしているわけではなく真にプラプラと遊んでいる。しかし、ただプラプラと遊んでいるわけではなく、さりげなく問題を見つけている。困っている人のことを気にしているから真の姿が見えてくるのかもしれない。マスコミはとかくスクープに躍起になるが、スクープに躍起になると目がくらんでくるのではないか。
今野敏は「スクープなんてどうでもいい。事件に関わっている人のことが気になるんだ。」と布施に『スクープ』の中で語らせている。この小説が面白いのは、事件そのものよりも、事件に関わる「人」にフォーカスしているためだと思う。そして、布施のようなプラプラした記者が実は爽快に活躍するという、完全懲悪、大人のスーパー戦隊、水戸黄門だ!
そうそうこの展開!という、分かりやすい中にも結果的に事件を解決していくスッキリ感を味わい時にはぴったりの短編集だ。
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布施さんかっこよすぎる。どんなに危険なところにも余裕な顔して入っていってとんでもないスクープを掴んでくる布施さん尊敬します。なにより人に愛されるそのキャラ見習いたいものですね。しかし難しい用語が多くて理解するのが難しいところが多かった…僕の勉強不足ですな。
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あらすじ
TBNテレビ報道局社会部の布施京一は、看板番組『ニュース・イレブン』所属の遊軍記者。素行に問題はあるものの、独自の取材で数々のスクープをものにしている。時には生命の危険にもさらされるが、頼りになるのは取材ソースのひとりでもある警視庁捜査一課黒田裕介刑事の存在だ。きらびやかな都会の夜、その闇に蠢く欲望と策謀を抉り出す。
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TBNテレビの遊軍記者布施京一が危険な目に遭いながらもスクープをものにしていく。
短編集です。
ここに出てくる香山恵理子はガツガツしててあまり好きになれないけど。
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スクープシリーズ 第1弾 7つの短編作。
第一章 スクープ
第二章 傷心 HEARTBREAK
第三章 遊軍記者
第四章 住専スキャンダル
第五章 役員狙撃
第六章 もてるやつ
第七章 渋谷コネクション
素行に問題ある報道番組「ニュース・イレブン」の遊軍記者・布施が、街に溶け込みスクープを連発する。
麻薬に援助交際、芸能ゴシップ。
なぜか布施という男には気を許してしまい、記者らしからぬ行動で、捜一の刑事・黒田も一目を置く存在。
運か必然か、この男ゆくところに現代の闇があり、ネタがある!
ご都合主義ですが、ストーリーが簡単で善悪が分かりやすいのでさくっと読めて好きです。
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メインの登場人物のキャラ付けは良かったけど、短編だったからかストーリーはなんか簡単だなぁと感じてしまった。シリーズ2作目に期待。
住専スキャンダルと渋谷コネクションは面白かった。
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布施京一シリーズの第一作。
週刊漫画の読み切りでよくやるような、ちょっとお試し感のある内容の短編集。
これはこれで面白かったけど、二作目以降の長編のほうが読み応えがあって良かったかな。
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「クローズアップ」を図書館で手に取り読みました。
前作が有る事を知り「スクープ」読みました。
「ヘッドライン」も読みます。
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※今野敏さんは……個人的には、売れ初めて以降に出された警察小説以外には思い入れは少ない(樋口さんのシリーズは除く)。
今作も、軽い気持ちで手に取り、軽~く、でも楽しく読ませてもらった感じ。「オヤジ狩り」とか、イラン人とか…青春時代によくテレビから聞こえてきた単語が登場し、懐かしかった。
★3つ、7ポイント半。
2019.11.25.古。
※半分位まで進んだ辺りから、しきりに頭をよぎったことがある。
「これ、連ドラになったらウケそう」
・・・安積班以上に主人公のキャラが立ってるし、
・・・いい意味でのパターン化がなされてるし、
それでいて、
(まあミステリ通なら読めたかもだけど自分はそうでもない)
・・・驚きの展開が毎回入っているし、
(使い古された感はあっても王道な)
・・・記者と刑事の協力関係、という方程式が成り立つ♪
※となると、キャスティングについてあれこれ想像を巡らさざるを得なくなる(笑)。
例えば・・・
黒田部長刑事……遠藤憲一さん?
布施ちゃん………菅田将暉?、濱田岳くん?生田斗真?
キャスター………二階堂ふみ?
・・などなど。
※ブクログの皆のレビューを見てみたら(いつも、自分のレビューを書いた後に他の人のレビューを読むようにしている)、続編が2作も出されていることが判明。
読まねば♪
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隠蔽捜査シリーズが大好きで、今野敏さんの他の作品を読んでみようと思い手に取った。
現在、4冊目まで出版されており、第1作目であるこのスクープはかなり前に執筆されたものだが、内容に古さは感じず、隠蔽捜査シリーズ同様、一気に読了した。
テレビの報道記者が主人公であるが、脇役とは言えないほど重要な役回りを演じている刑事が、隠蔽捜査も彷彿とさせる良い味を出している。
最新作まで一気に読み進めたい。
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TBNテレビの遊軍記者である布施を主人公としたシリーズ1作品目。本作は短編集となっており7つの作品を収録、1997年刊行の「スクープですよ!」の改題ということもあり、”住専”といったちょっとなつかしいフレーズも登場します。
シリーズ2作目の「ヘッドライン」もすでに読了、1作目のほうが布施は飄々としたイメージが強いですね。とはいえ、そんな飄々とした記者が立て続けにスクープをものにするところが、「柔よく剛を制す」を彷彿とさせこの作品の魅力になっていると思います。なんだかふらふらしているようで、それでいてしっかり仕事の成果を出している、という点、多くの働く人の憧れ(妬みも?)でもあるでしょうから、魅力的なキャラにみえるでしょうね。
取材をつづける中で何度か危ない目にあうのですが、危機一髪というところで刑事である黒田に助けられるというパターンが何度かあります。短編集で繰り返されてしまうとちょっとな、とは思います。また短編ゆえ、人物の掘り下げよりも事件の描写に寄ってしまっている点で読み応えという点では物足りなさが残り、星は3つとしました。
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面白かったです!
独自の取材でスクープをものにする遊軍記者 なんか、ゴリゴリのすごい人かと思っていたら…
布施さんのなんだか掴み所がないかんじが いいですね。あぶない所にいるのにひょうひょうとしていて、「たから、俺はダメな記者なんだ」とか「特に、女の子には感情移入が強くてね…」とか 強すぎないところがいいですね。
黒田さんは、タイミング良すぎです(w)