投稿元:
レビューを見る
適度な自尊心と現実を受け入れるバランスが大事。
対象喪失を論拠にしながら、病んでる原因を論じていくのはなかなか面白かった。
投稿元:
レビューを見る
BPnet推薦
http://www.nikkeibp.co.jp/article/column/20100805/240470/?mlm
投稿元:
レビューを見る
◆人間の欲望とは、他者の欲望である 仏精神分析家ラカン
◆残滓ざんし
◆社会全体のベクトルが「父性」を排除
◆思春期に問題が表に出てくることが多いのは、他者比較で自らの立ち位置を認識
◆大人になるというのは「なんでもできるわけではないことを受け入れていく」過程
◆フィンランドの問題 カーリングペアレント
◆共依存 親と子
◆性体験の若年化、ひとりえっち増加、下手は打ちたくない意識
◆親としての万能感
◆規範からの解放によって得られた自由とひきかえに「自己責任の重圧」
◆無限の可能性→自己責任→他責
◆キューブラー・ロスの死の五段階 否認、怒り、取引、抑うつ、受容
◆去勢不安故の男性の打たれ弱さ
◆敗者復活の可能な社会
投稿元:
レビューを見る
最近感じていることをそのままズバリ言い当てた内容の本です。そうだそうだと頷きながら読みました。大人になりたがらない子どもたちと大人たち。他人に責任を押しつける他責社会。一体日本はどうなるの?訴訟大国アメリカの後を追っているといえば、そのままかもしれないが、日本には日本の昔ながらのよいところがあったはず。もう一度見直す必要がある。
投稿元:
レビューを見る
自分自身を振り返らざるを得なかった。多分に私自身についてを語られているようで、反省すること然りであった。
ただ、こういうことが指摘をされ、書籍にまでなる日本という国は本当に平和なんだろうと感じた。
どの年代の方も一読をお薦めする。
投稿元:
レビューを見る
打たれ弱さ(ひきこもりなど)、他責的(モンスターペアレントなど)、依存症といった現在に蔓延る精神的な問題について分かりやすく解説しています。高校などでも道徳の時間を設けて、学生にこういう本を読ませ、色々考えさせて欲しいですね。自分も以前仕事でクレーマーにイチャモンをつけられて、しばらく仕事が出来ないほどに精神的なダメージを受けた事もあり、非常に関心を持って読みました。
投稿元:
レビューを見る
「空虚で幼児的な万能感をひきずったままの若者・大人が増殖しているこのっ社会」それらが病理となって起こる、ひきこもりの増加等にみる打たれ弱さ。
何でも他人のせい、環境のせいにする多罪的傾向が社会に広まっている。
精神科医である筆者は、現代の社会病理が、個々の歪んだ志向や、親からの過大な期待が原因とすることを、見事に鋭く言い当てている、明快な著作である。
投稿元:
レビューを見る
精神科医として臨床現場でお仕事をされている筆者が、近年増えていると感じる「打たれ弱い人間」「他責的な人間」「依存症の人間」の三者を対象喪失の克服という観点から見直している本です。
この本はすごく参考になりました。私自身、「喪失」の過程にいたものですから、それをどうやって乗り越えるのかが参考になりましたし、元気も出ました。同時に今という時代の残酷さや生きづらさもヒシヒシと感じ取ることが出来て、生き方を見直す良いきっかけになりました。
「諦める」というよりも「挫折を受け入れて努力すること」が大切なのであって、同じ失敗を繰り返しても諦めないでしがみつき続けるということは、学習能力がないと言わざるを得ません。失敗から学ばないのがダメになる原因だったんです。また、挫折したからと言って全てを放り出してしまうことも愚かなことです。
まず何よりも挫折を自分の痛みとして受け入れること、受け入れてなおやる気があるなら頑張れということなんだなぁと。
痛みから立ち上がるのはとても大変なことですが、頑張らないとなぁと気が引き締まりました。
投稿元:
レビューを見る
大人が子供化している現代社会を見事にまとめています。オススメの一冊です。
大人が子供のままでい続け、大人になりきれない状況を、第1〜3章で説明し、第4章では、大人になる過程で失われる夢や理想をいかに克服するかの「対象喪失」について、第5章では、現代の子供化している社会に対しての処方せんを提案しています。
近頃話題になっている、引きこもり、モンスターペアレント、自分を甘やかす現象は、全て大人の子供化というキーワードで説明できます。本当であれば、第4章で説明している、社会に揉まれながら乗り越えて行く苦労や困難を経験して、大人という成熟した段階へと成長するはずです。しかしながら、そのようなつらい経験を拒否し続けると、いつまでも精神年齢は子供のままでいてしまい、体だけが大人に成長してしまうと説明されています。
以前なら、かわいい子には旅をさせよ、若いうちは買ってでも苦労しろ、といった風潮があったのに、現代では、いつの間にか周囲も気を使って、苦労をかけないようにと、本人を囲ってしまいます。
今の時代、精神年齢が低い=かわいいみたいな風潮がある気がします。あたかも、子供化している状況を正当化するような。そうやって子供化自体が問題視されず、本人のキャラ、個性で片付けられてしまうのは非常に危険だと思います。
著書では、子供化を進行させないよう、挫折や困難などの「転ぶ」経験をたくさんして、転んだ時に、
1.他人のせいばかりしない
2.敗因を分析する
3.自分で起き上がる
の、3つの練習を積み重ねていく処方せんを提案しています
当たり前のことかもしれないけど、意外に難しいです。要は、自分に厳しく、自己鍛錬を行なっていけるかにかかっていると思います。そう思うと、人生は修行って気がします。つらい現実を直視し、向き合って乗り越えていくことで、人生の経験値もあがっていくと思います。ドラクエと同じように、逃げ回ってるだけじゃあ経験値はもらえず、レベルアップしないのと同じように。
親の責任も大きいと思います。子どもが可愛いからといって、いつまでも甘やかしていると子どもの精神年齢が上がっていきません。子どものためを思って、時には厳しく接し、突き放すことも大事だと思います。自分も父親として、子どもを叱って面倒な状況になるより、子どもの機嫌を取っている方がラクだなあと安易に考えがちです。短期的に見ればそれで良いのかもしれないけど、長期的な子どもの成長の視点で考えれば子どもにとってプラスとは言えません。著書を読んで反省しました。
目次
第1章 「打たれ弱い」という病
第2章 一億総「他責的」社会
第3章 依存症―自己愛の底上げ
第4章 大人になるってどういうこと?―対象喪失とは何か
第5章 子どもを子どものままにしないために(処方箋)
投稿元:
レビューを見る
最近こういった、社会の問題の解説•解読本が好きだ。
自分の問題を他責にする人が、モンスターペアレントやモンスターペイシェントになるらしい。なるへそ。
失敗すると、全否定の勢いでだめになり、うつ病にまでなってしまう。なるへそ。
何事も、バランスよくやれないから、モンスターになったり、うつになったりするんだ。
バランスよく、バランスよく。
投稿元:
レビューを見る
不登校、引きこもり、モンスターペアレント、自分の問題を他人のせいにする他責的人間の増加。なぜこの類の人が増えているのか。筆者は対象喪失経験の少なさにあると分析する。大人になるとは自らの卑小さを自覚していく過程にある、という事に今更ながら納得。
後半は依存症や対象喪失などの精神分析がメインになっているが、俺としては個人の精神分析よりも、社会が個人に与える心理的要因は何か、という方に興味がある。
投稿元:
レビューを見る
モンスターペアレンツやひきこもりやうつなどの状態を、
マイケルジャクソンなど有名人を絡めてわかりやすく根本から解説。
みんな幼児的万能感が抜けないんだってこと。
これから抜け出すには対象喪失を経験して心を鍛えることだと。
だが現代社会ではその経験をさせることが少なくなっているから
こどもの心のまま育ったおとなが増えているということ。
後半は専門的な話になっていくけれど、おもしろかった。
投稿元:
レビューを見る
大人になる=何でも出来る訳ではないことを受け入れる 対象喪失を受け入れる
悲しみや苦しみを乗り越えて人間は大人になっていく。
何でも周りのせいにする他責的な人、問題は自分かもよ
投稿元:
レビューを見る
[ 内容 ]
「スゴイ自分」(=幻想)を保つためなら何でもする…急増するひきこもりや新型うつ病、何でも他人のせいにするクレーマー、覚醒剤や合成麻薬などの依存症。
精神分析からのアプローチ。
[ 目次 ]
第1章 「打たれ弱い」という病(不登校は誰にでも起こりうる、という認識;ひきこもりの長期化 ほか)
第2章 一億総「他責的」社会(モンスターペアレントは「他責」の象徴;ベテラン教師も疲れ果てる ほか)
第3章 依存症―自己愛の底上げ(マイケル・ジャクソン―「大きな子ども」の典型;失われた子ども時代 ほか)
第4章 大人になるってどういうこと?―対象喪失とは何か(最大の対象喪失である「自らの死」;キューブラー・ロスの「死の五段階」説 ほか)
第5章 子どもを子どものままにしないために(処方箋)(「~しない生き方」を実行するのは難しい;問題点に「気づき」、構造を理解する ほか)
[ POP ]
[ おすすめ度 ]
☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
☆☆☆☆☆☆☆ 文章
☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
共感度(空振り三振・一部・参った!)
読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)
[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ]
投稿元:
レビューを見る
この本を読んだのは、何を隠そう、自分がガキ過ぎて嫌気がさしたから。どうにかして大人になりたい。。と。
いかに、完璧な自分なんていうものはない、というものを自覚し、失敗や挫折や喪失を受け入れるか、ということ。自分が失敗してもいいんだ、ということ。傷つくことを受け入れる強さを持つこと。
本当の意味で挑戦していこうと思った。恥ずかしくたっていいじゃないか!