投稿元:
レビューを見る
SNS、6次の隔たり、彼氏の元カノの元カレetc…の研究の話。わかりやすく、たまらなく面白い本です。 http://amzn.to/h8Ukxw
投稿元:
レビューを見る
日本の論壇に立つネットワーク・アナリストとしてはおそらくトップの中の一人。安田雪が新書で「つながり」の神髄を語る。何故、人は繋がるのか。あまりにも、遠大な命題にmixiや元カノと友達といったポップな話題を切り口に挑む。
一番のおすすめは・・・あとがきということは秘密!
投稿元:
レビューを見る
社会ネットワーク分析の最近の研究についての解説なのかと思って購入したが、意外とそうでもない。社会学から近年急速に発展したネットワーク理論をの研究を歴史的に概観していくのかとも思ったが、そういうわけでもない。著者の研究活動を元にしたとエッセイという感じだ。テロ組織、会社内の電子メール、SNS、性的交際関係、感染症などの例を挙げている。また弱い紐帯についての考えも述べられていた。
興味深かったのは関係調査がプライバシーに及ぼす倫理的な問題についての記述である。ネットワーク分析は強力なので、運用によっては怖い一面もあるということなのだ。
投稿元:
レビューを見る
つながりをずって研究している繋がりオタクの著者が書いた本。mixiの実データ分析した結果は圧巻。ネットでSNS等を始めたい人は一度は読んでもよい。一般の人は見る価値なし。
投稿元:
レビューを見る
ネットワークサイエンスの入門にちょうど良いと感じました。
6次の隔たりは聞いたことがありました。興味深いと思ったのは…
その人本人を知るよりも、その人が誰とつながっているかを知る方がよりその人がわかる…ということでした。
人はいろんな人とつながっていますが、その全てを把握することは難しいということも!
投稿元:
レビューを見る
2011.05.05 ネットワーク論というよりも、さまざまな事例も踏まえたネットワークについての教養を高める本といった感じ。わかりやすく楽しく読むことができた。
投稿元:
レビューを見る
ネットワーク分析。面白そうだけど、その肝がいまいち本書では伝わらない。作者の個人的な事情についての記述もちょっとうんざり。しかし、巻末の参考文献は助かる。あと、かのグラノベッターがバッサリやられている箇所も面白い。
気になった記述。
・「構造的空隙理論」ない部分に注目せよ。
・「他人と自分との関係を間違って定義しないこと」「他人に自分との関係に過大な期待を抱かせないこと」
・スケールフリー:極端な勝ち組が少数、中堅どころがそこそこ、圧倒的多数は負け組。
・弱い紐帯はループを作る。ブリッジの役割が重要。
・時間の先に夢を見る。空間の先に夢を見る。
投稿元:
レビューを見る
米国陸軍のサイトに対テロ戦略マニュアルがあるという。テロ対策も危険人物と
誰がどのようにつながっているかを探すことで、捜査が始まるという。
人とのつながりが希薄になったと言われてから、久しくなったが、つながりを分析する
ということは、社会全体を分析するようなもので、壮大な実験である。
そのつながりが、電子媒体を通じて、作られる世の中になってから、
メールというのは、ひととひとをつなぐ媒体として、大きな役割を続けている。
業績の良い会社をひもとくと、メールには、よい言葉が使われているという。
なんと、高業績は、ポジテイブな言葉から生まれているのです。
人への依頼についても、言葉ひとつで、つながりが生きる。
信頼関係は、「お願いします。」「ありがとう」で始まるのですね。
「つながり」これをどう作るかで、企業にとっても、社会も大きく変化します。
言葉は、やはり大事です。
投稿元:
レビューを見る
さまざまな問題を「ネットワーク」の視点から考察していく、ネットワーク研究の本。6degreeの話や、実際の社会実験の話など、身近で非常に面白く読めました。自分から出ていくネットワークだけでなく、自分へ入ってくるネットワークにも目を配り、人間関係を俯瞰的に見るべしというのはそのとおりだと思った。
「およそ上司たるものは、人間関係に鋭敏でなければならない。人間関係オンチな上司を持つと部下が苦労する。」「すきまを埋めるように、人間関係に橋をかけると徳だ(構造的空隙理論)」「旅先で一人、未知の人々のあいだを通り過ぎていく感覚は快感ではあるが、ある程度の深みを持った安定的な他社との関係は、安心感につながるし、かけがえがない。」
それにしても、あとがきの生々しさがすごすぎて「何が起きた!?」と思わざるを得ないな。
投稿元:
レビューを見る
社会ネットワーク分析の本。
人と人とのつながりの広がり方やつながりの特性を言語化しようとするもの。
ネットワーク分析は、会社内でのハイ・パフォーマーのネットワーク形成と行動特性の分析に利用できると思ったら、感染症の広がり方やゲリラの分析にも利用できる汎用性の高い分析手法。
悪用すれば悪徳商法に転用できるかも。
個人個人の日常生活における人的ネットワークが研究対象であるため、その応用可能性を考えるととても興味深い。
実際、本書での調査はSNSや大学の講義受講生等、身近なものを対象としている。
同時に、その倫理的許容性を考えると、とてもセンシティブな領域。
興味深く読めました。
あと、この本を読むときは、ぜひあとがきまで読んでください。
投稿元:
レビューを見る
ネットワーク・サイエンスの若手研究者によるイントロダクション。
学問そのものの概説的紹介ではなくて、著者がどのように関わってきたかがメイン。
書きはじめたのは数年前らしいのでやや古いところもあるし、アカデミックな内容でもない。
でも、いろいろな対象に対してネットワーク・サイエンスは有効であるということ、学問としては工学系研究者との関わりが重要ということ、著者自身の個人情報へのアクセスへの戸惑い、などが伝わっては来る。
投稿元:
レビューを見る
ネットワークサイエンスという学問をご存じであろうか。9・11以降米国では、犯罪捜査と軍事関係の仕事をするネットワーク研究者が膨大に増えているという。
ただネットワークサイエンスが身近なものでないかと言えば全くそういうことではない。本書を読めばいかに日々ネットワークサイエンスの分析対象の中で生きているかがわかり、いかにそれが「魅力」的でありかつ「怖い」ものであるということを実感するだろう。ネットワークサイエンスとは抽象的に言えば、多様な関係の型を分析してその特徴を理解し、関係そのものの連鎖、拡散や成長、そしてその上に流れる情報、金、質の変異などを明らかにしようとする学問の分野である。本書で出てくる具体的な例として、恋人、SNS、新型インフルエンザのつながり、対ゲリラ戦略などと多岐にわたっている。「カレシの元カノのカレシを知っていますか」という広告作品ついてはまるまる一章分書かれており、筆者はこの広告を見た瞬間「自分は何かをしなければならない」という本能的な衝撃が走ったという。このお題自体非常に興味深い事ではあるのだが、このようにネットワークサイエンスに対する筆者の使命感というものが本書を読んでいると強く伝わってくる。最後まで一気に読み通させてしまうほどの力強い筆致も魅力的だ。
投稿元:
レビューを見る
ネットワーク分析から、何が見えるのか。
ありとあらゆる関係性を科学する。
新型インフルエンザ蔓延の背景、
職場内でのコミュニケーションネットワーク、
カレシの元カノの元カレをたどっていける先、
どれも興味深い。
6次の隔たりの不思議についても触れている。
あらためて、人はあらゆる関係性の中で生きているのだなぁ、と思う。
興味深い学問領域である。
投稿元:
レビューを見る
ネットワークサイエンスについてあれこれ紹介してくれる本。
といっても総合的な解説というよりは著者のこれまでの研究とか思い出を中心に語る感じ。
文系の社会学の研究と理系のネットワークとの予算や機器の違いなんかは「まあそうだろうなー」という感じで文系の研究費の低さを改めて実感。
繋がりの中でも、二つのコミュニティを橋渡しするような人がネットワークにおいては重要なのは納得。
有名な6次の繋がりについても色々な条件での実験や説が載ってて面白い。
仕事に活かすところでいうと、
・仕事のメールは「即レス・短レス・頻繁に」。社内のネットワークで中心的な位置を占める。
・重すぎる関わりにはまり込むな、冗長な関係に埋もれるな。むしろ、今存在しない関係の空隙を見つけ、関係を橋渡しする位置を占めよ。
・SNSのターゲティング広告とんちんかんなの多い。人は同質的なつながりだけでなく、一番繋がっていたい集団は異性、ちょっと年上や年下など。
・「入りを制す」自分に入ってくる関係の認知と活用。
出る方は自分でコントロールできる。大事。
あとはネットワークサイエンスにはあんまり関係ないけど、後書きが面白かった。著者の今までとこれからとが語られていた。
その中で興味深かったのが「時間の先に夢を見るか、空間の先に夢を見るか」という話。
今の人・場所との時間の先に何かを求めるタイプの人と、人・場所をどんどん先にいって何かを求める人。
農耕民族は前者で開拓者は後者。
自分がどちらかのタイプか分かっておくといいよと。
自分は空間の先に夢を見るタイプかなぁ。
世界は広いし、今の周囲の環境なんていうのは偶然で出会ったごく狭い人・場所なんだから、それが全てだと思って固執するよりどんどん新しいところへ行ってみればいいじゃん、って思う。
「自分にはこれしかない」「この人しかいない」っていうのは初期条件だけでいうとありえないんじゃないかと感じてしまう。
それが「これしかない」というのは、運命じゃなくて費やしてきた時間や執着の結果ではないのではないか。限られたネットワークの中での最的化みたいな。
もちろんその執着の結果なにかを成し遂げて幸せになることだってたくさんたくさんあると思うのでそれでもいいと思う。
でもそんなネットワークの中だけじゃなくて、どんどん飛び出せばいいじゃん!となってしまう自分は間違いなく時間ではなく空間派でした。
小さい頃から転出入が激しかったから、出会いなんて偶然たまたま近くだっただけだろという思いが身体に染みついてるのかな?
もちろんこんなに広い世界で偶然出会えたこの関係を大切にしたい、というのはあると思う。
前々回のシュタゲの日記とちょっと関連するけど、「ありえたかも知れないいくつもの可能性」に想いを馳せ、その分だけよりいっそう今を大切にするってこと。
でもその今だけに固執して他が見えなくなるのは勿体無いかなあと。
昨日『思想地図』東浩紀×宇野常寛トークショー -インタビュー:CINRA.NETを読んでそこに
『たとえば舞城王太郎の『九十九十九』に「だから僕は、この一瞬を永遠のものにしてみせる」ってフレーズがありますよね。しかし、95年以降は誰もがループの果ての一回性を愛するかのごとく、「この一瞬を永遠のものに」するべく物語回帰していったわけです。ゼロ年代に問われていたのはむしろ「誰もが九十九十九になった世界」「誰もが物語回帰を決断した世界」がどうなるか、じゃないでしょうか。』
という発言があって、この偶然を愛しすぎてしまうことの弊害とかどうなのと思っていた自分にはほーほーときたわけで。
僕たちは可能性は無限だけど、ゲームや物語のように無限のループするわけじゃない。逆にゲームや物語よりもはるか無限に近く世界は広い。
だからこの一回性を愛するのもいいけど、もっと広いところにどんどん出てみようぜ!ってことが言いたかったみたいな。
もちろん世界の全ての人や場所や仕事を経験できる時間は僕たちにはないから、ある程度のところでその中で決める必要は出てくる。
そのときになって初めて一瞬を永遠のものにして、広い世界の偶然の中からこれを選んだという覚悟を持てばいいんじゃないかなあ。
つまり、
若いうちから「これだけ!」と決めつけないで、世界は広いんだから色々やってみなよ!会ってみなよ!そのうちに本当に大切にしたいものが分かってくるから!
みたいなありがちな意見が言いたかっただけなんですけどね!w
ただもちろんひとつひとつをおろそかにするわけではなく、もちろんある程度大切にはするけど!
というわけでした。
ネットワークサイエンスからはだいぶ脱線したけど、無理やりまとめて繋げると、ネットワークのハブを伝って広いネットワークを構築してみろ!ってことかな?w
投稿元:
レビューを見る
先に「人脈づくりの科学」を読んでいたのですっと読めました。「人脈づくりの科学」では弱い紐帯の強さを力説してたけど、こっちではその弱点を自らの研究で暴いていました。もっとネットワークのカテゴリを細分化しないと一概にこうとは言えないですよね。すべての人々分の人間関係の種類があるわけだし、実体もないものだから、なかなか難しい研究だなと思います。