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とても感動できる小説です。
ドーン!と来るわけではなくじわじわと
嫌みや人間の裏、ということではなく
今を素直に生きている人たちの優しさを
見れる小説かと思います。
と、まじめに書いてますが
何より主人公の奥さんであるハルちゃんが
とても魅力的でした。
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森見節を思わせる文体が楽しく、読みやすかった。
なにより登場人物の1人1人が生き生きとしていた。
医療に関しても分かりやすく説明してくれているので、小難しい感じは受けず、凄惨な感じも受けなかった。
医療に関するエゴは色んな医療に関する小説に書かれていることであるが、この方の文章で読むと、すっと入ってきて「これでいいのだ!」と思わせられる。
読了後、誰かに優しくしたくなる、そんなほっこり小説。
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NHKドラマ「マドンナベルデ」も夏川さんの作品だそうで…。この方は、24時間360日の病院に勤務されている中、いつ書いてるんだろう。
この物語に出てくる一止の奥さん、細君が可愛らしいです。可愛いだけではなく、気が利く。きっと夏川草介さんの奥さんも素敵な方なんだろうと想像を膨らませながら拝読させて頂きました。
映画化されるみたいですが、一止役が櫻井くん?? なんかイメージ違う!
細君役は、宮崎あおいちゃん!これは納得です。
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すっきり!心が洗われた。
まず主人公一止という人。
かなり面白い。
その古風な話し方での次郎や看護師たちとのやりとりは、思わず一人で爆笑。
一止に負けない個性的な登場人物。
次郎や看護師の他にも、ハル、男爵、学士殿、大狸、古狐。
みんな強者(笑)
だけどみんな優しくて、温かい。
そして何より日本酒‼
飲みたくなった。
一止の医者としての葛藤は、生きるということについて、深く考えさせられた。
本当に生きるということ。
延命することだけが本当に正しいのか。
送る側のエゴなんじゃないか。
延命の部分は違うけど、私自身考えたことのあるテーマだったからすごく共感した。
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文庫化したので読みました。
もうじき映画も始まりますしね。
医療物は色々ありますが、ゴッドハンド!とか医局内の権力闘争!とかではなく、淡々としていました。
…が、そこが良かったです。
これからは文明堂のカステラが涙なしでは食べられなそうです。
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あったかくなった。翔くんの映画と言う理由で手に取った本だけど、上手くいえないけど、そういう理由じゃなしに、読みたかったなぁ、なんて。
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文庫になるのを待っていました。
それぞれのキャラクターがなんだかほっとするような魅力を持ってるなと思います。
イチ先生は最先端医療を駆使するわけではないし、希代の名医でもないけど、患者さんの闘病生活を隣で一緒に歩いてくれる感じ。温かい優しさを感じました。
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とても読みやすかった。
読んだあと、気持ちがほっこりなるような優しい話でした。
イチさんやハルちゃんが大好きです。安曇さんの旦那さん素敵すぎます。2の文庫早く出ないかなあ。
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仲間は大切。赤の他人である隣人に全力でぶつかる事ができる。そんな関係は今どのくらいあるんだろうか。
個性豊かな登場人物が読んでいて飽きない物語だった。
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映画化される小説はほとんどハズレがないなあ。
人物が映画キャストをそのまま当てはめて想像してしまうのが難点ではあるけれど・・・
お医者さんが主人公だから、病院に関わる話が主だけど、人間のつながりを軸に展開していくから、すぐ引き込まれる。
病院の外でも、住宅の住人同士の関係とかもちょいちょい出てきて読みやすかった。
総文字数は少ないはずなのに、いろんなことが描かれてて、本当に面白かった。
面白いだけじゃなく、「延命治療は患者の周囲の人間のエゴだ」という場面はとても興味深かった。
延命治療が正しいとか正しくないとかの議論ではなく、うまく言い当てている気がする。
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愛読書が草枕で喋り方が古臭くて変な主人公と。
癖の強い病院の先生と看護師と患者たちの織り成す話。
終末期看護と地方医療の実態が描かれていて。
それでも、悲観的な描き方がされていないところが良かった。
リアルなできごとを丁寧に書きました。という感じで。
泣かせようとしていないところに好感が持てました。
でも、電車の中で読んでたので泣くのはこらえましたが。
男爵の桜の絵と酔っぱらった天狗のくだりは泣きそうになりました。
恋愛だけでなく人が人を想う気持ちがこんなに素晴らしいんだと。
日本にも粋な大人がいっぱいいたんだと思いました。
映画化は細君はイメージ通りですが。
主人公は知的というのは分かりますが、少しイメージが違うかな。
2年連続本屋大賞ノミネートというのも分かる気がします。
久々に新規作家開拓でアタリを引いた。そんな感じでした。
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『たなぞう』終わっちゃうんだ…。何だか知ってる人に突然旅立たれるような寂しさだよ。
さてこの本、地方の病院で働く医師を主人公に、地方の医療の過酷な実態や死と隣り合わせに生きる患者さんの心根を描きながら、重くならずにサクサク読ませる。
ただ、語り口といい内容といい新味が感じられず、私としてはあまり評価出来ず。
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とても暖かくなるようなお話でした。
博士課程だと嘘をついていた学士殿にも
周りの人たちはとても優しく、
嘘を嘘だと認めないような考えでいて、
なんだか温まりますね。。
患者さんとの距離が近い場所にいたいという
一止さんや、周りの仕事仲間達も良い人達で
良いと思います。
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この本屋大賞には納得。イチさんよりも男爵のほうが気になって仕方なかったのはわたしだけかしら。
じわりじわりと感情を揺さぶられ、心地が良い。たぶんイチ先生の診断を受けている感覚に近いのかも。
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長野県の民間病院ではたらく若い医者が、救急医療の抱える問題と闘う話。医師や看護師と入院患者との触れ合いは、ある意味ではお約束のような流れですが、キャラクターが魅力的なので陳腐さを感じさせません。文体が読みやすいので、幅広い人に支持されているのも頷けます。