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紙の本
結末は、やや呆気ないが
2024/02/13 00:49
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:719h - この投稿者のレビュー一覧を見る
「さらばモスクワ愚連隊」、
「蒼ざめた馬を見よ」、
などとともに、1967年に
出版された著者の最初期の
作品集です。
個人的にオススメなのは、
ベトナム戦争期の日本の港町にある、
米国軍人が集う酒場での、
人間関係を扱った表題作と、
大東亜戦争終戦期の
大陸からの引き上げを題材にした
「私刑の夏」。
電子書籍
露軍の蛮行が世間の耳目を集めている時期に手に取るに相応しい
2023/06/17 03:20
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:719h - この投稿者のレビュー一覧を見る
著者の半島引き上げ経験を下敷きにしたと
思しき、重苦しい背景設定の話です。
自身に生じた出来事が余りに過酷で、
「運命の足音」を書くまでは、この程度の
短編で扱うのが精一杯だったのでしょう。
結末こそ、やや拍子抜けですけれど、
著者の創作活動の根っこにある体験に
思いを巡らせるには都合のいい一篇かと。
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