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桐生は自分の座を脅かす若頭補佐の鬼塚の暗殺を密かに決意した。一方、容姿だけが唯一無二の財産の玉城は何者かに整形されて底無しの地獄沼に>れるが、ついに逃亡に成功する。逃げるろくでなし、追うひとでなし。人はどこまで堕ちるのか? 獰猛な獣たちの最終決戦が始まった……。金の魔力を描き切った現代版『ヴェニスの商人』!
名作です!桐生の生い立ちには激しく心を揺さぶられます。結末はせつないの一言です。
登場人物が全て暗黒系且つリアルです。筆者が金融関係出身ということあって内容にかなりの迫力と真実味があり読み応えがありました。久しぶりにページ数が減っていくのが悲しくなる作品でした。
鬼塚のスピンオフ作品を希望します。
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ゲイに始まりゲイに終わる。アンハッピーエンドは予想通りでしたが、期待通りでもあった作品。借金と裏切りは怖い…
少し鬱になりかけたので、次はライトなやつ読もう。そう思わせる作品。
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いつもながらの終盤の盛り上がりが嬉しい。そして驚きの展開が最後にあるのも新堂冬樹によくあるパターンだけど、このオチには驚くとともに笑った。
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ラストは阿鼻叫喚。まさに地獄絵図。
小説というより青年漫画の世界で、展開もある程度読めてしまうが、上巻からの勢いで一気に読めてしまう。
ここまで現実離れしてしまうと冷めた目線で読んでしまうが、桐生が次にどうなるか玉城が次にどうなるか先が気になってしまう。
それにしても闇金の話なのでここまでゲイをフューチャーしなくても良かった気がしますが苦笑。
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恐るべし、無間地獄。ヤクザ、消費者金融、キャッチに幼少期虐待…エグすぎて久しぶりに衝撃的な本と出会った。知らないだけで、こーゆう世界あるんだろうなぁ…なんて思いつつ、ぬるま湯ワールドに生きてる自分には、目を瞑りたくなる場面多々あり。
銃殺の場面がやたらとスローモーションで目に浮かんで、改めて冬樹さんの腕を実感。
解説に書いてあったけど、本当『ひとでなしの桐生』と『ろくでなしの玉城』の地獄的シンプルなお話。
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追う人たち、逃げる人たち。それぞれがそれぞれの思いを秘めてドラマは佳境へと続く。
男色も絡んできて意外な方向へ進んでいくけど、誰も止められない小説の世界。
最後は納得とはいかないが、なるほどと思った。