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研修といえば大方が机に座って話を聞くという形式が多いのではないだろうか?そしてそれはたいてい退屈である。長い研修で得たはずの知識もいざ仕事になるとうまく活用できない。こういった経験はないだろうか。この本では学びの形式やメカニズムを解説し、それに応じた多彩な研修方法を使用することで、受講者が主役となる能動的で実用的な研修になると説く。とくに、学ぶ、考える、振り返る、行動する、観察する、という学びの形式があり、人間はこのそれぞれに得手不得手があり、そのため、講義による形式だけでは他の人から学ぶことが苦手で行動したり振り返ったりすることで学習することが得意な人には向かないということになる。また、研修で身に付けたことを仕事に生かす手法もかかれており、研修の主催者だけでなく受けるほうとしてもぜひ読んでおきたい本。
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言わんとしていることはわかるけれど、正直状況次第という点もあるかと思う。私は大学受験を控えた生徒に相対することが多いので、生徒の活動(アクティビティ)に支えられるような授業が受験対策として有効化といわれると全面的に是とすることができなかった。研修のようなエンターテンメントの側面もあるようなシーンであればよいパラダイムシフトを促せるとは思う。受験を想定しない学校の授業などにも応用はできそう。
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個人的には大好きな一冊
特に、話を聞くのと自分で教えるのには
10倍の差があるというのは驚き
内容充実、実践的な本
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人間死ぬまで学ぶんだから、学び方を学ぶ、教え方を学ぶことは重要なこと。
これは新しい教えかたのバイブル的存在。
いままでの工場型つめこみ、標準化、行動主義的な教え方で教えられてしまっている私たちは、今後も慣れというもので、そういった教え方をしていくだろう。
でも本当にそれが一番効率的なのか?
それが知りたかったらこの本を。
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これまでの
暗い、堅い、つまらない
授業ではなくて、
これからは、
刺激的な、楽しい、気持ちいい
授業を行うべき。
そうするためには、どうしたらよいか。
一番大事なことは、学習者を主役にすること。
なぜなら、
ものごとが記憶に残る割合は、
「聞いて、見たとき」 20%
「話し合ったとき」 40%
「体験したとき」 80%
「教えたとき」 90%
だそうだから。
たしかに、聞いたり見たりするだけじゃ身につかないよなぁ。
体験したり教えたりしないと身につかないよな。
最近は教育にかなり関心があるので、面白かった。
目からウロコがいっぱいでした。
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従来の講義形式の「学び」から脱却し、受講者中心で参加型の授業や研修を行うためのノウハウ、さらに研修終了後、実際に学んだことを活かすために講師、上司が行うべきことについて、欧米の研究データを交えながら紹介したもの。
「アイスブレーキング」や「ブレインストーミング」など、この何年かの間でそれらの手法は随分紹介され広まってきたと思うが、それらの手法を駆使して、いかにこれまでの「悪しき」「悲劇的な」習慣である講義形式の授業・研修からの転換を図るか、ということが重点的に説明されている。この本は、アメリカで研究・開発されたテクニック、ノウハウをとにかく紹介して、押しつける、という感じになっている。個々の手法自体は参考になるし、役立つ部分も多いが、とにかく講義はダメ、最悪、というように、ひたすら「日本的」なものを否定するだけで、違和感を感じたまま読み終わってしまった。「批判的な友だち」「ラブ・レター」「チェックイン」など、いかにも欧米的なネーミングも、違和感を助長させる。本当にこういったやり方を勧めるのならば、従来の日本的なものを踏まえた上で、どのように参加型の研修が取り入れられるのか、という橋渡しをしてくれた方が、むしろ説得力が高まり、「習慣の奴隷」から解放される気がする。(10/02/07)
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<図書館で借りた>
ここで示されている”教える”は「教授」のニュアンスとは一線を画す。
「教える」研修に疑問を持っている方は、読むとスッキリする部分があるかも。
効果10倍~ というと若干安っぽくみえてしまうが
この本は決して安っぽい内容ではない!
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教育の新しい方法を提案、解説をしてくれる本。
なかなか細かく書いてあり、面白い本であった。
刺激的で楽しい授業をどのようにするのか、こういったことはバイブルがあっても実際の経験がやはりものを言うと思うので、ここで書いてあったことをしっかりとためし、生かしていくことが大事であると思った。
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[ 内容 ]
授業や研修はなぜ退屈なのか?
従来の講義中心の教え方は、こま切れの知識を複製して詰め込むだけの「工場モデル」と言える。
学ぶ意欲を削がれ、一割程度しか身につかないのも当然だろう。
本書は、「学び」のプロセスを解き明かし、学習者がより活発に効率よく学ぶ方法論を提示する。
「ロールプレイ」「シミュレーション」など、ユニークで効果的な具体的手法を紹介。
特に、今まで見過ごされてきた応用練習や生活・仕事での実践を重視、「学習者に役立つ」教え方を追究する。
教師から上司まで、指導者のための教科書。
[ 目次 ]
プロローグ 私の「教え方」史
第1章 間違った習慣からの脱出
第2章 よりよい「学び」をつくるための5つのポイント
第3章 「学び」のサイクル
第4章 仕事や生活に活かす
第5章 「学び」をサポートするためにすべきこと
資料編
[ POP ]
[ おすすめ度 ]
☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
☆☆☆☆☆☆☆ 文章
☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
共感度(空振り三振・一部・参った!)
読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)
[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ]
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鹿田尚樹さん『10分間リーディング』、小山龍介さん『スタディ・ハック!』などで紹介された、「学び」や「教える」技術について解説した1冊。
特に、教えることの効果を前半部分で紹介していますが、これはまさに実感できるものと思います。
研修を行うときも、専門の研修講師を連れてくるだけでなく、同じ立場の者が教え、教えることで学ぶ。このいいスパイラルを形成していきたい。
本書に書かれていることはもっともなことが多いが、どこまで、実践できるかというと難しいところもある。このあたりは、コストと効果のどこでバランスをとっていくか。しかし、理論としては参考になると思う。
研修内容をいかに職場で活用するのかといった点では、職場の環境、特に上司の姿勢で大きく左右されるようだ。受講者だけをとらえるのではなく、職場全体としてアプローチしていく姿勢が常に必要になると思います。
<この本から得られた気づきとアクション>
・学びは多様なもの。一律にとらえるものではない
・研修は手段であり、場合によってはやらないことが効果的なこともある
・職員から講師を育てることで、多面的な学びを創造する
老子「聞いたことは、忘れる。見たことは、覚える。やってことは、わかる」
老子の言ったことを数字で表したアメリカの研究者の結果(数字は、記憶に残る割合を表している)
聞いたことは、10%
見たことは、15%
聞いて見たときは、20%
話し合ったときは、40%
体験したときは、80%
教えたときは、90%
行動主義(教えることが明確、いかに効果的・効率的に教え込んでいくか)
↓
構成主義(知識は与えられるものではなく、個人の知識や体験をベースに自らの知恵を作り出すもの)
学びの原則
①人は皆、常に学んでいる
②安心して学べる環境が大切である
③積極的に参加できるとよく学べる
④意味のある内容や中身を扱うことでよく学べる
⑤選択できるとよく学べる
⑥十分な時間があるとよく学べる
⑦協力できるとよく学べる
⑧振り返りとフィードバックがあるとよく学べる
⑨互いに讃え合ったり、教え合える機会があるとよく学べる
マルチ能力(人間が生きるために使う多様な力)
・言語能力
・論理的-数学的能力
・空間能力
・音感能力
・人間関係形成能力
・自己観察・管理能力
・自然との共生能力
変化の原則
①変化は、プロセスである
②変化は、個人よりもチームが対象の方が効果的である
③変化には、コミュニケーションが大切である
④変化には、サポートが大切である
⑤変化は、バランスがとれているときは起こらない
⑥変化には、大きいビジョンと段階的な目標が大切である
⑦変化には、学びが伴うものである
思考力についてベンジャミン・ブルームというアメリカの研究者が『教育のねらいの分類』という論文で「思考は、6段階に���ベル分けできる」ことを提唱
①知識-暗記力(事実やことばややり方や分類などを知っている)
②理解-内容を解釈したり、言い換えたり、説明したり、推し量ったりする能力
③応用-知識を1つの状況から別の状況に移すことができる能力
④分析-全体の中の部分を見つけたり、区分けしたりできる能力
⑤統合ー部分を組み合わせて統一された全体をつくりだせる能力
⑥評価-基準を使って情報の価値や使い道を判断できる能力
<目次>
プロローグ 私の「教え方」史
第1章 間違った習慣からの脱出
第2章 よりよい「学び」をつくるための5つのポイント
第3章 「学び」のサイクル
第4章 仕事や生活に活かす
第5章 「学び」をサポートするためにすべきこと
資料編
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これまでに学んできたことで、自分の中では当たり前になっていることも多く含まれていましたが。
新しく知る視点や、これまでの知識の整理など、学びは多かったです。
P26
老子の言葉『聞いたことは、忘れる。見たことは、覚える。やったことは、わかる』
聞いたこと10%、見たこと15%、聞いてみた20%、話し合った40%、体験した80%、教えた90%
P39
「構成主義constructivism」
知識は誰かから与えられるものではなく、一人ひとりがそれまでに持っている知識や体験をベースにしながら、『新しい体験をしたり、新しい情報や異なる考え方に出合うことを通じて、自らの知識をつくりだすもの』であるという捉え方
P54
よりよい「学び」をつくりだすためにどうしても欠かせない点
(1)「人間関係の築き方」
(2)「学びの原則」
(3)「学び方のスタイル」
(4)「マルチ能力」
(5)「変化の原則」
P58
「学び」の質と量を左右する九原則
①人は皆、常に学んでいる
②安心して学べる環境が大切である
③積極的に参加できるとよく学べる
④意味のある内容や中身を扱うことでよく学べる
⑤選択できるとよく学べる
⑥十分な時間があるとよく学べる
⑦協力できるとよく学べる
⑧振り返りとフィードバックがあるとよく学べる
⑨互いに讃え合ったり、教える機会があるとよく学べる
P64
コルブのモデルーわかりやすい学び方の四分類
①見る・聞く・読む
②考える
③試す(動く)
④感じる
コルブは、これらのうちどれか一つだけで学ぶのではなく、四つを順番にカバーする形で学んだ方がよく学べると言っています。
P71
学びの星モデルー企業幹部の「学び」から考案された方法
①考える
②振り返る
③行動する
④観察する
⑤他の人たちから学ぶ
P73
教師・講師は、自分が教えられた教え方か、自分の得意な学び方で教えがちです。
しかし、少なくとも半分ぐらい、場合によっては四分の三の学習者は、それではよく学べないことをまずは認識すべきです。
そして。『多様な学び方を持った学習者に対処できる多様な教え方を身につける必要があります』
P74
(4)マルチ能力
人間が生きるために使う八つの力
言語能力、理論的ー数学的能力、空間能力、身体ー運動能力、音感能力、人間関係形成能力、自己観察・管理能力、自然との共生能力
P77の図6に「誤解・差別・偏見」をテーマにそれぞれにあった方法の記載あり
P86
結果は各人任せという「間違った前提」
図1 従来の流れと新しい流れの比較
P88
「学び」で大切なのは、教師や講師が言ったり、パワーポイントなどのメディアで何かを見せたりすることではなく、学習者が言ったり、したりすることです。
「学び」は、教師や講師が語り聞かせることではありません。
学びは知識や情報の学習による「消費」ではなく、学習者によって知識や意味が「生産」されることです。それには、自分のものにするための練習の時間も必要です。
P96
「学びは」
主体的に知識やスキルを一人ひとりの生徒や受講生がつくりだすプロセスです。
一流のレストランや料亭の話、主役はだれか、おいしく食べてもらうには周りの環境も大事
食事の準備をし、給仕するところまでは主催者、企画者、講師でもできるが、実際に食べるか食べないかの判断は学習者に委ねられています。
CMの音楽の話、学びの世界ではいまだにこの効果的な媒体が使われることはありません。
P98 アイス・ブレーキングの一案での部屋の雰囲気作りも
P102
どうしても講義をしないといけない時は、「十五分以上は脳が集中できない」ことも認識すべき
P105
ねらい(目標を)設定する際のレベル
①知識や気づきのレベル
②できるようにするレベル
③使いこなせるレベル
④普及するレベル
P115
『事業としての研修が終わったときが、参加者の活動の始まり』
P124
振り返りの方法
三つのwhat、マッピング、たとえ、用紙に書き込む方法
P131
現状から目標を達成するための方法として「力の分析」
・・・一番下には現状、一番上には目的、矢印を引いて左には力の助けになっている要因、右には妨げになっている要因
P136
プログラム全体の振り返りと評価
・やりたいと思ったことができていたかを知る
・同じ過ちを繰り返さない
・すでにしてしまったことを修正を加えたり、次を改善する
・実際に、何を、どうしたのか詳しく説明できる
SCREW スラング、sexでのたとえ話
Satisfaction 満足
Communication コミュニケーション
Results 結果
Expectation 期待
Worth 価値
P142
職場や生活で活きる研修プログラム
学んだことのたった一割しか活かされていない
P144
なぜ職場に戻ると実践できなくなるのか
5つ、五番目の上司が好意的でない場合は、研修に参加すること自体を考え直す必要がある
P172
「教育」の鍵は、知識よりむしろ「問いかけること」です。教師は、こどもにどう問いかけたらよいかを心得ていなくてはなしません。教育とは、こどもたちがただ「受ける」ものではなく、教えてる者と学ぶ者の共同作業にほかならないのです。
表1 問いかけながら教えていますか P173
P176
生徒からの質問に対する反応の仕方と、質問をした後の待ち時間についての言及
まず反応の仕方については、勇気をもって「わからないな~。どうしたら答えが見つかるかな~」と言ってあげるのがベストな反応の仕方だと言っています。
そして、次のような形で補強してあげると、生徒たちの動機は高まるとも
・さらに説明させるような質問をする
・言い換えて、言っていることを確認する
・質問を言い換えて、そのまま戻してしまう
・「こんなのはどうかな?」という形で答えに近づく質問をしてあげる
・「こんなことは可能かも」という形で提案を投げかけてみる
待ち時間については、私たちは「誰かが話していないと、誰も学んでいないので��」という思い込みののようなものすら持っているのではないか、とフィッシャーは指摘
P178 思考力 「思考は、六段階にレベル分けできる」
①知識-暗記力(事実やことばややり方や分類などを知っている)
②理解-内容を解釈したり、言い換えたり、説明したり、推し量ったりする能力
③応用-知識を一つの状況から別の状況に移すことができる能力
④分析-全体の中の部分を見つけたり、区分けしたりできる能力
⑤統合-部分を組み合わせて統一された全体をつくりだせる能力
⑥評価-基準を使って情報の価値や使い道を判断できる能力
思考力をどうつけるかの質問、それぞれに対して、校庭のごみ問題を調べる授業にたとえてP180
P184
批判的思考の特徴
P196
ソーシャル・スキル 筆者のイメージに近い内用
・影響力
・コミュニケーション能力(よく聴ける、説得力がある)
・摩擦の解消(衝突を回避できる)
・リーダーシップ(仲間を元気づけられる、目標に向かってひっぱられる/後押しできる)
・変革の促進(変化を起こしたり、ファシリテートできる)
・関係を築ける
・協力・連携(目標に向かって一緒にやれる)
・チームづくり
P203 資料編
アイス・ブレーキングの方法
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吉田新一郎さんの持っているものの、取っ掛かりAND全体像を知るには良い本。ファシリやワークショップ、などを積極的に取り入れようとしてる。「学ぶ」という言葉の捉え方が、僕好みだったので、大満足でした。
西脇KAIが手を組むのも納得のかたですね。
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親が読むべき本です。
いまの世の中や将来に不安を持たれているのであれば、これを読み、より良い学びの機会を自分から提供しましょう。
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<企画・実践>
・研修後の頻繁なニュースレター(Eメール)
・講師による1対1のフィードバック
・研修時に実行計画を作成(カリキュラムに織り込む)
<アイスブレイクの実例>
・誕生月で席順を決める(他にも住所遠い順、旅行の距離順)
・2つのホント、ひとつのウソ
・名前の意味や由来
・推薦図書(本、映画、TV、音楽など)
・4つの人生のハイライト
・3つの願い事(いってみたい国、有名人・歴史上の人物等)
・「チェックイン」
・共通点(次男次女・海外等)
<備忘録メモ>
・悪い研修(授業)→振り返り、フォローアップがない、講師の自慢話
・コルブのモデル ~動く(試す)
・4MATシステム(マカーシー)
・学びの星モデル
・(研修対象者の)上司を巻き込む
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学んだことのたった1割しか活かされていないというダニエル・ゴールマンの言葉。企業研修にも通じる言葉です。「自分の職場に帰ったら実行すべきことを十分に理解して研修プログラムを後にするが。職場に帰るとその知識を実行することを怠るのだ。したがって、内容を頭で理解することは必要条件であるかも知れないけれども、そこで行動変容を引き起こすための十分条件とはなり得ない」そして思考を刺激するのが「いい質問」。どんな質問なのか。焦点を絞り込む、比較することを求める。はっきりさせるための、更に調べることを促す、理由や背景を求める質問です。どのような質問をするのかということは理解を深めるためには重要なことですね。
そしてクリティカル・シンキングの意味。クリティカルは批判的という意味だけではなく、「重要な」という意味があるとのこと。それゆえに「いろいろな情報や方法の中からどれが最も重要かを見極める力」ないしは「大切なものを選び出す力」が大学で養うべき能力だと思います。