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う~ん、私には難しすぎたかなぁ…(- -;)
途中で何度も読むのをやめようと思ってしまったので、私には向いてなかった本だったのかも。
いつか、再度挑戦してみたい!
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とにかく黒猫がかっこいい。主人公も可愛くて好き。
ポオのネタバレが確かに残念ですが、前もって書くことでセーフってことなんかな?
また読みたい。シリーズ化して欲しいな。
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精神論ベースのミステリーだと感じました。
恥ずかしながら、ポー作品未読の私には難しかったです。
推理の展開は精神論、哲学論を読んでいるようです。
さて、推理はさておき。
癖ありのキャラクターだらけで、いい味を出しています。
キャラクターありきのあの事件、と言ってもいいでしょう。
ただ、どれも決定的な描写がなく、少し惜しいです。
関係、出来事をもう少し描写していれば、
万人が楽しめるのではないかと思います。
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ポー作品を新しい視点で語られています。
ミステリーですが、さわやかな文章なのですぐに読み終われます。
【鹿児島大学】ペンネーム:蒼
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鹿大図書館に所蔵がある本です。
〔所蔵情報〕⇒ http://kusv2.lib.kagoshima-u.ac.jp/cgi-bin/opc/opaclinki.cgi?fword=11111051490
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キャラ設定は、最近のライトミステリーの流行りですね。
主役のふたりのキャラも、立っていました。
付き人のト書も、キュートでいぃ感じ…。
ただ…、如何せん読みにくぃ…。
キャラを立たせる意味でも、作品に色を出す意味でも、
ポーの作品と美学の高説は、これはこれでいぃのでしょうが…、
一番大事な「読者」を、置いてきぼりにしてしまった感じ…。
ぶっちゃけ、読後に、「っで、なんだったんだろぅ?」って感じでした…。
作中の事件もミステリーも、大した内容ではなぃので、
特徴的な黒猫の高説がなければ、薄っぺらな作品だったんでそぅが…、
だとすると、ミステリー小説のジャンルに入れるのって、どぅなんだ…?
評価は、よい部分と悪い部分で±0、★3つとしました…。
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人によって好き嫌いあるかもだけど、私はかなり好き。
全く知識が無いことが多かったけど、あんまり抵抗なかった。色々な解釈の転換が面白かったし。
二人の関係がとても好き。
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美学という、人間が持つ感覚についての学問から人間関係をあぶりだすスタイルの作品。知識量が多いですが、わかりやすい構成になっているのでさくさく読めます。「私」の「黒猫」に対する心境の変化も甘酸っぱくて楽しめます。
一方で、選評にもあったように、文学作品の解釈による推理が中心のためネタバレになってしまっていること、そして「私」と「黒猫」に非常に近しい周囲で物語が回ってしまっているため「黒猫」の特殊な設定の必要性があまり感じられないというウィークポイントを持つ作品でもあります。
前者については、おそらく、研究を活かしながら文学作品の新たな読者層を広げるという意義があるし、後者に関しても「私」の恋模様同様に続巻で何か語られるかもなので、続編での変化に期待したいです。
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美学・芸術学を専門とし24歳で教授職に就いた天才『黒猫』と、本作の語り手であり、同じ24歳にして大学院生の『自分』。
日常生活のなかに生じた様々な謎を、2人は黒猫による美学講義を通して解き明かしてゆきます。
本作は六篇からなり、六つの事件・謎はどれも一風変わったものばかりです。
でたらめに描かれた地図の秘密に始まり、川に振りかけられた香水、頭蓋骨を探す映画監督や、楽器なしで奏でられる音楽の意味など。全てが、一筋縄ではいかない不思議な香りのする謎なのです。
各話で黒猫により明らかにされる真相と、そこに行き着く推理には、多少強引な論理があるものの、見事な着想だと感心せずにはいられないものばかりでした。
加えて、これら全ての事件や謎にエドガー・アラン・ポーの作品が関係している点には、斬新さを感じます。
ポーの作品に新たな解釈を持たせる黒猫の推察力は、本作の随一の見所でしょう。
読了後に残ったのは、黒猫という美学のスペシャリストが発する上質の知識・蘊蓄の数々。
ここまで灰汁の強い蘊蓄を披露しておきながら、決して嫌味にとられないのは、作者の卓越した文章力の持てる業ではないでしょうか。
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※辛口。
アガサ・クリスティー賞受賞作って帯付いてたらそりゃ本格好きは買うに決まってるじゃないか・・・。うーん、一発目がこれっていうのは正直まずいというか不発なのでは・・・。
これは装丁といいキャラクタといい、どちらかというと女子向けですね。しかもミステリ好きの女子向けじゃなくて、そんなにミステリに拘りのない女子向け。ミステリとしてはライトなのに、ポーの講釈がまあ衒学してて、読み応えを加味してくれてます。が、肝心のミステリが!全然物足りない・・・!!
「黒猫」のキャラ設定も狙いすぎな印象を受けます。読み終わって大分経ってて話の内容は全然覚えてないのに、あのキャラばっかり思い出せるからなあ。うーん・・・。
でたらめな地図の意味、しゃべる壁に隔てられた青年、川から漂う恋人に捧げられた香水、現れた住職と失踪した研究者、頭蓋骨を探す映画監督、楽器なしで奏でられる音楽……。
美学を専門とする若き大学教授、通称「黒猫」が、美学理論を用いて謎を解き明かす。
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納得できるところと、それはないだろと思うところがあり、最終的には こんなこと考えてる人もいるのか、で落ち着いた。
自分の好みからすると、いろんな意味で惜しい作品だった。友達以上恋人未満(?)というのは好きなので。
ただ、ミステリではない。
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久し振りにわくわく一気読みできるミステリー短編集に出逢いました。黒猫と付き人の絶妙な距離感が心地良いです。美しいミステリー短編で、さらりとした中にどこかノスタルジーを感じる読後でした。
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大学の日文ゼミの講義を受けているようで、ポオを研究していたこともあったので、とても懐かしかったです。ポオの小説と同時進行で読んでいたので、感情を主人公と共有しながら読むことができてうれしかったです。黒猫の美学へのこだわりが好きです。
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黒猫のそれとない優しさや「私」との関係など、面白かったです。
推理も「なるほど~」と思う様なもので黒猫は頭がいいなぁと切実に思いました。
ただ、内容は私にとっては結構難しかったので、もう少し頭が良くなってからもう一度読みたいと思いました。
それと、ポオの作品も読んで見たくなりました。
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表紙に惹かれて購入。
オムニバスでさくさく読めて、ミステリーといえばおばあちゃんの家にある西村京太郎というわたしの概念を壊してくれました。
美学、という観点を絡ませている点が非常に気に入りました。どれも机上でこねくりまわしているような気がするんだけど、人間の精神など、そういうものかと。
ぜひシリーズ化してほしい。
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24歳にして教授職に就いた天才「黒猫」と、同じく24歳の院生である女の子が、周囲で起こる謎をエドガー・アラン・ポオの作品になぞらえて美しく解決していきます。
タイトルにある「遊歩」の通り、「黒猫」が謎と論理をこねくり回して遊んでいるようで、不可解な謎とスッキリした論理的な解決、というよりは、もはや妄想の域のような気がします。
苦手なタイプの小説だと読み始めは思ったのですが、「黒猫」と主人公の女の子の近づきすぎず離れすぎずの関係が甘酸っぱくて、徐々に独特の雰囲気が心地よくなってきました。
わたしにとってはミステリーというより恋愛小説です。
ネタバレ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
【月まで】主人公の女の子が偶然見つけた、でたらめに書かれた地図。なぜは母こんなでたらめな地図を大切に保管していたのか?という謎で、推理はかなり強引でした。
ユートピアについてはとてもおもしろかったです。
切ない愛の物語、といった雰囲気がでていますが、たんすの中って大切に保管していたといえるのかな?
こんなまわりくどくて分かりにくくてもったいぶったラブレターはわたしなら引きますが、「特定の人物にだけ伝わればいい」ということなのでしょう。
【壁と模倣】謎の自殺を遂げた友人の死の真相とは?
この真相はおもしろかったです。暗い雰囲気もとても好きでした。
関俣くんの壊れっぷりが良いです。
西洋と東洋の壁の違いとか、ポオの作品の黒猫の解釈なども楽しく読めましたが、やっぱりこれを事件と繋げちゃうのは強引な気がします。
ナチュラルにパフェのあ~んをする二人ににやにや。
【水のレトリック】謎の男性と謎の香水。
失恋の思い出をこんな形で川に投影したり、香水に想いを託したりする気持ちがわたしにはよく分かりません。
なのでこんな推理をした黒猫の思考もよく分かりませんでした。
【秘すれば花】出席するといっていた学会に現れなかった研究者。逆に来るはずがないのになぜか出席していた元研究者。
この人たちの思いや考え方がわたしにはまったく分かりませんでした。なぜ恋をしてその行動!?
そして主人公の女の子に何があったのか…秘すれば花とはいえ、どうもスッキリしない話でした。
【頭蓋骨のなかで】ふと耳にした言葉からの推理は「九マイルは遠すぎる」みたいな展開です。
このネタは「壁と模倣」と似ていると思います。一風変わった精神の持ち主が多くてちょっと現実離れしてきました。黒猫や主人公の女の子、黒猫の姉の冷花などのキャラクターも超人化してきて漫画みたいです。
【月と王様】月を絡めた大人達の恋愛模様と、黒猫と女の子の関係を、最初の短編「月まで」と繋げて最初と最期できれいにまとまっています。
突然流れた不思議な音楽はどこから奏でられたのか?
真相は切なく甘く素敵ですが、来客中に、しかもそこから音楽!?とも思いました。
黒猫と女の子の非常に微妙な関係がくすぐったく、気恥ずかしくも甘い気持ちになれる良いラストだったと思いま���。