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ずっと魚住ワールドの中にいたい気分。重くて苦くて擽ったくて可笑しくてあったかくて楽しい。大好き。いわゆるBLとは毛色が違う。
キャラが魅力的でいい。明確にハッピーエンドって感じではないけど、このまま、痛いことも楽しいことも続いて、それでいい気分にさせられる。
不思議な三角関係とか、ごーかん魔再会だの、物語はテンポよく次々何かしら起きるのに、魚住のほややんモードのせいか、水の中でゆっくりしか動いてない感じすらする。描写がめちゃくちゃいい。ジンワリ奥の方までくる。
あんまり書けない。読んで。
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書き下ろしに泣いた…
BLは基本的に手元に置かないタイプですが、これは別。手放す気はありません。
BLがどうというよりも、文学だと思う。
他のBL本だったら旦那様がぺらぺらやっていたら全力で阻止しますが、この本ならどうぞと渡します。
マリさんが好きでした。
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「夏の塩」と合わせて。初めて読んでからもう2年ほどになりますが、今もずっと心の奥にストーリーや登場人物達が残っています。すごく印象的で、ずっと大切にしたい本。
BLだし、そういうシーンも随所にあるけれど、何故か他の作品に比べ、BLっぽさを感じないです。個人的には、この小説は主人公「魚住」の人生の一部分と、それを取り巻く人々を描いた作品、というイメージ。魚住以外の複数の人物にも焦点が当たりつつ、話の軸がぶれないところに作者の圧倒的な文章力を感じます。
魚住の成長を通じて、私自身色々学んだように思います。
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「夏の塩」に続いて読了。魚住が感情や感覚の欠落を取り戻す過程が2冊にわたりとても丁寧に書き込まれています。魚住と久留米がお互い惹かれあいつつも、距離を保つ様子がもどかしくもあり、愛しくもありました。表題の「夏の子供」、「ハッピーバースデイ2」は最近読んだ物語のなかでも特にお気に入りになりそうです。2冊にわたって常に「死」というテーマを匂わせながら進んできたラストに、溢れる「生」がぽーんと飛び込んでくるラストは圧巻でもあり、胸が熱くなりました。きっとどんな子供も幸せでもなければ、不幸でもないんだなと思います。男の人でも女の人でもなくこの人が好きっていうのがいいです。それに何よりいつもみんなで食べる美味しそうなごはんたちが魅力的でした。
もっとこの人たちの物語を読みたい!
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私のBL史上これを超える作品はあとにも先にもないんだろうな、と思う。この本を言葉で伝えるのは至極難しい。何も言わずに読んで、この作品をただ感じてほしい。
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上下巻一気読み。
死に麻痺し、死に怯え、そして最後に生の喜びに辿り着く。
とても素敵なお話だった。
さちのの扱いが可哀想すぎだったが、後に散々魚住が苦しみ、それでも思い出し、寄り添って歩む姿を見て、少しもやもやが解消された。
最終話、『夏の子供』が第三者視点と言うのがまた上手い構成。
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この作品を最後まで読めてよかった!
長編ものは苦手だったのでほんとにこれ読み切れるのかな・・・と思いつつ読み始めたのですが、なんとか!
BLじゃないんじゃ・・・?ってくらいシリアスな展開が多くてびっくりしましたが、魚住のかわいさに読んでるこっちがもやもやしてくる始末・・・(笑)
久留米にちゃんと好きって言ってもらえてよかったね!!
この一言につきる一冊でした。
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なかなか読み応えあった!
後編ではもっとBLっぽくいちゃつくのかと思ったら逆だった。前編より真剣になってた。でもそっちの方がよかった。
なんていうか、こういう、長くて深く重い話は久々で、暫く余韻が残りそう…ここ最近、オチがあるようでないような、起承転結があるようなないような話ばっかり読んでたから。
余白が無いんだよな。良くも悪くも。登場人物たちは想像の余地がないぐらい設定があるし、話も基本的に隙間は無い。
それにしても…魚住くんほんと大人になったなあ…いや大人になったんじゃないのか…強くなったのか…
でも強くなってどんどん久留米から離れていくの読んでるのはちょっとつらかった。ずっと一緒に居ればいいのにって。
最後の三編ぐらいではぐーっとなったな。特に夏の子供。夏って何なんだろうな。何であんなノスタルジックなんだろうな。
この話は生と死と不幸について深く?書かれてるけど、身近な人の死を体験したことのないわたしにはなかなか実感しにくいところもあった。
あと、あまりに不幸が詰め込まれすぎててやり過ぎだろって思うこともあったなあ。自分には合わない部分も多々。
でもそうか、こういうのか、そうかって納得することも多かった。
魚住くんが幸せならそれでいい!いつかアメリカから帰ってきて、死ぬまで久留米と暮らすんだろ!そう思ってる!
面白かった!
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大切な人を事故で失った魚住は、自分にとって久留米がどれほど特別な存在かを知る。出逢いと別れをくり返し、人は生きていく。自分の居場所を探しながら。誰かの幸福を願いながら。大切な人を得た時、世界が広がる―。
なんだかけっこう、人間の痛いところにくる話でした。それでいて懐かしくもなる物語。
甘くはないのですが、優しくはある。
最後にマリちゃん、安岐さんはどうした!?
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夏の塩の完結編。
自殺未遂を起こした魚住から気持ちを伝えられたものの、そのままだった久留米だが、久留米が再会した後輩の片思いの相手が魚住に言い寄っていることを知って、やっと焦りだし。
長かった〜。
もちろん魚住の再生の物語なんだけどあまりにも過去が悲惨過ぎて辛かった。
しかも心が通いあったあとにはPTSDに見舞われるし。どんだけ作者は鬼畜なんだと思いました。
魚住くんをいじめすぎ。
それでそれだけツラい思いを読ませたんなら読者サービスとしてエチ増量して欲しかったですよ。
アメリカ行ったあとの二人の行き来とか、一時帰国した時の二人とか、もっと書きようはあったろうに、と思うと消化不良。
単行本だったので絵がなかったけど、私的には絵は無くてもいいんだなと感じた作品でした。
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苦しくなる。死んだり生きたりすることに対して何も言えない、干渉できないけれど、魚住が不運から一転していくのを喜べるのが幸せだと思う。あと久留米は幸せすぎだからキレそう。生きるのは難しいしいつかは死んじゃうけれど、こんなすてきな本を読んで、幸福で苦しい二人のことを見ていられるんだから、うちは仕合せだなあと思う。
魚住のリストカットが、精神疾患が、不幸が、不謹慎にもじわじわ可愛くてこころに萌えが滲むみたいで、ずるい。
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マスカラの距離、アイワナビーアフイッシュ 2つのお話が好きだ。
ずたぼろでも進んでいく。癒やしや決意が付随して。
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傷ついたり泣いたり、泣けなかったりパニックになったり、生きたり、死んだり、愛したり。
様々な感情がぎゅうっと詰め込まれてて。
感じたそれらを言葉にするのはとても難しい。それぞれがそれぞれに抱くもの。そのどれもが私とは違うものなのに、どこかに共感させられる。
夏の子供とハッピーバースデーに今までの彼らが歩んできて得たもの感じたものがぎゅうっと集められて解放された感じだった。
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大好きな本が、またひとつ増えました。
とても、よかった。
人は産まれて、生きて、死ぬんだっていう、当たり前だけど普段意識していないことを、改めて感じさせてくれるお話でした。
悲しかったり、苦しかったり、切なかったり、幸せだったり、甘かったり、懐かしかったり、とにかく色んな気持ちが湧き上がって、心がいっぱいになりました。感想として言いたいことがたくさんあるのに、ひとつとしてうまく言葉にできません。
小説だから当然作られたお話だし、感動させようとしてるだとか、こんなので泣くなんて安っぽいだとか、そんな風に思う人もいるのかもしれない。だけどわたしはこのお話に出会えてよかったと思います。たくさんの人に読んでほしいなぁ。
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しまった、塩の方が先だったか・・・
なんだかこういう関係と距離感が素敵だなあと思ってしまった。
魚住くんの過去も今も包み込んでくれたり、見守ってくれる周りの友人達が温かくて好きです。
太一くんの話にちょっと涙腺緩んだ