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2010/4/16 Amazonより届く
2010/5/17~5/19
関東地区で謎の獣による連続殺人事件が起こる。時を同じくして、製薬会社につとめる男がKGBのエージェントと思われる男によって殺される。果たして謎の獣との関連は? 野生の心をもつ古丹は獣に深い悲しみを感じ、事態の収拾を図ろうとするが。
3作目にして話の中心がすっかりジャズから、武道、国際的な陰謀などにうつってしまい、現在の今野作品の土台が垣間見える作品。1作目の出来からすると、ちょっと違う感じもするが、まあこれはこれで面白いからいいか。
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奏者水滸伝シリーズ(ハイパー・サイキック・カルテット シリーズ) 3巻
主役はタイトル通り、古丹神人。医療の研究の副産物として生まれた妖獣を相手に、悲しみから解放するべく戦いを挑む。
そこに妖獣の軍事的価値を見出すKGBとCIAが暗躍し、4人は熾烈な戦いに巻き込まれていく。
なんといっても注目は無口な古丹が抱く恋心。しかし相手の栗原夏美は、妖獣の生みの親。責任を感じる栗原夏美は、自然界の法則で生きる古丹とは相容れないものを感じ、自ら去っていく。
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奏者水滸伝シリーズ、2作目飛ばしたの気付かずに借りてしまったが、面白かった。
自分を殺してくれる存在を求めてさ迷う妖獣と古丹の戦いが切ない。
今野敏作品はどれを読んでも面白いのは凄い。
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シリーズ第三弾。謎の獣による連続惨殺事件が起こり・・・
箸休め的な感じで読み始めたシリーズだったけれど、格闘技・音楽・仏教・超能力・諜報戦と色々な要素がテンコ盛りで、それでいて違和感無く読めるのってスゴイ。
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前作にもまして、今回もKGBやグリーンベレーといった強敵が登場します。本作は古丹の活躍を描いた一冊。このシリーズは回を重ねるごとに、4人の能力が凄みを増しているように思えます。それゆえ、強大な敵があらわれても見事にやっつけてしまうわけです。
特殊能力を持つ主人公たちが国家レベルの敵と戦う作品として、筒井康隆の「七瀬ふたたび」を思い出すわけなんですが、あちらは主人公たちのほうが力的には劣る状態で、最後はみな、敵に倒されてしまう結末で、ちょっと悲壮感ただよう物語(そこがまたよいのですけれど)。対してこちらは、4人のキャラクターや力のすごさもあって、そういった悲壮感はありません。でも新しい敵があらわれるたび、大丈夫なんだろうか、というハラハラ感もあって、楽しませてくれました。
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もしかして筋書きの骨格が定型化しているのだろうか? そうだとしたら読んでいて安心だけど、黄門様と同じだな。権威が超能力になっただけで。安心してハッピーエンドにいけるわけだし、悪いわけではないけれど。