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つぶれかけてるオーケストラを、全てを失った30女(超強気)が立ち直す。出てくるキャラがどれも楽し♪
2012.2.29
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初めて読む作家さんの本でした。
キャラ設定が漫画っぽくて、小説として読むにはちょっと抵抗がありました。
話の展開も漫画っぽい…。
そんなにとんとん拍子に物事は進mないだろー! と突っ込みいれつつ読みました。
もっと音楽に関する小説らしい小説に仕上がっていたら好きだったのになぁ。
しかしラストでは「女神のタクト」の意味がわかって、ほほ~なるほど と。
ほんの少ししか登場しない白石氏の存在感と、残してくれたものが大きかったです。
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前作の「盤上のアルファ」は文章がかなり稚拙だったものの勢いがあって面白かったんですが・・・今回は文章は上達しているものの、若干勢いは失速気味。
音楽を題材にした小説は結構ありますが、その中で「これ!」という差別化ができているものが少ないようには感じます。本作も同様に。最後の「女神のタクト」というタイトルについての話もとってつけたような気がしたしなあ・・・
なんかマイナス面ばっかりあげちゃったけど、面白かったですよ?話のテンポは悪くないし、登場人物も魅力的ではあると思うし。それこそとってつけたようなフォローになっちゃったけどw
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おもしろかった。
最初は展開が突然で(旅行中にたまたま会ったおじいちゃんの依頼を受けて神戸から京都へ、見知らぬ指揮者を見知らぬ楽団へ連れて行く)
微妙に違和感があったのだけど、
無理やり楽団に入り込んじゃって、寮で生活しちゃって、と始っていくと
なんだか、がんばれーとゆーような応援モードになってきて
おもしろかった。
学生案を入れないとホール貸さないといってくる大学教授とか、
知識の偏りまくった嫌味な新聞記者とか、
黒いブロッコリー、実は音大出とか。
でてくる人物が個性的でおもしろい。
最後らへんの白石のじーちゃんの過去話とか、やられた。
ほんっとなに、この素敵なじーちゃんは!
ラフマニノフ成功するのかってどきどきしちゃったよ。
明菜さんの過去話もいつでてくるのかと思ってたけど、こうラストにどどーーってきたね。
傷ついた心っていうとなんかありきたりだけど、
明菜さんにしろ拓斗さんにしろ、いろいろあった過去を音楽を通して
乗り越えたってゆーか、まあそんな感じ。
うん、終わりよければすべてよし。
最後、女神のタクト、にまたまたやられた~っって感じ。いいエピソード
いれてくるよなあ。
前作も是非読んでみたい。
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音楽熱が上がっていたところに、図書館で予約していた『女神のタクト』が回ってきた。
病床の老人に引き合わされた、共に音楽から離れた気弱な中年指揮者と、勝気なアラサー女子が主人公のオーケストラ再生物語。
濃いキャラや小ネタが効いてて面白い。
パインアメ大好きでiPodを使いこなす爺さんや、パンチを通り越してブロッコリー頭の事務局長や、嫌味な新聞記者などなど、変な登場人物が多くて、漫画だったらもっと面白いだろうなと。
音楽小説らしく文中に出てくるクラシックも、エルガーのエニグマの「ニムロッド」やバーバーの「弦楽のためのアダージョ」とか、そこまで有名じゃない名曲が出てきて、CD引っ張り出しながら読んだりして楽しかった。
途中はなかなか進まなかったけど、気弱な指揮者が実は老人の孫で、主人公二人が音楽から離れた理由なんかのところから、だんだん面白くなってきて、ラストではかなりじーんときた。
あぁ、それで『女神のタクト』なのねって感じで。
クラシックを題材にした本、もっと読みたいな。
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ひょんな事から経営破綻間近のオーケストラ「オルケストラ神戸」で働くことになった主人公矢吹明菜の奮戦記。前作とは違ってえらくコミカルだけど、泣かせる所はばっちり押さえられていて最後まで楽しめました。
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音楽をやりたくなる本でした。
勢いもあって良い感じで読み進められるし、
最後あたりはほろりときます。
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ひょんなことから存続危機に陥ったオーケストラの事務局員として働くことになった主人公、国際的な指揮者コンクールで優勝した経験もあるが、なぜか表舞台を姿を消したマエストロ。一癖も二癖もあるオーケストラのメンバーと四苦八苦しながら、楽団の再建に取り組むお話。キャラクターがみんなおもしろい。
集中力がすごい人は、やっぱりどこかしらおかしい人なんだな、きっと。
最初はコミカルな内容だけど、後半きちんと泣ける箇所も残ってていて、いろんな楽しみ方が出来る本だ。
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じゃじゃ馬で元OL明菜と空白の開いた天才指揮者拓斗の参加で、沈没寸前の交響楽団が浮上を目指す。時折おセンチに浸るが、とにかく明菜が元気で狂暴、笑いながら引っぱられてポンポン進む。団員、スタッフ、後援者たちもクラシックを愛し皆良い人。白石爺さんの武勇伝への恩返しと、パンチ別府の千両役者ぶりは温か半分、涙半分♪
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こういう本を読むと
あー!私も音楽やりたかったぁ!!と憧れます。
初めての作家さんでしたが
ぽんぽんとリズム良く読ませて頂きました。
白石さんの人柄は微笑ましく
こんなお爺ちゃんに会ってみたいなぁ、なんて。
最後 火葬場に行かず
音楽を贈る彼らを羨まずにはいれませんでした。
音楽家とは なんて素晴らしい表現方法を持っているんでしょう!
明菜も言ってましたが
「こういうときに自らの気持ちを表現できる人たちは
幸せだな」とつくづく思いました。
大きくなってから
音楽の偉大さに気付かされます。
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"「人生最後のコンサートか……」
「そんな人間が上手い演奏なんか期待してないよ。私だったら、粗削りでも思い切り魂をぶつけてくるオケが聴きたいな」"
『職』と『男』を同時に失った30歳の明菜。
傷心旅行気取って、昔の友人と同じ名前の舞子駅で降りた場所でであったのは、青い和服姿で綺麗に背筋の伸びた老人だった。
「京都に一人、やっかいな男がいる。そいつを神戸に連れて来たら成功報酬をやろう」
弱小楽団・オルケストラ神戸に頼りない指揮者を連れてくることになった明菜は、偶然が重なって自身が封印していた「音楽」への思いを呼び覚まされることになる。
関西人の著者らしい言葉の遊び方が楽しい一冊。
運営費を持ち逃げされ、2か月先のクリスマス公演の目処さえ立たない楽団を豪快に引っ張っていく明菜の豪快さを楽しみながら、ラストで繋がる「人の縁」にホロッとさせられます。
クラシックを題材に、音楽と人とで魅せる作品なのですが、クリスマス公演までの2ヶ月半が急ぎ足すぎてさらっと流れ読みになってしまった気がします。
TVドラマ向きといった感じですが、楽団のメンバーの絡み方が中途半端でもったいないなぁ。
嫌いな作品ではないので、他の作品も読んでみようかな。
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初野晴の『退出ゲーム』からのAmazon連想(?)で見つけた本。たまにこういう小説も読みたくなる。つまり登場人物たちのやり合いの軽妙さでもって楽しませるタイプの。
ストーリーは、(意欲の湧かない)仕事からも(不倫の)恋からも一時に切り離されて傷心旅行中の主人公ととある大物との遭遇から、オーケストラ職員としての採用、そしてあれこれの苦境を乗り越えての大団円へ。ふつうに面白かった。
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すぐ蹴りを入れる三十路女の主人公が痛快‼
クラッシック音楽が流れる話ですが、全然固くなく、サクサク読めて面白かったです。
登場人物も個性派ぞろいで、ちょっと伏線もあり、映画になったら面白いだろうな〜って思います。
ちなみに、白石老人は津川雅彦さんにしていただきたいな〜。
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砂浜での老人との出会いで、かつて背を向けた音楽にいやおうなく向き合うことになった明菜と弱小オーケストラの勢い有り余った物語。言葉と腕力の暴力を使いまくる明菜と、内股気弱な三十路指揮者、パンチパーマの事務局長・・・などの濃いキャラクタが、怒涛のように楽団存続と公演開催のために奔走する。勢いがあって掛け合いも笑えるうえに、時折ホロリともさせられて、さくさく読めて楽しめます。終盤の展開はお涙頂戴が見えなくもないけれど、やはりそこは素直に涙。ラストシーンも良い感じです。
個人的にはもう少しキャラクタの掘り下げがあっていい気もしたし、ジョンソンは掘り下げすぎで気になりまくり(いや悪くありませんよ楽しかった・・・三軒目はここでキタか!というネタ的な意味で最高でしたよ)、最近読んだ音楽関連の小説に比べると音楽の表現のバリエーションも薄い気もしましたが、けれど第二弾が見たいな!と思わせてくれるくらいに楽しい物語でした!
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人の縁って面白い。
小説だから、いろんな伏線やら何やらでうまいことなるようにしているのはわかるけど、それでもやっぱり生きていると、この時のための今までだったのだと気づかされることが時々あるものだ。
読み始め、乗りにくかったが、一度波に乗れたら、ぐぐっと引き込まれて一気に読んだ。
「天城越え」とか、特に良かった。
人って、いざっていう時どれだけ腹がくくれるか?っていうのはあると思う。
腹がくくれる人が好きだし、自分自身、いつでも腹が括れるような覚悟をしていたいものだ。