投稿元:
レビューを見る
p18
親和動機:職場における人間関係を重視する考え方
ホーソン効果:何か新しいことに取り組んでいる時に、その誇りからやる気が出てくるということ。心理的要因。
物理的な労働条件が悪くても、仲間同士、上司との関係がよい。上司があまり口うるさくノルマを課したりせず、自分のペースで気持ちよく働ける雰囲気があるなど。
何か新しい試みをしている時というのは、人間はけっこうやる気が出るもの。意欲がわく。
達成動機:何かやり甲斐のあることを成し遂げたいという欲求
p45 ヒドゥン・カリキュラム:集団内での暗黙の方向づけ
高橋先生お勧め
p70〜
投稿元:
レビューを見る
PHP新書ってだけでダメ本って感じがするが、この本はいい本。
動機付け理論の簡潔な俯瞰
教育心理学を応用する際の注意点
自分でモチベーションアップする方法
あと、第四章で著者のインタビューを読むと、若い時は体力的に色々と挑戦できる貴重な時期だなと改めて思う。
投稿元:
レビューを見る
―――子どもの自主性を尊重する日本の教育は世界の潮流に逆行しているのか??
本書では、心理学の「動機づけ」理論の基本的な流れを踏まえ、最近の教育改革をめぐる論点を、精神科医・和田秀樹氏、教育社会学者・苅谷剛彦氏と徹底討論。
人間の「やる気」を考えるための新しい枠組みを提示する。
学ぶ意欲、働く意欲など、私たち一人一人の「やる気」を引き出すヒントも見つかる一冊。
みおからの借りもん
俺は新書をほとんど読まへんから、いい刺激になった
2章と3章の対談はちょっと読みにくくて、頭に入りづらいとこがあったけど
「動機づけ」の「二要因モデル」なんかは、
今までの人生で自分が色んな仕事を、どうやって乗り越えて来たかの分析に役立つと思うし
4章の環境づくりと意識づくりの話は
これからの自分にとって『使える』ことが書いてあった
自分が広がったことを感じられる一冊でした
投稿元:
レビューを見る
心理学的な文脈でのやる気・動機づけを説明する時、歴史的に心理学ではこれまで様々な角度から議論されてきたが、著者はその統合化の試みとして「二要因モデル」で説明が可能であるとする。
二要因モデルとは、学習の動機の分類を「功利性」と「重要性」という二つの次元で構造化し、整理したものであり、以下の六つに分類される。
内容関与的動機
・充実志向(学習自体が楽しい)
・訓練志向(知力を鍛える)
・実用志向(仕事や生活に生かす)
内容分離的動機
・関係志向(他者につられて)
・自尊志向(プライドや競争心)
・報酬志向(報酬を得る手段として)
また、これらの分類に対して効果的に実生活に役立てる方法がそれぞれの志向に対して示されており、うまく自分のやる気を調節できるような仕組みが最後の章で与えられるが、各人が多かれ少なかれ経験したであろう取組が紹介されている。
一般に本の効用の一種として、モヤモヤしている暗黙知の言語化・明確化があるが、この本の動機づけの考え方、整理の仕方は、過去を振り返った自分自身のやる気やモチベーションに当てはめて反芻でき、利発的に言語化が進む。それらは将来の自分が壁にぶつかった時に解決の方法の一助を提示してくれるものであると思う。
PHP新書らしく、実用的な部分にアクセスし易い作りになっていて
手っ取り早く読んで、自己のモチベーションを心理学的な枠組みでとらえ直したいという人には短時間でサクサク読め、パフォーマンスは良い。
自己啓発にしても、根拠のない安易なそれよりも、分別としての科学に基づいた嗜みをしたいものだ。
二・三章
教育対談のような風情で、専門用語を多用し、極めて読者に不親切であった。
対談相手から発せられる批判や誤解に対する弁明、釈明のような意味合いが強い気がして残念だったことをを鑑み、★3つとする。
投稿元:
レビューを見る
一章は動機づけ理論のまとめと筆者の唱える二要因モデルをまとめてある。私自身筆者の著作を読むのは初めてだったのでこの二要因モデルにはなるほど上手く出来ていると思わされた。
二章はどうも言い訳感があるというかこう言った〜いやそれはこういう意味で…ということの繰り返しであった印象が残っている
三章は私にとっては面白い章であった。強い個人に関する話題がとても印象的である
四章は筆者からのアドバイスであるように感じられた。体が動かなくなる前に色んなことを体験しておくという筆者の生き方には感銘を受けた。なるほど私も若いうちに色んなことを経験しておいて老いてからの趣味をとっかかりやすくしておきたいものである
投稿元:
レビューを見る
学習する動機を、二要因モデルとしてまとめた話。2、3章の対談は難しくて理解出来なかったが、1章の理論と4章の実践的なところを読めば十分だと思う。
本書中でも触れられていたが、ターゲットは学生なので、社会人が読むには読み替えが必要です。
なぜ今の仕事をしているのか、今後どうなりたいのか、だけでなく、なれる自分を作るための学習という観点も良かったと思う。
いずれにしても、継続的な学習は、社会人にも必要で、それをどういうモチベーションで続けていくか、ということに関するヒントがたくさん詰まった本だと思う。
投稿元:
レビューを見る
教育心理学の授業の感想文の題材として読んだ。人が学習する動機についてを心理学の理論から説明し、さらに実生活に生かせるように述べられている。筆者の提唱する二要員モデルは自らの学習を振り返るいい機会になると思う。2章3章は1章で述べられた理論の理解を助ける役割にはなっているが、ややわかりにくい部分もある。全体的には今までにない視点が得られ、これからに生かせるものであった。
投稿元:
レビューを見る
教育心理学のエッセンスをわかりやすく述べている。特に内発的動機と外発的動機について、専門家の視点から丁寧かつ詳細に語られている。一読をおすすめする。
投稿元:
レビューを見る
動機に関する研究者による書。組織心理学等の紹介から、自身の理論の説明、反対の立場をとる研究者とのバシバシの議論など、とても興味深い内容と行動が並んでいる。マクレランドの動機理論が含まれていなかったのは残念。
投稿元:
レビューを見る
どうすれば子供に学ぶ意欲をもってもらえるのかを知りたくて読んでみた。
前半の基礎心理学の紹介は、非常に明快でわかりやすく、人間以外の動物も、報酬(エサ)がなくても学習しようとする、とか、複雑なものを解き明かしたいという心理をもっているという動物実験や人体実験の結果に基づいた理論は非常に納得できた。
途中の、和田氏、苅谷氏との対談は、お二人の本を読んでいないためあまり良くわからなかった。
一番知りたかったことは最後の第4章の30ページに書かれているが、具体的でよくわかる。
教育心理学の他の本も読んでみたくなった。
投稿元:
レビューを見る
心理学者による一般的な動機の分類と教育評論家(和田秀樹)や教育社会学者(苅谷剛彦)との対談。
前半は主に心理学的にみた動機の分類。
一般的な動機の分類に関しては「学習の功利性(報酬への関心の強さ)」か「学習の重要度(学習内容自体への関心)」の2軸で6つの動機づけを分類している。
一般的には外発、内発に近い分類手法。著者自身は内発、外発どちらにもメリットはあるといっているが、どちらかというと内発型を推進するスタンス。
後半は和田氏との対談や苅谷氏との対談
和田氏との対談に関してはざっくりいうと、外発的要因の大切さを主張する和田氏と外発だけに偏ることの危険性を指摘する筆者というスタンス。
この点は和田氏が教育評論家であり、実際に受験指導をしていて、現代の子供たちの学力低下への危機感が強いことが原因と考えられる。
苅谷氏との対談では筆者が個人自体の動機づけを研究しているのに対し、苅谷氏はマクロな社会的要因からの動機づけを強調。
それぞれの立場が違うため、動機づけに対する観点や主張がそれぞれ違うのが面白い。
投稿元:
レビューを見る
2001年刊。
学ぶ意欲は、どのような機序で生み出されるのか。
この点、本書では、従来は、内発的・外発的と区分けしてきた学習意欲の発生要因につき、内発・外発の意味をより詳細かつ明確にし、区分けも細分化するなど、学習意欲が生み出される要因を具体的に明らかにしようとする。
また、和田秀樹氏、苅谷剛彦氏からの批判及び彼らと著者との対談も付加されている。
1、4章は非常に説得力があり、読み応えもある。著者と上記二者との対談も興味深い。
ただし、マクロ苅谷とミクロ(ないしそれに近い)市川とでは、論がかみ合っていない感はあった。
もっとも、マクロ苅谷が懸念する社会階層の影響を緩和する方法として、ミクロな学習心理学が独自の役割を持てば建設的とは思う。
投稿元:
レビューを見る
著者は学ぶ動機づけを二つの要因モデルで解説している。学ぶことを手段として報酬や名誉を得るための外発的動機、学ぶことそのものを目的とする内発的動機。人、目的、対象によって動機を使い分ける必要がある。1章4章は著者の持論が展開され、学ぶところが多い。2章3章は、脳医学者和田秀樹、教育学者苅谷剛彦との対談。
投稿元:
レビューを見る
もう少し実用書的な内容を期待していたが、かなり教育心理学の学問的な内容が多い。
最終章では、学ぶ意欲をコントロールして、成果を上げる実践方法が記されている。学生時代の学習は、「なりたい自己」と「なれる自己」を広げることが大切だという部分には納得できる。
投稿元:
レビューを見る
教育心理学の立場から「動機づけ」にかんする研究成果をわかりやすく解説するとともに、教育問題について活発に発言をおこなっている精神科医の和田秀樹や、教育社会学の観点から教育問題についての議論を展開している苅谷剛彦との対談が収録されています。
主として初等・中等教育が念頭に置かれて議論がなされていますが、大学生や大人がみずからの勉強のしかたを見なおすためのヒントも引き出すことが可能です。また、アカデミックな心理学の研究と、現実の社会における教育制度とのあいだにはかなりのギャップがあることにもあらためて気づかされました。