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クリスティーの小説はとても読みやすい。そしてその読みやすい話のさりげないところに伏線や手掛かりを隠し、読者を煙に巻いてくるのにクリスティーらしさがある。その手法は小説だけでなく戯曲であるこの作品でも遺憾なく発揮されている。
小説ではセリフだけでなく地の文の中に重要な情報を隠すことができるが、演劇として上演されることが前提である戯曲では地の文には小説ほどには頼ることができない。使えるのはセリフやト書きとして登場人物の行動の中に忍ばせる方法だ。他にも舞台装置になにかを仕込むという手も考えられるが、あくまでプロットと登場人物で勝負して、高いレベルで読者をだますことのできる仕上がりになっているところにこの作品の凄さがあると思う。このあたりは流石のストーリーテラーぶりだと改めて感心させられた。
クリスティーの戯曲では、他にも『ねずみとり』や『蜘蛛の巣』などが未読なので、折を見て読んでいきたい。
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名作映画『情婦』を観たので原作を読む。すばらしいどんでん返しがあるすぐれた戯曲だが、主役であるはずのウィルフリッド卿の個性が目立たない。映画が傑作なのは、このあたりの登場人物をうまく脚色している監督B・ワイルダーの功績が大きい。デートリッヒをはじめ、すべての俳優たちの演技も完璧だった。それというのもすぐれた原作があったからだが。
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ゾッとして微笑ましくなる、恋愛ミステリ
【読みやすさ】10
【衝撃】9
【推し度】8
【引き込まれ度】10
【イヤミス】10
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戯曲。
一気読みできる短さなのにこんなに満足感があるとは。台詞も余計な事は書かれていなくて洗練されている。
最後の最後まで気が抜けない。衝撃のドンデン返し。
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初めて読むアガサ・クリスティーの作品。
戯曲はあくまでも、演技が伴って完成するものと感じる。
結局、自分の乏しい想像力だけでは、書かれている言葉からだけでは登場人物の心の動きまでを再現する事叶わない…表面をなぞるだけの展開で、クライマックスシーンにおいても言葉だけが上滑りしている様に感じるままに終局を迎えてしまう。
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ラスト数ページがめっちゃ良かったです
ただ、戯曲形式なのでやや読みにくいかな…
戯曲で面白かったの、欲望という名の電車くらいなので戯曲形式で全てを面白くするのはミステリーの女王でもなかなか厳しいものがあるのかもしれません
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初めて戯曲を読み、普通の小説とは少し違った感覚を覚え、とても楽しむ事ができた。ページ数が少ないので、あっという間に読破してしまうかと思っていたが、セリフや動作を一つ一つ思い描きながら読んでいると、ゆっくり楽しめた上に、ストーリー展開が絶妙な速さで、存分に堪能出来たと思う。
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大金持ちの老婦人が殺された。状況証拠はレナード青年に不利なものばかり。無実を訴える彼に対して、アリバイを証明できるはずの妻ローマインが、それを覆す証言をした。弁護をするメイヒューは困り果て——。
小説版より、もう一捻りしたのが効いている。これは劇で見たい。裏切りの裏切りに次ぐドラマティックな展開。特にラストのどんでん返しが快感。
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ラストにひっくり返りまくるミステリ。
傑作です。
戯曲テイスト、はじめて読んだけど、すっと読めたよかったです。
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驚愕の結末…という事で、犯人を想像しながら読んだら「なるほど」と。さすがミステリーの女王と唸りました。惜しむらくは、本を読む前に舞台が見たかった!
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姉に結末が大どんでん返しで本当に面白かったと言われて読んだので、最後覆されるのはわかってても、最後に驚きの展開でええ?!と声が出てしまった。とても面白かった。アガサクリスティのミステリーは数年前に読んで理解できずにいたので、読むのを迷ったが、読んでよかった!他の本も挑戦したいと思う。
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うまいどんでん返しって途中までがあんまりでも読み終えた時の物語全体に対しての満足度を変える力があるからなかなか凄い。二転三転するラストの展開は面白いが、戯曲形式もあって人物に同一化して感情移入する楽しみはやや少ないように感じた。ゆえに、被告人の終盤までの演技がかった善人さから変貌する恐ろしさなどを感じるパンチには欠けるような気がした。
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まず一言。めちゃくちゃ読みやすい。それでいてストーリーが秀逸。どんでん返しあり。短い文量でかなりの満足感が得られた。
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☆4.3
クリスティ読了2冊目。図書館にて読了。
今回もやられたー!最後の数ページで二度騙されました。
こんなに少ない登場人物なのに、最後まで誰が誰を騙そうとしているのか確信がもてないなんて…
クリスティの頭の中を覗いてみたくなりました。
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残り2P~3Pの展開が急ピッチで進んで、「凄い」と思った。得体の知れない情報を、法廷に持ち込んで良いのか!? と思ったけども、それを、吹き飛ばすインパクトだった……。