紙の本
読み始めたらとまらない傑作戯曲
2018/09/25 16:42
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投稿者:夏の雨 - この投稿者のレビュー一覧を見る
ミステリの女王アガサ・クリスティーは小説だけでなく戯曲も何篇か執筆している。
それも読ませるだけの戯曲ではなく、ちゃんと舞台にかけしかも上演としてロングランの記録をつくるほどの作品に仕上げているのだからたいしたものだ。
この『検察側の証人』にしても基本的には動きの少ない法廷劇なのだが、マレーネ・ディートリッヒが主演した映画『情婦』の原作で知られるように、しかもこの映画は名匠ビリー・ワイルダーが監督して映画作品としてもよく出来ていた、多くの人々から喝采を浴びることになる。
もちろん、活字だけで組まれた(但し、舞台配置図は載っている)戯曲でも、この作品の面白さは存分に味わえる。
ある時レアードという青年が金持ちの婦人を殺害した容疑で逮捕される。
彼は殺害された時間には家にいたと証言するが、そのアリバイを立証できるのは妻のローマインだけである。
身内という立場であるが、本来であれば彼女は弁護側の証人であるべきはずが、この作品のタイトルが示すように、彼女は検察側の証人として召喚され、法廷に立つことになる。
そして、裁判当日彼女が行った証言は殺害の時夫レアードが家にいなかったという不在の証明だったのである。
ここまで読んできた人はこの書評は「ネタバレ」ではないかと憤慨するかもしれないが、実はこの作品の面白さはこの先にある。
しかも二重に仕掛けられたドンデン返しの技にほれぼれしてしまう。
さすがミステリの女王と呼ばれるはずだ。
紙の本
まさに舞台を観ているような
2015/12/25 21:48
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投稿者:papanpa - この投稿者のレビュー一覧を見る
金目当てに女を殺した罪で逮捕された男。彼のアリバイは愛する妻の証言のみ。
しかし、彼女は法廷で・・・。
個人的感想
有名な戯曲、まさに舞台を観ている様に話は進みます。
そして最後にあっと驚く結末が・・・。
非常に面白いのですが、スレた大人には全てお見通しなのが残念なところ。
小中学生のときに読みたかった。
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戯曲化されたものを見たのが最初だったなあ。「え?!それから!?でも、だって!そんなー!!」という展開だ!
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クリスティーの名戯曲!
法廷サスペンスの傑作だと思ってます。
どんでん返しに次ぐどんでん返しで、最後までどきどきしながら読めます。
オチがまたなー、………おっと、この先はぜひご一読を。
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生まれて初めて読んだクリスティ。なぜか児童書で持っていた『ABC殺人事件』よりも早かった。小学校四年ぐらい。
何を思って読んだのかさっぱりわかりません。脚本形式だったからだろうか。
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法廷サスペンスの傑作!!これ大好き!
(内容)親しくしていた老婦人が殺害され、レナード青年は一番に疑いをかけられる。状況証拠もレナードに不利なものばかり。その上、彼をただ一人救えるはずの妻が、レナードの犯行を裏付ける証言をする・・・。みんな何を考えてるんでしょう?まったく心が読めません。最後の最後に2転3転します。あとは読んでね。短いので1日で読めます。
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シンプルにして鮮やか。素晴らしい。
被疑者とされるレナードの印象が、以前読んだとき(中学生の頃)とずいぶん違う。訳が異なるからであろうが、年月を経て私自身もずいぶんすれっからしになったのかも、とも思った。もちろん読み手としてだ。
ちなみに映画化された作品も見たが…邦題ひどすぎ!
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台本形式?みたいなのが慣れるまで読みにくい。
けど、ラストの二転三転する感じは良かった。
さすがはアガサ。。
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戯曲って情景思い浮かべながら読むと、実際に観てみたくなりますねえ。
ストーリー自体はなかなかにシンプル。どんでん返しっぽい部分もあるけど、そんな大きな驚きでもないかなあ(ミステリずれしたせいかも)。でもあのラストは個人的にすごく好き。そうくるか、やってくれるじゃないか、と思いました。インパクトは抜群。
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「祝賀パレードの大逆転劇」
とcymbalsは歌っているけれど、まさにそんな感じ。
こんなに気持ちよく裏切られたのは初めてでした。
いろあせないスタイリッシュさと、スリル感。
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無駄のないシンプルな作品ながら、完成度が非常に高いと思いました。
さらに登場人物達の人間模様や心情も魅せており、小説家としての筆力にも感心させられた作品です。
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購入した本。
そういえば、さだまさし氏も同じタイトルのうたを作ってたな。
思わぬ処に真実が隠されてて、人間って怖いよね。
善人と悪人の描き方が、流石としか言いようがない。
は~。面白かった。
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映画「情婦」が素晴らし過ぎて、この原作を後で読むと当然インパクトは薄れるのですが、映画が素晴らしいのは原作があってこそ。
ワイルダーの、ディートリッヒの素晴らしさを再確認
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さすがアガサという感じ。善人と悪人、悪人と善人という人間の生々しい感じが出ていた。
嘘で固められた真実。
最後のどんでん返しにはおそれいりました(笑)
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殺人事件そのものよりも、タイトルのとおり、証人の言動が最大のミステリという、ちょっと変わりダネ。結末のドンデン返しにはびっくりさせられた。