紙の本
読むと怖くなってくる本。この本はあなたの50歳台以降を占うリトマス試験紙となる
2011/02/27 20:39
30人中、28人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:サトケン - この投稿者のレビュー一覧を見る
いま私は40歳台の後半だが、「はじめに」を読んで「目次」を読んでいるうちに、なんだか少し怖くなってくるのを感じた。
一方、これは40歳過ぎてからやりはじめたな、これもすでに手をつけている、30歳台のときとは違う自分を育成してきたと、ほっと胸をなで下ろすものも少なからずある。
こうして読んでいるうちに、まだ50歳台でなくて良かったというちょっとした安堵感とともに、さらに自分に負荷をかけて成長させなければならないなと、自戒の気持ちを同時に固めることになる。
本書は、読者対象として大企業に勤務する30歳台以上の男性サラリーマンを想定しているようだ。おそらく20歳台の人が読んでも表面上の字面しかわからないだろうし、30歳台でも後半にならないと本当の意味で実感できないかもしれない。
だが、40歳台の読者でこの本に何も感じないとしたら、それはたいへん危険なことだ。「種まき期」の20歳代と「育成期」の30歳代に直線志向でまっしぐらにやり抜いてきた人は「収穫期」の40歳代で安心し、その安心は知らぬ間に慢心に変わる。気がついたら50歳を過ぎており、会社人生も残りわずか、そしてリタイアしたら後悔の山、山、山・・・。おお怖い。
「40歳は人生の正午」だと言ったのは、スイスの臨床心理学者 C.G.ユングだが、人生80年時代の現在日本では、まさに至言というべきである。個人差はもちろんあるが、40歳以降もまだ40年近く生きることになるのだ。その折り返し点では、いままでとは違う取り組みが必要なこと気がつかねば危ない。
「人生の午後」の最初の10年間はまた、人生において公私ともども、もっとも多忙な時期に重なっているからだ。気がつくのが遅れると大変なことになる。
本書の指摘がすべて当てはまるわけではないし、すべての処方箋が正しいわけではない。要は自分なりに取捨選択して、いいとこ取りをすることだ。学ぶのに遅いことはない、まだ間に合うはずだ。いたずらに恐怖を煽って、何かを売りつけようという悪徳商法の本ではないから、安心して読める内容の本である。「備えあれば憂いなし」、というではないか。
紙の本
「読み方」がポイントになりますねー
2011/07/16 08:23
7人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:のちもち - この投稿者のレビュー一覧を見る
「不惑」なんてとんでもない!ということを日々「実感」しています。さすがに、自分が40代である、という自覚はできていますが、自分が、そして自分を取り巻く環境が、これまでとあきらかに違う、違って見えてくるんですね。この感覚は、当然ですが、30代にはなかったことです。社会的な環境もあります。身体的な感覚もあります。それらは30代後半にも多少なりとも感じていたことですが、それらに加えて、「考え方」が変わった、という感覚があるんですね。これは、まさにこの年代に入ってからの感覚です。
んで、この手の「40」という年齢数字が入っているタイトルには弱いんですね。特にこの本は、書評ブログにも掲載があって、まさに「どまんなか」のタイトルです、自分にとって。冒頭に、「40代は不惑ではない」「20,30代とは環境=求められるもの、周りの見る目、が異なる」「50代になって考えるよりも今できること」等々の、非常に「つきささる」文章から始まります。「これだ!」と思いましたね。しかも、著者が多くの50、60代の「先輩」から聞いた「後悔」を元に書かれた内容であるとのこと。嫌が負うにも夢中になります。
...が、「本編」になると、(これもタイトル通りなんですけど)ひとつあたり数ページの「コラム」が並ぶ。そこにあらわれてくるのは、著者自身の「実績」と、「別に『40代』という限定はいらないよなあ」的な内容が延々と。途中から「惰性」になってしまいがちな感覚にとらわれる。50の「ヒント」も、どれがどう、という「ささる」トピックスがあまりでてきません。どれも近しい内容で、50に細分化する必要は?と思ってしまう...
同じ事象に対しても、「折り返し地点」を境に、その見方、見え方がこれまでとは違うものであることは間違いないし、そこでなされるべきアクティビティも当然異なってくるだろう。経験のしようがない「50代、60代、すなわち40代を経験「済み」の人からのアドバイス」という貴重な体験も必要だし、彼らがもし「後悔」しているのならば、それを糧にすることは重要である。
その「考え方」自体は非常に価値が高い。それを「テクニック」的な「ハウツー」ものにしようとすると無理があるんだろうなあ。「後悔しないために、今、40代をこう考えて過ごそう」というキーワードがもっとも重要で、これ以上でも以下でもない。でも、50代になってから考えたんでは、何も意味がないから、こういう意識付けだけでも十分価値はある。本の内容云々ではないかもね。
紙の本
結局後悔はするんだろうけど、でも、読んでおくべきかな。先輩も自分と同じ悩みをもっていたんだって!
2011/07/25 23:48
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:たけくん - この投稿者のレビュー一覧を見る
40歳も中盤に差し掛かり、ふと目にした本書。とても気になり購入。中身はというと、普段自分が不安に思う事、どうしたらいいんだろう、どう対処すべきであろう、上司にこんな事言われているけどどうしよう、なんて思っていることが、ずばり書いてある。
それはつまり、自分が今経験していることは、実は1万人のOB達が同じ様に感じ、悩み、苦しみ、後悔している事柄なのだ。それらについて、筆者は自分の経験から色々な対処法のヒントを記載してくれている。これらはやはり読んでみるべきではなかろうか。
人間というのは欲の塊みたいなものだから、どんなに自分自身で満足した人生を送ったつもりでも後悔はするんじゃないだろうか。必ずやり遂げられなかった事の1つや2つはあるはずだから・・・。だって人をとりまく環境って多様であるから、会社人生をうまくやり切った人には家庭や近所付き合いにおいて、家庭重視の方は会社の中で、何らかの犠牲を負わせていたのだろうから・・・。
でも今自分が置かれている状況での様々なアドバイスや示唆には耳を傾け、自分なりの判断を下してみてよいと思う。本書の中には、「こんな事できないよなぁ」なんてことも書かれている。筆者もそこまで望んでいません。リストにあるものの中からできそうなもの、いいと思った事から実践してみたらいい、と書いています。肩肘はらずにちょっと試してみませんか?
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40代は人生のターニングポイント…
10年前にこの本のような考え方をしてた人はどれ程いるんでしょうか?
今だから、考えられるようになってること、仕事のみでなく、自分そしてこれからの人生…振りかえって後悔しないためのミドル時代の参考書デスね!
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アラ40と言うだけで読んでみたが、目次を読んだだけでかなり満足。日頃自分でも思っていることが書いてある。しかし、思っていても実践できていないことも多々ある。この本を読んで心に引っかかったことを一つずつ実践できれば40代もまだ捨てたもんじゃないかも。
①既に土日は忙しく予定がてんこ盛りだが、週末時間を6分割し、仕事・家庭・自分時間に充て、日曜日の夜を仕事時間に振り分けるとブルーマンデーにならない。
②1年52週あるとしたら仕事重視の州と家庭重視の週に分けて行動する。どちらも0にはならないようにすることがコツ。
③会社の人事に全員が納得いくものなどはなく、40代にもなれば会社が自分に求めている役割を理解することが必要だ。マネジメント脳かマーケティング脳か使い分けも必要。
④出世は必要。でも能力とは比例しない。長いものに8割は巻かれ、人望で上からの引きがあることも必要。
⑤親業は、ビジネスの人材育成にも通じる。地域社会や子供関連の人脈も必要。
⑥本の読み方。「ばっか読み」で同じ内容のものを沢山続けて読む。「バイブル読み」で一つの本ととことん読む。「教養読み」として言葉のストックを持つことで場面ごとに適切かつ必要な言葉をいかに使えるかが大事。
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松山 真之助さんのWebook of the day http://webook.tv/ のメルマガで知る。
実際に諸先輩方のお話を取りまとめて書かれた本だけに、簡潔ながら含蓄深い言葉がちりばめられていてとても参考になった。
久々にたくさんのdog earをつけた。
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アクション書評
意思決定は小分けにして、判断できるサイズに。
四半期ごとに会社に貢献できた事を書き出す。
スピード対応
後輩と付き合う
1日を元気に生きる。
副業を作る
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タイトルにつられて衝動買いしてしまったが、この手の本を読んでも、最近深く納得することが減った気がする。もちろん参考になることはあったので無駄ではなかった。
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もう40代に近づいてきている自分にとっては非常に参考になった。後悔している先達の声は自分に全てあてはまる話では無いけども、何となく今悩んでいる事が、ほっておくと厄介な悩みに変わっていくかもしれないな、と読んでいて感じた。地域の関わり方とか、正直今は大事に思ってないしわずらわしいと思っているけど、こういう事も大事になってくるのかな、と。
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読み終わったというか、四分の一位まで我慢して読んだけどやめた。
久々の大失敗した本だ。お金と時間をドブに捨てたわ(´・_・`)
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本日ご紹介する本は、
著者がリクルートの営業マン時代から現在まで、
1万人以上に成功談・失敗談を聞き、
そこから導き出した「後悔リスト」と、
その具体的な解決法を50個にまとめたものです。
私も20代、30代は、仕事と趣味の音楽
だけに集中してやってきた感がありますが、
やはり40代になると、仕事や趣味以外にも
いろいろなことを考えるようになってきます。
若い方は、まだまだ先のことのなので
あまり実感がわかないかも知れませんが
今30代の方、もう40代になっている人、あるいは
50代の方でも参考になることはたくさんあります。
「40代は30代の延長ではいけない」
たしかに40代になると、
体もムリがきかなくなり、今まで以上に
体に気をつかわなければいけませんし、
家庭の環境もいろいろと変化し、
仕事でやるべき内容も、かなり変わってきます。
本書では、そのような40代で考えておくべきこと
やっておけばよかったと思うことなどが
書かれています。
本書の中でそうだなと思ったことは
「今どうありたいかの目標設定もしておく」
目標というと「将来こうなりたい」というイメージを持ちますが
「今の自分はどうありたいか」と言う目標をもつと
1日が充実して送れる。
将来の目標は持ちますが、
将来の目標に向かう今現在、自分はどう有るべきか
を考えて過ごすことは重要だと思いました。
「仕事と家庭のバランスをとる」
あらかじめ一週間単位で、家庭と仕事のウエイトを書き込んでおく
そうすると、家庭と仕事のバランスを取れるようになる。
ややもすると、仕事のことしか考えられず、
家庭がおろそかになり、家庭に不和が
発生してしまうことがあります。
成り行きで日々を過ごすのではなく、あらかじめ時間配分を
決めておけば改善されるのではないでしょうか。
「やりたいことを考える習慣をもつ」
私は40代後半ですが、
いままでどれだけのことをやってきて、
あと、どれだけのことができるのだろうと、
最近、よく考えることがあります。
あと残された時間に、できることは
だんだん限られてきます。
であれば、人に言われたことを、その通りするのではなく
自分でやりたいことを自らやれるほうが
いいと思うようになりました。
そのためには、まずは
やりたいことを考え、やろうと思わないといけません。
他にもいろいろな気づきがあります。
ぜひ、読んでみてください。
◆本から得た気づき◆
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「自分にとって大切なこと」を優先する=振り回されないためには、優先順位をブレずに持ち続ける
「8割は守りでいいから、2割だけは攻めろ」
今をどうありたいかの目標設定もしておく
仕事に追われるな、仕事を追え=毎週ドキドキするような「ゴール」を設定する
自分が「何を成し遂げたか」=「四半期ごと」に会社に貢献できたことを書き出す
「細かい時間」の使い方=「10分でできる仕事」を常に持っておく
「やりたいこと」にチャレンジする=「やりたいこと」を考える習慣をもつ
会社以外の居場所を見つけておく=自分の存在価値を実感できる「仕事以外の活動」に参加する
お金の使い方=コストの圧縮を考えるより、収入を増やす道を探る努力をしましょう
「一芸+リーダーシップ」の人材に育てる
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◆目次◆
■第1章 この10年で何より大切にしたいこと
■第2章 プレイングマネジャーとして本当に必要なこと
■第3章 忙しいだけで終わらないために工夫すること
■第4章 人生を左右する「人付き合い」で知っておくべきこと
■第5章 年相応に学ぶべきこと
■第6章 会社・社会との向き合い続けるために考えておくこと
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◆マインドマップ◆
http://image01.wiki.livedoor.jp/f/2/fujiit0202/3b46f44671afa529.png
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40代を後悔しない50のリスト 1万人の失敗談からわかった人生の法則 [単行本(ソフトカバー)]
大塚 寿 (著)
出版社: ダイヤモンド社 (2011/2/18)
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40代の上での実践的な内容が書かれていて、かなりためになった。繰り返し読んだり、参考にすることが必要だと思う。
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組織人(サラリーマン)としての自己啓発本。
自営業の人にはあまり有効ではないかも。
時間の使い方や家族との関わり方等いくつかは参考になる点あり。でも目次だけぱらぱら読みで十分かな。
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収穫期である。
攻めの姿勢で!
細切り定量化でスピード決断を!
頼りになる人脈作りを!
自分の強みはマネジメント側かマーケティング側か意識する!また会社はどちらを求めているのか?
すべき事だけでなくやりたい事も!
他人を動かすモチベーションスキルを身につける!
交渉力は合理性と想いを念頭に、大局観と共感と落としどころを意識する。
伝達力はつかみ、落としどころ、ワンフレーズ、事例。
相手の立場を考えた一手間を!
優先度は関係者軸と時間軸で考える!
10分で出来る仕事を持つ!
話し方はキーワード、キーフレーズ、エピソードで相手を惹きつける!
40代ではスキルより人間性が求められる!