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映画化をきっかけに読んでみた。
アガサ・クリスティーを読むのは、これで2作目。
大富豪の老人が毒殺された。
家族の誰にも動機があるようで。。。。
いったい誰が殺したのか。
何が目的で殺したのか。
充分な証拠が得られるまま、捜査は深みに嵌まっていく。
第二、第三、第四と、警察をあざ笑うかのように続いていく事件。
私には事件の後半まで、犯人の目星がつかなかった。
動機にも、結末にも、背筋が寒くなった。
70年前の作品なんですよね~
いまなお面白く感じるとは、あらためて凄い作家だったのだな~と思いました。
他の作品も読んでみたいと思います。
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映画が公開されたので、観に行く前に読んでみた。
昔に読んだ事があったようでなんとなく結末が分かってしまったけれど、登場人物の性格描写が面白いと思う。
今の価値観では疑問に思う事も多々ありながら、よく人間を観察しているなぁ、と感じる。
これは映像で見るのが楽しみ。
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あらすじ
ヘイワードは恋人ソフィアとの結婚を考えている。しかし、ソフィアの祖父が自宅で亡くなり、毒殺の可能性が出てきた。
祖父は大富豪で、屋敷には、後妻・長男夫婦・次男夫婦(ソフィアの両親)、ソフィアたち3人兄弟、亡くなった祖母の姉、家庭教師などが住んでいた。
祖父は全員に経済援助を惜しまず、家族で暮らすことを希望していた。
後妻は家庭教師との仲が疑われ、長男夫婦は事業経営に失敗し、ソフィアの父は生活力がなく、母は客の入らない役者である。また、ソフィアの兄は体に麻痺があり性格が暗くなった。妹のジョセフィンはまだ幼いが探偵ごっこが好きで、いろいろ見聞きしているらしい。
アガサクリスティー自身も気に入っていたという作品。シリーズものではない。探偵役は若き外交官。父親が警視庁の副総監なので捜査に入り込んだ。
テンポがゆっくりなのが古典っぽいなーと思う。ねじれた家っていうのは、いろんな家族が一緒に住んでいるところや、家族のそれぞれにゆがんだ個性があるからだろう。
現代物と比べるとじれったくなったり、セリフや考え方が遠回りしすぎてぽかんとしてしまうところもあるが、やっぱりアガサクリスティーの作品は今読んでも十分楽しめる。
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著者:アガサ・クリスティ(Christie, Agatha, 1890-1976、イングランド、小説家)
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映画が公開されるということなので、興味本位で読んでみた。
冒頭に殺人事件が描かれているにも関わらず、それ以降はミステリらしくない展開が続く。飽きるかと思いきやそうではなく、一族のスキャンダルがストーリーのベースになり、これはこれで面白い。第二の殺人が起きる後半からはギアチェンジして鋭いロジックを見せつけられるのだが、前半の人間模様が作品の雰囲気と合ってたので、このまま人間ドラマで終わってもいいかなと思ってみたり。
とは言ってもさすがはクリスティー。きちんと伏線を回収して、意外な犯人と意外な着地で読み手を翻弄する手は緩めない。実はなかなか重い真相なのに読後感が悪くないのは、ほどよいボリュームでさくっと読めたせいかな?
ちなみに本作品は、作者が自伝の中で、「自作の探偵小説の中で、わたしがもっとも満足している二作のうちの一つ」として挙げている作品だそうな。
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ねじれた家
みょっとしたボタンの掛け違いでねじれていく家族の様子がうまく表現されていた。犯人の動機には背筋がぞくっと…
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誰でも毒薬を入手でき仕込むことができた。
直接的な証拠はなにもない。(椅子に付いた土の跡は証拠としては弱い)
結末は(ある種の)犯人の自白。
一人称での記述で、語り手を探偵型ではない普通の人間にして
ミステリの緊張感を高めているタイプの作品。
もしこの事件をポワロが手がけていたならば、
屋敷の人物に一通り面会した時点で犯人の目星を付け、
第二の事件は発生しなかったと思います。
でも、ポワロは犯人をどう「処置」するのだろうか?
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前半1/3くらいまでは和訳にやや違和感があった。
英語を文頭から文末までそのまま訳した感じ。
やっぱり原文のままで読めた方が楽しいんだろあなぁなんて考えながら、とりあえず読み進めたら後半からすごく面白かった。
映画はまだ観てない。
一番オススメしたいポイントは、なんと言っても一緒に推理していける事。
伏線もしっかりはられている。よく、(本当によく)考えたら分かるように。推理小説が好きな人の、欲しがってる部分を埋めてくれる感じ。
読み進めていく中で感じる違和感は、やはり必ず重要な部分なのだと再認識。
1940年代に書かれたなんて信じられない。あまりにも色褪せない。
1940年に生きようと2020年に生きようと有能な人は有能なんだと改めて思った。
探偵ポジションとして君臨していた主人公はポンコツだった。言われた言葉で毎回綺麗に惑わされていた
以降、記録ネタバレ
犯人→ジョセフィン 探偵ごっこしていた少女
動機→あまりにも子供らしい理由
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毒殺された資産家。何かしら怪しいところのある一族の面々。となるといかにもオーソドックスなミステリといった印象なのですが。一族間での確執や遺産争いといったお決まりのものが見当たらなくて、戸惑ってしまいます。誰も彼もが怪しいし誰にでも犯行は可能なのだけれど、誰にも動機がないだなんて! ってので、犯人はまったく当てられませんでした。
しかし一癖も二癖もある登場人物たちの裏事情がどんどん暴かれていくさまは、こういうミステリの定番として楽しめます。たしかに誰もがねじれているのかも。
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みんながみんな怪しすぎる。そして、家族なのにお互いを怪しんで陰口を言ってみたり、上っ面だけの褒め言葉を言ってみたり。途中少し飽きてしまったけど、なんとか後半2/3あたりまでたどり着いてからは一気読み。
この人特に怪しい!と思っていたら、全く違った。戻ってパラパラ再読してみたらところどころヒントがあるじゃないか!!最後の結末はあらあらビックリ。
しかし…訳がもう少し自然だと読みやすい。なんだか不自然な訳がちらほらでわかりづらいところもあった。。
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2004年発行、早川書房のクリスティー文庫。解説は末國善己(評論家)。後半まで来て「まさか途中で犯人扱いされている人物が本当に犯人なのか」などと思って読んでいたのでした。まぁ、そんな訳はない。後から考えると犯人は、警察が語る犯人像にはぴったり一致するのだが、犯人じゃないかのように書かれているというところでしょうか。結構ヒントとなる部分が印象深く書かれているので読み直さなくても、ここが罠だったのか、と思えます。
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アガサは予想が全然当たらない印象があったけれど、初めて犯人どころか動機や証拠に対する行動など全部当たった!嬉しい……!!
ちょっと紹介文、「ねじれた家に住む性格のねじれた人達」って誇張しすぎてて、そこに惹かれて読み始めたから共感できる至極真っ当な人が多くて残念。あと、ねじれた家やお祖父さんの顔など、あんまり想像できなくて登場人物がマープルシリーズより生き生きしてない印象はある。残念……。
解説者の言う通り、他人の生活を覗き見るのは楽しくて堪らない……!でも、あの二人は私も犯人だと思っていなかったから捕まった時は「こんなにわかりやすいのに!?なぜ!?主人公自分でヒントまで言ってるのに!?」ってなって、その辺は中だるみしちゃってた気がする。
訳は確かに直訳的すぎるところはある。でも、逆にこういうの好き。「ばあやの状態は?」「死んだわ」だなんて、全然深刻じゃない雰囲気が笑けて面白いから好き。さすがに良い訳だとまでは思わないけれど……。
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ねじれた家に住む邪悪。
婚約者ソフィアの祖父が殺された。副総監を父に持つチャールズは、彼女との結婚のために事件解決に挑む。亡くなった老人の若い後妻が犯人か、それとも息子たちか。家族内での疑いの目。何かを知っているそぶりを見せる子ども。明らかになった犯人は——。
クリスティーらしくキャラクターが立っていて、そのセリフを楽しむだけでもぐいぐいと読ませる。正義感というよりは、ソフィアとの結婚のためというべきかもしれないチャールズの関わり方が、警察でないだけ家族から様々な証言を引き出す。明らかに怪しい若い後妻にチャールズが同情し、ソフィアに憤慨されるのも様式美。
真相は、ある意味では読者の死角をついたもの。ひねくれたミステリ愛好家なら犯人がわかって読めるのかもしれない。犯行は誰に可能だったのか、誰にでも可能だった。また、一般的な犯罪者の性格を分析したチャールズの父のセリフもきっちりと犯人を指し示している。やられた、というのが快感で、しかしじっとりと怖さも感じる。
解説にもあるように、初クリスティーにはお勧めしないが、クリスティーを読み進めてきた人にはぜひお勧めする。
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完全攻略で「ある超有名古典ミステリと色々な意味で同じ」というのを先に見てしまったので、犯人役が登場した瞬間あの古典でこの人か、という刷り込みができ、主人公の父親の話ぶりから、話半分以上残した時点で確定、残りは消化試合になって読み終えるまでにずいぶん時間がかかった…それで楽しめなかった分評価低め。
設定を存分に謎に活かした先行作の方が断然面白(怖)かったが、こちらはこちらで良いところもあった。まず自己犠牲の精神で後処理をした保護者、その判断が正しいかは何とも言えないが家族や関係者への深い配慮を感じる(登場人物の半分ぐらいは早い段階で真相に気づきながら不都合な真実をどうしたら良いのか悩んでいたふしがある)。犯人の手記に近年実際に起きている事件のような現実味がある。事業の失敗は数多くの人が影響を被ったとは思うが、ゼロから質素に新生活をやり直したい2人が、事件が起きるたびになかなか出て行くことができないのが途中から気の毒になってきた。犯人と女優が変わっているが、他はねじれてもひねくれてもいない(先行作はMad Hatterと揶揄された通り派手に奇矯な人がいた)、仲が良いとさえいえる家族で、その状況ではまぁ当然とも言えるひがみなどの欠点の他は、むしろ金銭欲が淡白な方だし、常識にとらわれず本質をついた賢い判断ができる、などの美徳も備えた人々。その中で外見や性格的特徴がモザイクのように遺伝しているのは、いかにも作り事だが面白かった。
とはいえこの作品の位置づけは微妙で、剽窃ではないけれど、突出した発想が肝なだけに二番煎じ感は否めず、押しも押されぬ女王にこんなことはして欲しくなかったような…終盤で女優が読んでいる戯曲が有名劇の剽窃というコメントが出てくるあたりにアガサ自身、無意識的に後暗いところがあったのかな。「鏡は横にひび割れて」の実話との類似性を指摘された際、アガサは知らなかったと回答したらしいけれど、それが怪しく思えてきた。
あともう驚かないけどまた解説がやらかし。
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誰だ?誰だ?もう候補は上がりきったぞと思ってたらまさかのジョセフィン!
全く候補に上げてなかった。
そうだ、毒殺なら子供にもできる…。