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毒殺された資産家。何かしら怪しいところのある一族の面々。となるといかにもオーソドックスなミステリといった印象なのですが。一族間での確執や遺産争いといったお決まりのものが見当たらなくて、戸惑ってしまいます。誰も彼もが怪しいし誰にでも犯行は可能なのだけれど、誰にも動機がないだなんて! ってので、犯人はまったく当てられませんでした。
しかし一癖も二癖もある登場人物たちの裏事情がどんどん暴かれていくさまは、こういうミステリの定番として楽しめます。たしかに誰もがねじれているのかも。
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みんながみんな怪しすぎる。そして、家族なのにお互いを怪しんで陰口を言ってみたり、上っ面だけの褒め言葉を言ってみたり。途中少し飽きてしまったけど、なんとか後半2/3あたりまでたどり着いてからは一気読み。
この人特に怪しい!と思っていたら、全く違った。戻ってパラパラ再読してみたらところどころヒントがあるじゃないか!!最後の結末はあらあらビックリ。
しかし…訳がもう少し自然だと読みやすい。なんだか不自然な訳がちらほらでわかりづらいところもあった。。
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2004年発行、早川書房のクリスティー文庫。解説は末國善己(評論家)。後半まで来て「まさか途中で犯人扱いされている人物が本当に犯人なのか」などと思って読んでいたのでした。まぁ、そんな訳はない。後から考えると犯人は、警察が語る犯人像にはぴったり一致するのだが、犯人じゃないかのように書かれているというところでしょうか。結構ヒントとなる部分が印象深く書かれているので読み直さなくても、ここが罠だったのか、と思えます。
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アガサは予想が全然当たらない印象があったけれど、初めて犯人どころか動機や証拠に対する行動など全部当たった!嬉しい……!!
ちょっと紹介文、「ねじれた家に住む性格のねじれた人達」って誇張しすぎてて、そこに惹かれて読み始めたから共感できる至極真っ当な人が多くて残念。あと、ねじれた家やお祖父さんの顔など、あんまり想像できなくて登場人物がマープルシリーズより生き生きしてない印象はある。残念……。
解説者の言う通り、他人の生活を覗き見るのは楽しくて堪らない……!でも、あの二人は私も犯人だと思っていなかったから捕まった時は「こんなにわかりやすいのに!?なぜ!?主人公自分でヒントまで言ってるのに!?」ってなって、その辺は中だるみしちゃってた気がする。
訳は確かに直訳的すぎるところはある。でも、逆にこういうの好き。「ばあやの状態は?」「死んだわ」だなんて、全然深刻じゃない雰囲気が笑けて面白いから好き。さすがに良い訳だとまでは思わないけれど……。
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ねじれた家に住む邪悪。
婚約者ソフィアの祖父が殺された。副総監を父に持つチャールズは、彼女との結婚のために事件解決に挑む。亡くなった老人の若い後妻が犯人か、それとも息子たちか。家族内での疑いの目。何かを知っているそぶりを見せる子ども。明らかになった犯人は——。
クリスティーらしくキャラクターが立っていて、そのセリフを楽しむだけでもぐいぐいと読ませる。正義感というよりは、ソフィアとの結婚のためというべきかもしれないチャールズの関わり方が、警察でないだけ家族から様々な証言を引き出す。明らかに怪しい若い後妻にチャールズが同情し、ソフィアに憤慨されるのも様式美。
真相は、ある意味では読者の死角をついたもの。ひねくれたミステリ愛好家なら犯人がわかって読めるのかもしれない。犯行は誰に可能だったのか、誰にでも可能だった。また、一般的な犯罪者の性格を分析したチャールズの父のセリフもきっちりと犯人を指し示している。やられた、というのが快感で、しかしじっとりと怖さも感じる。
解説にもあるように、初クリスティーにはお勧めしないが、クリスティーを読み進めてきた人にはぜひお勧めする。
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完全攻略で「ある超有名古典ミステリと色々な意味で同じ」というのを先に見てしまったので、犯人役が登場した瞬間あの古典でこの人か、という刷り込みができ、主人公の父親の話ぶりから、話半分以上残した時点で確定、残りは消化試合になって読み終えるまでにずいぶん時間がかかった…それで楽しめなかった分評価低め。
設定を存分に謎に活かした先行作の方が断然面白(怖)かったが、こちらはこちらで良いところもあった。まず自己犠牲の精神で後処理をした保護者、その判断が正しいかは何とも言えないが家族や関係者への深い配慮を感じる(登場人物の半分ぐらいは早い段階で真相に気づきながら不都合な真実をどうしたら良いのか悩んでいたふしがある)。犯人の手記に近年実際に起きている事件のような現実味がある。事業の失敗は数多くの人が影響を被ったとは思うが、ゼロから質素に新生活をやり直したい2人が、事件が起きるたびになかなか出て行くことができないのが途中から気の毒になってきた。犯人と女優が変わっているが、他はねじれてもひねくれてもいない(先行作はMad Hatterと揶揄された通り派手に奇矯な人がいた)、仲が良いとさえいえる家族で、その状況ではまぁ当然とも言えるひがみなどの欠点の他は、むしろ金銭欲が淡白な方だし、常識にとらわれず本質をついた賢い判断ができる、などの美徳も備えた人々。その中で外見や性格的特徴がモザイクのように遺伝しているのは、いかにも作り事だが面白かった。
とはいえこの作品の位置づけは微妙で、剽窃ではないけれど、突出した発想が肝なだけに二番煎じ感は否めず、押しも押されぬ女王にこんなことはして欲しくなかったような…終盤で女優が読んでいる戯曲が有名劇の剽窃というコメントが出てくるあたりにアガサ自身、無意識的に後暗いところがあったのかな。「鏡は横にひび割れて」の実話との類似性を指摘された際、アガサは知らなかったと回答したらしいけれど、それが怪しく思えてきた。
あともう驚かないけどまた解説がやらかし。
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誰だ?誰だ?もう候補は上がりきったぞと思ってたらまさかのジョセフィン!
全く候補に上げてなかった。
そうだ、毒殺なら子供にもできる…。
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ノンシリーズ物。すごく面白かった!!犯人に驚いたけど、読み返すと至る所に伏線が張られていた事に気がつく!!
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面白かった。
子供が犯人で、エラリー・クイーンのYの悲劇的な雰囲気を感じた。富豪っていうのも同じだしな。
なんか、モヤっとした感じが残るかな。
ソフィアのセリフとか他にもまだ全員に疑うポイントがあって...。まあそんなことないと思うが...
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すらすら読んだが、犯人が以外過ぎてびっくりした。
いろいろヒントがあったのに、見逃していたな。
ソフィアが遺産相続して、一族を養うようにというおじいさんの遺言だったが、この一族を面倒見るのはしんどいだろうな。ソフィア頑張れ!!
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「アガサ・クリスティー読み直しキャンペーン」の第4弾です
お久しぶりになってしまいました
この後も「ディック・フランシス感謝祭」とか「江戸川乱歩ワールドツアー」とか「ヤマザキ春のパンまつり」とかいろいろ控えてるんですが
読みたい本が次から次へと出てくるんでどうしても再読は後回しになりがちです
でもやっぱり読み直して良かったなぁと思わせるクリスティーの名作中の名作『ねじれた家』です
この作品はクリスティーの晩年の名作なんですが、クリスティーらしいどことなくユーモアのある軽快な会話の妙で物語が進みつつ、全く新しいミステリーの形になっていて、まだ新しいアイディアが出てくるのか!という驚き
誰もがわかる安心安定なクリスティー節と初めての世界観の提示という完全に矛盾することをサラッとやってのけてるところはもう驚天動地です
さすがミステリーの女王!
次あたりはさすがにクリスティー王道のオリエント急行あたりを読みたいけどいつになるやらw
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アガサ・クリスティー作品としては珍しく、探偵役が居ないといえる作品。代わりに、人間模様が非常に繊細に描かれており、それを読んでいて非常に楽しめる。
本巻のポイントは、遺産関係などのいつもの動機をいつも通り使わないことでミスリードを導いているところだろうか。
正直、最後の展開は予想通りで個人的には意外性は少なかったのだが、展開の持ってゆきかたには素晴らしいものがあると感じた。
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きっと犯人はソフィアだろうという偏見を抱きながら読んでいたので、真相が判明して大分呆然としてしまった。登場人物はどいつもこいつも癇に障るタイプではあったけれど、だからといって『ねじれた家』に住んでいたせいでねじれた人間になり、こんな惨事が起きたのだ、と考えるのはさすがに可哀想に思えて困った。そうやってひどい動揺を与えてくるところまで含めて、なかなか恐い話だったと思う。
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スリーゲイブルズ
マザーグース
遺言書
ラブレター
エゼリン
ジギタリン
ブービートラップ
とりかえっ子
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すごく面白かった。最後の最後に父親の言葉が最大のヒントだったことがわかるシーンは圧巻。なんで読んでいて気付かなかったのだろう