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狐雨が 面白かった。
白い狐が うつることで 又太郎が変化する。
そして 3年の間に 上達しようとする。
剣の道は 体格だけでなく 好きだというだけでなく
『すじ』がよくなくてはいけない。
ただひたすら 練習に励めば 上達するが・・・
つよい というのとは また 違うのだ。
石山甚市は・・・
剣が強いがゆえに 疎まれる。
自分にもそれが わかるので ストレスがたまり
暴走する。
それを理解する 小兵衛だが。
杉原秀はいいなぁ。
行動力もすっきりしている。
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再読を、また繰返していると、冊単位で読めない再読できない回が決まってきます。
比較的再読できる回が多い分冊です。
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時代小説。「剣客商売」シリーズ第8弾。6作。
「毒婦」「狐雨」「狂乱」「仁三郎の顔」「女と男」「秋の炬燵」
毒婦では不二楼にいたおきよ、女と男で出てくるお絹、秋の炬燵のおさいといった悪女を描いたものが半数を占める。「狐雨」はちょっとファンタジー。「狂乱」に出てくる石山甚市は、もう少し早く小兵衛との縁があれば、大治郎の弟子、笹野新五郎のように剣に励めたかもしれない。全体的にちょっとしんみりとさせられる巻。
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剣客商売第八弾の「狂乱」
この作品には悪い女が何人か出てくる、「毒婦」のおきよ、「女と男」のお絹、「秋の炬燵」のおさい。池波さんは悪い女を描くのが上手い。
悪い女も良い女もたくさん知っていた氏独自の作品ですね。
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狂乱は、石山甚市の生涯が悲しくて切ない。溜りに溜まった狂気が噴き出しても、最期に心の平和を求めたか。
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剣客商売第8弾。標題の「狂乱」は、その名の通り、道を誤り一人狂い踊った男の物語。傍から見たら狂気の沙汰だが、その男の背景がしっかり書き込まれていることで、ただの話にならず複雑な運命に翻弄されていたんだと納得できるものになっている。
そのほかの話も、すっきりほのぼのという感じではなく、どこか影のある人物や、二面性を持つ盗人が出てきたりと、不気味さが漂う巻です。これはこれで味があっておもしろかったです。
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シリーズ8冊め
なんともせつなくて悲しい話が多かった印象があります。
狂乱はいつの時代でも傲りあがって人を馬鹿にするような人たちがいることが悲しい。
またせっかく昔の門人だった人たち、すべてがうまく行くわけはないけど、落ちぶれてしまってから再会してしまう寂しさも感じられました。
とはいえ、まだまだ小兵衛さんのお話が楽しみです。
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しまった、七巻を飛ばして読んでしまった。しかし、本シリーズは巻が前後しても面白く読める。異色は「狐雨」の白狐だろう。この世のものではないモノを登場させたのには驚いた。表題作「狂乱」は小兵衛にしては石山の本質を見抜くのが遅れ、それが悲しい結末につながった。世の中、そうそう旨くはいかないという著者のメッセージとも感じる。本巻は「切れ場」を残したような結びとなる話が多かったな〜
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手元に本が無くなって、ついつい暇つぶしに再読した剣客商売ですが、何度読んでも軽々と池波ワールドに入ってしまえるのには感心します。
狐雨は一寸オカルトの入った、剣客商売の中では異色の作品でした。
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毒婦 大勢巻き込んでぐだぐだ。
狐雨 狐憑き。ちょっと妖怪じみた話
狂乱 強いが身分の低い男の悲惨な末路
仁三郎の顔 恩のある大治郎には良い顔をする悪党。
女と男 捨てられたヘタレ男
秋の炬燵 お秀と香具師と子供
狂乱がイチオシ
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剣客商売 八
表題作「狂乱 」は身分の低さに比して剣術が強すぎる為、周りから疎まれ続けてきた、石山甚市の悲劇です。
嫌われすぎてこじらせてしまっている、彼の孤独を読み取った小兵衛さんが、温かい言葉をかけてあげた時は、確かに石山さんの心の扉が開きかけていたのですが・・・その後仕官先の人々の冷淡な態度によって、結局彼を凶行に走らせてしまうという何ともやるせない結末でした。
「秋の炬燵」では、5巻「手裏剣お秀」で登場した、女武芸者・杉原秀さんが再登場。狙われた男の子を守る為、おはるも頑張っております。
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剣客商売8作目。
「狐雨」が結構好き。
3年後の話を読んでみたいなー。。
狐さん、良い人。(人か?)
「狂乱」は、悲しい。
気の毒で仕方がなかった。。
もっと早く小兵衛に出会えていれば。。。と、思ってしまう。。
毒婦
狐雨
狂乱
任三郎の顔
女と男
秋の炬燵
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足軽という身分に比して強すぎる腕前を持ったがために、うとまれ、踏みにじられ、孤独においこまれた男。秋山小兵衛はその胸中を思いやり声をかけてやろうとするのだが、一足遅く、侍は狂暴な血の命ずるまま無益な殺生に走る……表題作「狂乱」。
ほかに、冷酷な殺人鬼と、大治郎に受けた恩義を律儀に忘れない二つの顔をもつ男の不気味さを描く「仁三郎の顔」など、シリーズ第8弾。
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「池波正太郎」の連作短篇時代小説『剣客商売(八) 狂乱』を読みました。
『新装版・梅安針供養 仕掛人・藤枝梅安(四)』、『剣客商売(一) 剣客商売』、『剣客商売(二) 辻斬り』、『剣客商売(三) 陽炎の男』、『剣客商売(七) 隠れ簑』に続き、「池波正太郎」作品です。
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老剣客「秋山小兵衛」とその息子「大治郎」が悪に挑む!
累計2400万部突破の大人気シリーズ。
足軽という身分に比して強すぎる腕前を持ったがために、うとまれ、踏みにじられ、孤独においこまれた男。
「秋山小兵衛」はその胸中を思いやり声をかけてやろうとするのだが、一足遅く、侍は狂暴な血の命ずるまま無益な殺生に走る……表題作『狂乱』。
ほかに、冷酷な殺人鬼と、大治郎に受けた恩義を律儀に忘れない二つの顔をもつ男の不気味さを描く『仁三郎の顔』など、シリーズ第8弾。
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面白くて、どんどん次が読みたくなる『剣客商売(けんかくしょうばい)』シリーズの第8作… 1977年(昭和52年)に刊行された作品です、、、
なんだか悪女の目立つ作品でしたね… 「小兵衛」もさらに円熟味を増している印象の強い作品でした。
■毒婦
■狐雨
■狂乱
■仁三郎の顔
■女と男
■秋の炬燵
■解説 常盤新平
大工の「由太郎」が女房の「おきよ」をどこに隠したと「長次」を責めていたところに居合わせた「小兵衛」が仲裁に入り、その後、「小兵衛」は「長次」から「おきよ」はとんでもない女だということを聞く… 女は怖いなと感じさせられる『毒婦』、
命を狙われていた「杉本又太郎」を「大治郎」が助ける、「杉本又太郎」は「松平修理之助」の屋敷から養女の「小枝」を引っ攫ってきたこことから狙われていたのだが、「杉本又太郎」は剣術の方はたいしたことがなく、今度襲われたら逃げると言い切る… しかし、この「杉本又太郎」が別人のように剣が強くなるが、なぜか「大治郎」に稽古をつけてほしいとやってくる!? 珍しくホラー要素(狐憑き)のある『狐雨』、
「小兵衛」が、「牛堀九万之助」の道場を訪ねた際、「九万之助」の門弟を叩きのめしている「石山甚市」という男と出会う… もとは「藤堂家」の足軽だったが、今は大身旗本の家人になっている「石山甚市」の孤独に追い込まれた鬱屈した心と剣客としての哀しい運命を描いた『狂乱』、
「黒羽の仁三郎」が江戸に戻ってきていることを知った「傘屋の徳次郎」は、「黒羽の仁三郎」が「佐平」を狙っていると考え、このことを「佐平」に知らせなければと「傘屋の徳次郎」は病んでいる体に鞭を打って知らせに行く… 一方、「大治郎」はこの「黒羽の仁三郎」を助けたことがあるという奇妙な縁を描いた『仁三郎の顔』、
「小兵衛」は、曲者に囲まれた女を助けるが、数日後、その女が浪人で昔「小兵衛」の門徒であった「高瀬照太郎」と会っているところに出くわす… 「小兵衛」は、この女のために身を持ち崩し、今は女に捨てられた「高瀬」を情けないと思いつつ見捨てることができない『女と男』、
��裏剣の名手「杉原秀」が助けたのは幼い男の子だった、「秀」の強烈な襲撃に這々の体で逃げた男は「飯富の亀吉」といい、香具師の元締「白金の徳蔵」から殺しを引き受けた男だった… 事件の裏側に気付いた「小兵衛」は、「大治郎」や「秀」、「おはる」とともにひと芝居をうち、悪巧みを打ち砕こうとする『秋の炬燵』、
相変わらず、どの物語も外れがなくて面白かったですね… 印象的だったのは『狐雨』かな、剣術の腕前はたいしたことがなかった「杉本又太郎」が、狐の力に頼るだけでなく、限られた期間の中で自らも強くなろうとする姿に共感しました、、、
『剣客商売』シリーズ、やめられなくなっちゃいましたね… 次も本シリーズを読みますよ!
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シリーズ8巻目。
悪女がいーっぱい出てくる。
「女」は怖い、などと言えばジェンダー問題に厳しい昨今では問題視される。
私が思うに「男にとって女性は怖い存在であると同時に女性にとって男は怖い」ということなのではないだろうか?
これならジェンダーの意識高い方々にも石を投げられないか。
いやいや、世の中男と女だけと決めつけてかかるなとお叱りを受けるかもしれない。