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一冊で二度美味しい本。
文章を読んだ後、是非挿絵を見て欲しい!
絵本みたいで、私はラストで「わー!!」って叫びそうになった。淋しくて。
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自作の短歌とそれにまつわる話。
絵が可愛いし、字体とか字間の広さなんか全部好み。
さらっとしているのに、心に染み入ってくる。
言葉の綺麗な人だと思いました。
歌人って皆こんなに日本語が純粋なんでしょうか。
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枡野さんは歌人のはずなのに、「ショートソング」や「石川くん」など、歌集じゃないものばかり手にとっています。この本は枡野さんの短歌と、それにまつわるエピソードがまとめられたエッセイ集です。たんたんと綴られる過去の日々の記録が、なんとも哀しい。
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すんごい読みさすさ。
この人の人生が垣間見えてくるような優しい短歌ばっかだったな。
今回のお気に入り。
これはもういらないものだ だけどまだ捨てずにとっておこうと思う
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1時間くらいで全部読めました!
気楽に本を読みたい気分だったので、まさにうってつけでした!
内容もおもしろかったです。
妙に恋愛に冷めているように装っていたり、めちゃ鈍臭かったり、傘をよくなくしたり、ネガティブなのかポジティブなのかよくわからない性格・・・自分の日記を読んでいるようでした
結婚したくない(なかった?)理由も全く同じやし
文章が簡潔にまとめられていて、とても読みやすい本でした!
飛行機や新幹線のなかで暇をつぶす時にオススメの1冊です。
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枡野浩一による自身の短歌解説集。
この人の短歌は何でこんなにストレートで真っ直ぐに心に届くんだろう。
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枡野さんの本4冊目?かな。
歌のエピソードが分かって面白いです。
切なくなったり共感したり。
挿絵も素敵で、恋のエピソードを中心に集めたこの本にぴったりだと思いました。
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私、勝手に本のタイトルの最後に「い」を入れちゃってたんですが、この「お前」とは枡野氏自身を指す事がこの本を読むと分かります。
枡野氏と言えば「ショートソング」で大ブレークした歌人であり作家ですが、この本には35首の歌が綴られて、ひとつひとつの短歌に、枡野氏の若い頃の思い出がエッセイとして綴られています。
彼、そーとー、繊細で暗い面がある人だな、と言う感想を持ちました。
私がいいな、と思った歌を紹介しますね。
感染はあの冬の日の それっきり潜伏期間九年の恋
枡野氏は、「叶わない夢は、永遠の片思いのように、そのまま心の隅で発熱し続ける」。そして、人には「叶ってほしくない夢」や、「思い続けたい恋」というものがあるのだと締めくくっています。年取ると、頷ける歌ではないでしょうか。
お次は、枡野氏が「結婚はしない」と言う話で意気投合していた女友達から、ある日、電話で・・
「永遠の愛なんて、やっぱりありえないと今でも思うけど、たとえ一瞬 でも『永遠に好きかもしれない』と思えたから、その一瞬の記憶があれば一生やっていける気がする」
と、別の男性と結婚する事を、打ち明けられたそうです。
要約すると、「永遠の愛は、一瞬の記憶の中に、永遠に存在する」ということらしい と。。まるで失恋したみたいな夜だったと、枡野氏は当時を振り返り、この歌を詠んだそう。。
永遠の愛を誓うよ 永遠もあと半年で終わりらしいし
最後は、枡野氏が人生で一番貧乏だった頃、自転車が盗まれた時に生まれた歌。
自転車を盗まれ徒歩で帰路につく 満月を見てキレイと思う
普段は自転車でどこでも移動していたそうですが、自転車を盗まれてから、夜道を歩いていた時にふと見上げた夜空に浮かんだ満月に、心を奪われたと言うシチュエーションでしょうか。その辺の説明は書かれていませんでした。
自転車に乗っていたら、満月の美しさにも気付かなかったかもしれませんし、この歌も世に出なかったかもしれませんね。
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レビューは→http://ameblo.jp/sean-north/entry-10589137371.html
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『結婚失格』『ショートソング』を読んで以来の作者への「愛」ゆえに買ってしまいました。思ったとおり、通勤の20分で読めてしまったけど。絵もカワイイ。『ハッピーロンリーウォーリーソング』を持っているので、短歌は既読のものが多かったけれど、物語背景があるとまた沁み様が違う。長嶋有の解説もよかったです。パラッと読み返してグサッと来るの(かも)が予期できる恐ろしい本でもある。
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3年間「ワコール・ニュース」で連載されていた、現代短歌(みじかうた)をまとめた単行本を文庫化された本。女性の読む雑誌に載っていたこともあり、恋愛経験を多く書こうと試みたとまえがきに書かれています。短歌とその短歌が詠まれたきっかけとなった出来事がまとめられています。(2012.1.4)
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歌人・枡野浩一氏が雑誌「ワコール・ニュース」(よく判らないのだけど、業界誌か何かだろうか?)に1996年から3年ほど連載していたという、自身の半生を綴った短文(ショート・ストーリー)集。まあ、「まえがき」にも書かれている通り、枡野浩一氏の「短い短い自伝ストーリー」の集まりと言ったほうがいいのかな。それにしても書名がインパクトある。
高校生のころ、文学部でのほろ苦い思い出。仕事をし始めたばかりのころの苦悩。そして仕事をやめて新たな道を歩み始めてから…。そんな枡野氏の人生の断片的ストーリーが35編、それぞれ短歌を添えて収録されている。短歌はオリジナル作品もあるが別の歌集からの再録もあり、各ストーリーの内容に合うものを選んでいるらしい。
オシャレな生活とは縁遠くて、人付き合いも不器用で、大した恋愛経験もなくて、そんな無様な自分をもてあましているような短歌。枡野氏の短歌の特徴はまさにそれではないかと思っている(ま、とは言っても広告代理店に勤めたり、一般人からすると十分オシャレな生活をしているような気もするんだけど)。
《感染はあの冬の日のそれっきり潜伏期間九年の恋》
なんだか身につまされるような、恥ずかしくなるような、切ないような短歌が僕は個人的にとても好きだ。
収録されているストーリーの一編一編は本当にとても短くて、一つの話は3ページくらいしかない(しかも字も大きい)のですぐ読めちゃうのだが、その短い文字数で情景がまるで目に浮かぶように鮮明に描写されているのは、さすが歌人だと思う。心なしか文章のリズムもテンポがあって、「音」を重視する短歌の手法がここで活かされているのかも知れない。そして自身の無様な青春をこうして赤裸々に描いてしまう枡野氏の姿勢にも驚いた。
若いころの日々なんて、後から思い出せば輝いているのかも知れないが、リアルタイムで生きている身からすればそれこそ辛いことや悲しいことばっかりだ。とかく美化されがちなそんな日々を枡野氏は短歌とショートストーリーで語りつくしてしまう。
また本書ではトモフスキーことオオキトモユキ氏のイラストも重要な読みどころである。ペンギン君のなんだか切ない物語も必見。これが本文の雰囲気と相まってなんとも言えず独特な空間を本の中に創り出しているのである。最後のページのペンギン君の表情はとても印象的だ。
《今夜どしゃぶりは屋根など突きぬけて俺の背中ではじけるべきだ》
本書のタイトル、言葉が中途半端なところで切れているのは何故か引っかかっていたのだが、内容を読めば何となく納得。読者がそれぞれで言葉の続きを解釈すればよいのではないか。「お前」というのが誰なのかも自分なりに考えればいいのではないだろうか。
枡野氏自身が「まえがき」書いてある通り、掲載されている雑誌の読者層を考えて、内容も女性向けに書いたらしい。なので枡野氏の世界にふれる入門編としては最適だし、もともとのファンもより深く枡野氏の短歌を知る上で必読だろう。
《永遠の愛を誓うよ 永遠もあと半年で終わりらしいし》
そう、淋しいのはお前��けじゃな…かった。そして俺だけでもなかったのだ。
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正直に言いましょう。ボクはあとがきを読むまで、タイトルに"い"を補完して読んでいました。お前だけじゃない。つまり著者が読者に同情するような意味を持たせていたのだけれど、実際には著者が自嘲する言葉だったのです。先入観というのは怖いものです。
この作品は短歌とページ下に描かれたパラパラ漫画の様な絵、そして短歌について書かれたエッセイで構成されています。はじめに本を開くと、やたらと行間が空いていてスカスカだなという印象を持ちます。しかし、読み始めるとその印象は覆されるでしょう。
普通の人生の中でも、心に残る出来事というのはたくさんあると思います。どんなに言葉を連ねても表しきれないような想いを、わずか31文字、400字詰め原稿用紙ならわずか一行半に凝縮させてしまうのです。
江戸時代、夫から妻への離縁状は三行半と呼ばれました。ただ無常に別れを告げるだけでもそれだけの字数を必要とするのに、遥かに複雑な想いを一行半で表現しきってしまう短歌というものの、表現力の豊かさに心を打たれました。
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『五年後に 仕返しされて殺される 覚悟があるならいじめてもよい』
ニュースで頻繁に取り上げられている時なので印象に残った。
一番好きなのは
『今夜どしゃぶりは 屋根など突きぬけて 俺の背中ではじけるべきだ』
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え?そんな発想があるの?
っていう短歌。短歌いいよ短歌。短歌面白いなぁと思った。またこの歌人の本を読みたくなる。