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2009/6/23出版の本ですが、まさか作者さんも2009/09にしてこんな事態が起こるとは思いもしなかったことでしょう。前半の描写はリアル世界を風刺したスパイシーながらもコミカルな描写だったのですが、第一部後半あたりから一気に小説としてのリアル感が増して色々考えさせられました。現段階でも官僚や政治家を悪人と断罪するか無謬の存在とするかの極端な論調に走りがちな日本ではありますが、足もとが崩れ、信じていた未来が崩れかける今だからこそ「助けてくれる誰か」ではない自分が何を考え、どう行動するかを試され始めた様に思います。そして、2009/09/05現在、この本がSF、風刺、問題提起の書であり続け、まかり間違っても「よげんのしょ(20世紀少年風に)」にならないことを切に願います…。
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2009年8月末、日本最大の左翼政党が与党になったことにより、数々の危険な法案が可決されようとしています。
この本は今リアルになりつつある「if」の未来。
まともな方なら10ページ読むだけで、怒りがこみ上げてくるはず。
今の日本が好きであるのならば、
この本につづられた未来のリアル化は阻止しなければ、
未来だけど、未来がなくなってしまいます。
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中国・北朝鮮・韓国・日本が東アジア共同体として統合した連邦「大アジア人権主市民連邦」において、人権を侵害していないにも関わらず人権犯罪者として捕まってしまったタチバナススムは、反市民連邦抵抗グループ「まほろば」のメンバーと出会い行動を共にすることに。まほろばメンバーのMIKIらとともに、情報統制を打破すべく行動を起こしたススムであったが・・・時事問題を知ったり、未来の日本の姿を予測している小説として読むこともできます。(2009.10.3)
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構成★★ オーウェルの1984年の構成をなぞるような展開。一応山場とかどんでん返しはあるけど、基本的には「日本人、平和ボケしたままじゃヤバイよ」っていう例示の繰り返し。読んでいて感情の起伏を感じなかった。
文章★ 意味もなく難解な漢字を使ったり、くどい比喩を多用したりしていて、個人的には読むのが辛い文章。特にMIKIの描写、装飾過多で胃もたれしそう。
題材★★★★ 実際に近い将来起こり得そうなことを、小説の形を借りて警鐘を鳴らしている。ほとんど事実だろうし、知っておくべきことだろうとは思うけど、よしりんやネトウヨたちが常々主張していることとだいぶかぶっているので、なんだかなぁと思い星ひとつ減らした。
尖閣諸島の領有権争いに端を発した極東戦争、って今じゃシャレになりませんよ。
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日本版「1984」これを荒唐無稽なディストピア小説と笑えないのが現状だと思う。政治に興味がわずかでもあるなら手にとって読んでみてなにか考えてみるのも悪く無いと思う。