投稿元:
レビューを見る
アップル信者でもあまり考えたことなかった、「会社としてのアップル」に焦点を当てた1冊。隔靴掻痒の感はあるが、面白かった。
投稿元:
レビューを見る
アップル社員はとても優秀な人ばかりなんだという印象。
特に印象的なのは、製品と消費者の為に秘密を貫くということだろうか。
下手に発表して発売日を予告するから、消費者は勝手に妄想を膨らましてしまうし。延期しようものならそれだけでマイナス評価になる。
もちろん開発側も簡単に延期はできないから、品質を落とすか、機能を削るかといった決断もされるだろう。
それよりも、製品についてやれるだけのことをやって、準備ができてから製品に喋らせるという形にすれば、製品も消費者も傷つかない。
アップルの製品についての情熱は他でも多く語られているところであるが、
「自分たちの為に製品を作ってる」というのは素晴らしい。
既に世の中にある製品が使いにくくて気に入らないから、
自分の気に入るものを作る。(そしてそれが出来る)
単純でマッチョな気もするが。大事なことだと思う。
本当のジョブズ抜きのアップル製品はこれからになる。
イノベーションのジレンマにはまってしまうような不安も囁かれるが、
本書で語られる会社の仕組みであれば今後もイノベーションは続いていくだろう。
ジョブズ抜きでもアップルは変な会社だという事が沢山書いてあって面白いので、アップル好きな人はぜひ読んでください。
投稿元:
レビューを見る
超秘密主義で知られるアップルの内幕。(まんまのタイトルですね)
読んでいて何故かmacbook airが欲しくなった。
投稿元:
レビューを見る
ジョブス亡き後、アップルがどうなるか?、それがジョブスがこの世に何を残したのかの総決算。早速、増配と自社株買いをやった、、、。
その第1幕が始まったところだが非常に面白い本。何回も読み直しそう。
投稿元:
レビューを見る
明らかにならなかったこれまでのアップルの内情が明らかにされ、
アップルという企業体がどういうものであるのか、
それがジョブスとどう繋がっているのか、が分かる。
先に出ていた自伝と合わせて読むとアップルという会社が
良くわかると思う。
ジョブスのいなくなったアップルのこれから、が
気になる人にはオススメの本。
投稿元:
レビューを見る
ジョブズが残した最大の遺産は最高の組織だったという文言に惹かれ手に取った。アップルという会社は今後経営スクールで取り上げられないと思われるほどに単純である。組織はプロダクト毎に形成され他部門の業務について他者は全く知り得ない。また、アップル外の取締役等の仕事は基本的に許されておらず徹底的に秘密主義が貫かれている。アップルはカリスマであるジョブズを失い現実歪曲フィールドを今後失っていってしまうかもしれない。ゆえに今までの強気な姿勢で顧客を洗脳し、ビジネスパートナーを巻き込むことが不可能になるかもしれない。しかしながら、ジョブズの死を期に更なる飛躍を遂げる可能性があると本書では述べられている。現にクックCEOになってから過去最高の株価を更新している。また、株主への現金還元など新たな仕組み等これまでになかった施策を講じてきている。ジョブズがどうするか考えようではなくなりジョブズ+アルファの文化が形成されようとしているようだ。これもアップル大学やトップ100によるリーダー育成プログラムの賜物だろう。今後カリスマを失ったアップルがどのようの軌跡を描いていくのか楽しみである。
投稿元:
レビューを見る
顧客にとって良い会社、業績の良い会社、株主にとってよい会社、経営者にとって良い会社、従業員にとって良い会社はそれぞれ同じではない。しかし利益の出ていない会社はそのどれにもなれない。一方利益が多ければそのすべてになる訳でもない。
アップルの時価総額が世界最高となった今、アップルは良い会社であるが、誰にとって良い会社なのであろうか。本書は主として従業員や経営者にとってアップルがどういう会社なのか、という点にまつわる組織や仕事の進め方、企業文化について述べている。
アップル社が従業員に求めるものは非常に単純である。スティーブジョブスが従業員に求めていたものと同義であるのがこれまでのアップルであった。それは、「ただ仕事に集中して全力を尽くせ」ということであり、それにコミットできない従業員にとってはよい会社とは言えないが、そういう従業員は居ようとしないし居られないという状況に鑑みれば、在籍している多くの従業員にとって良い会社なのだ。アップルに参加してすぐにやめることになった人間以外には、完全燃焼をした、あるいは完全燃焼を目指した達成感があるのだ。
アップルはほかの会社と違う。大会社だがほかの大会社と違う。アップルは、良い経営戦略、良い経営組織、良い企業風土を作ることに興味を持っていないし、良い運営プロセス、良いサプラインチェーン、良い経営成績などで評価されようとしていない。求めているのは、ただひとつ人々をとらえ、彼らの人生を変えるすばらしい製品を実現することだ。そしてそれにコミットする人間の集団をつくり、彼らの能力をすべて発揮させようとしているだけである。またそこで働く人たちもワークライフバランスなど求めていないし、仕事のやりがい、人生の充実なども求めていない。
革新的なものを生み出す企業組織や企業風土の答えをアップルの組織や仕事のやりかたに求める態度はそもそも間違っている。方法論が成果を決めるのではない。人の動きが成果を産むのである。
アップルは一見ファブレスであるので、製品コンセプトとデザインに特化した水平分業型企業と思う人が多いだろうがその理解は間違っている。アップルはハード、ソフト、サービス、広告宣伝、調達、製造、販売、業務システム、すべてを統合したどろどろに泥臭い擦り合わせ企業である。オペレーションのすべてを仕切り、細かく決め、徹底して運用している。だからまねできないのである。
コンセプトだけなら多くの人が同じことを考えることはできるし、できていた。むしろアップルの実現した製品のコンセプトは100%オリジナルとは言えないものばかりだ。
では結果を出す人の動きとはどのようなものか、それをAppleとJobsの歴史から学べるのだが、多くの人は目が曇っているためそれを学ぶことができない。差別化力とはコンセプトや発想力や技術力や経営戦略などではないのだ。「コンセプトは生み出していた、iPadよりずっと前にソニーもAirBoardを作っていたのに」と言う人には何もわかっていないのだ。
みんな、特に日本の有識者は、良く言われるFoxconとの関係に固定観念で眼がくらんで(その関係さえも誤解して)見えなくなっているだけで、思い��せば創業のころからアップルの特徴はハードとソフト両方を開発していることであった。そしてハード、ソフト以外のところで長足の進歩を遂げたのが、今世紀のアップルだ。そして実はその製造ですらすべてをコントロールしているといってもよい。もちろん各機能のコントロールには強弱や巧拙の差はあるが、それは何の問題にもならない。(これまでの)アップルの目的は完璧な経営でも運営でもない、ただただ気の済むまで仕切って徹底することだからだ。(そして永久に気が済むことは無い。)
アップルには社内に(ほとんど)「委員会」がなく「DRI (Direct Responsible Individual」に責任を負わせる固有名詞の仕事をしている。
アップルは締め切り重視でDRIは必死に締め切りを守ろうとするが、それだけに日程には十分余裕がある。無理な日程に向かって無鉄砲に突き進み結局遅れても、頑張ったことや、頑張った姿勢で評価されてしまうような無責任な組織とは異なる。姿勢や格好ではなく、すべてのエネルギーを絞り尽くして注ぎ込んだ「結果」をもとめているからだ。
アップルの製品は少なく、すべてがシンプルである。これだけの企業規模をこれだけの製品で維持している会社は少ない。スティーブジョブスが一人で考えられることしか進まないという意味で、それはボトルネックだったかもしれないが、みんながてんでに、良さそうに見えることを、うまくいっているようにみせかけるようになることを防いでいた面も強いだろう。アップルは全力で完璧を求めたらあれもこれもできないことがわかっているのである。
今の世の中では非常に変わった会社であるから、純血主義になっている部分もある。アップルの幹部がアップルの外でうまくやれるかどうか、本書にはその点についての分析もあり興味深い。
アップルの内部はベールに包まれていて、組織や仕事のやり方は秘密である。「謎」と言われる。しかしこの本を読んでみるとあっけないくらいにはっきりわかる。(わからない人は自分がずれているのだ。)
もちろん細かい規則がどうなっているかはわからないが、そのような会社のルールがアップルを作っているのではない、アップルの組織と人をつらぬく重要な点は非常にシンプルでありそれは決して隠されていない。それは、ただひとつ、人々をとらえ、彼らの人生を変えるすばらしい製品を実現するため、それにコミットする人間の集団をつくり、彼らの能力をすべて発揮させようと制度を設計し運用しているということである。「モチベーションをあげる」のではない、「全力を尽くさせる」のである。
投稿元:
レビューを見る
読書時間 約3.5時間(読書日数 7日) アウトプット なし
「全米最新ベストセラー」とうたわれた本書は、元幹部や社員による証言で初めて明かされるアップルの組織・社内システム等を解説している本。
故スティーブ・ジョブズが、アップルを設立し、一度は追い出されたのちにCEOとして復帰した後、どういう考え方で会社を経営していったのかということについて、いろいろな観点から書かれている。
社内に対しても社外に対しても、「アップル(つまりはスティーブ自身)が全部正しい。だからそれに従え」みたいなやり方を貫いているところがすごいなぁと思った。ただ、やっぱり他と違うのは「すべては顧客に素晴らしい体験をしてもらうため」だけに向けて行われているところである。
スティーブ・ジョブズ亡き後のアップルは、よくはなりにくいと思う。なぜならそれぐらい彼は突出したCEOだったからである。(自分はそんなにアップル製品とのかかわりが少ないので「MAC崇拝者」に比べれば落胆度合いは少ないとは思うが...)「秘密主義」にも限界があるし、秘密を貫いて期待値を上げておいても、以前のような製品はもう作ることはできないと思う。『「自分たちで正しい道を進むこと」が大切で「スティーブならどうする?」と考えてはいけない。』という一説には説得力があったが、果たしてどうなっていくのか多少楽しみでもある。
投稿元:
レビューを見る
・opposite of general "good company"
・I don't wanna buy their stock.
・inside Apple from the point of view of an outsider.
投稿元:
レビューを見る
半身浴しながらつらつら読んでました。組織表とか面白い部分もあったんだけど、話題を投げておいて、つかみはうまいのにいつのまにか類似の違う話題に振って回収しないってとこが散見されて、なんつーか。イマイチ感が拭えないです。
投稿元:
レビューを見る
「グーグル ネット覇者の真実」と並行して読んだので、より鮮明に比較できて面白かった。
アップルもグーグルも経営戦略はこれ以上ないほど厳格に管理されている。一方でデザインの重要度、職場環境の考え方は正反対。
他の製品がどうかは関係なく、アップル製品の特徴を伝え続ける点は参考になる。顧客にはあれこれいっても頭に残らない。
よほどアップル製品が好きでないと、技術があったとしてもアップルでは働きたくはないな。「秘密は脳に悪い」。
逆に言うと、それくらい好きなものを見つけ、仕事にできたらいいだろうなとも思う。
投稿元:
レビューを見る
現代のものづくりのあり方を具現化しているアップルのインサイトを探る。とはいえ、アップル内部はいまだ秘密に覆われており、筆者独自の切り口でアップルのものづくりを紐解き、背景や思想を読み取っている。すなわち、究極なまでの絞込みと絞り込んだものへの徹底したこだわりが、明確なメッセージとなって消費者に伝わることがアップルのものづくりの要諦か。
投稿元:
レビューを見る
強烈すぎるカリスマをトップに抱いた企業。色々弊害はあると思うけど、社員すべてがトップのやりたいことを理解していて、それに向かって邁進しているというのは凄い。バーに行けば9割の人が自社製品を使っているのを感じることが出来るという奇跡の業績を叩き出し、人生のピークでこの世を去ったカリスマのカリスマたる所以ですね。
投稿元:
レビューを見る
スティーブ・ジョブズではなく、アップルという会社そのものに焦点を当てた本。秘密のベールに包まれたアップル社員の働き方が露わになる!と期待して読んだが、役員・幹部の話が多く、スティーブ・ジョブズとどう関わってきたかという記述が多かった。
投稿元:
レビューを見る
DRI directly responsible individual
Siri ノルウェー語で勝利をもたらす美女