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全7巻。死刑制度の是非については簡単に答えの出るものではないけど、悩みぬいた末に自分なりの答えを出した主人公の姿は感動的。
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死刑は存置か廃止か?
世界の趨勢は廃止に傾いている。
それはキリスト教的価値観に基づいた廃止論であることが多い。
ではキリスト教を信仰しない日本人は日本という国は?
いまだ死刑の存置か廃止かは日本では結論が出ない。
ただ厳罰化を求める感情からの存置論へと傾いてきているというのが
私の印象である。
さて、本書の主人公は死刑囚房に配属され、何人もの死刑囚と交流し、
その中で主人公(あるいは作者)なりの死刑廃止か存置かの結論に
たどり着いている。
たどり着いた答えは今現在「とりあえず」の結論である。
現在の日本の刑事制度のなかで導き出されるとりあえずのものである。
批判は可能だ。
しかし、今とりあえずの落としどころはここなのだろう。
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つながったと思ったとたん切れてしまった渡瀬との絆。渡瀬の残酷な一面。勝手に憧れていただけの直樹が幻滅するのはとっても勝手なことだとは思う。
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図書館の本
自分に折り合いをつけた及川。
冤罪で35年ぶりに釈放される元死刑囚。
彼を支えたものが人として生きるときの支えとなりえるのだとあらためて人のつながりを思う。
逃げずに最後を見届ける。その後の女性の立ち位置もまたしかり。
渡瀬とのつながりもみえてきた巻でした。