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梅田のツタヤにて気になっていたマンガで読破シリーズを発見。
悩んだが難解そうなドストエフスキー2作(罪と罰、カラマーゾフ)を購入。
狙いどうりささっと読めた両作とも、
殺人をめぐった人間の倫理観を扱っており、
ドロドロとした内容も合わせて楽しめた。
(カラマーゾフの方がサスペンス調で面白かったかな)
漫画とはいえテーマの重さも伝わってくるのもさすがですが、
いかんせん漫画でささっと読んでしまえるので
この本でテーマについて深く考えるのは向いてないかもしれません。
まんがで読破シリーズは
名作も読んだことのない自分みたいな輩には、
知ったかぶりもできるため、
とっても向いてる本には違いありません。
ほかのシリーズも仕入れてきて読むべし。
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たしかにさらっと読めて、あらすじと結末を知ることができた。「読破」とまでは言いづらく、けれどもちろん、そうしたいと思う人は原著を読んでください、ということだろう。
「凡人か非凡人か」と人の属性を二値化してしまう、今となっては滑稽な考え方。末尾の新世界への示唆が現代に跡を残している。「法律的に無罪でも、心の中で苛まれる罪の方はどうするんだ」と悩む姿は、今やミステリー小説やドラマでも当たり前に描かれているように思うけれど、当時にここまで真正面から向き合って書き連ねたところが、名作として残っている所以なのかなと思う。
主人公ラスコリニコフと判事ポルフィーリの論戦の箇所は、たしかに他の文章や映像で見てみたいと感じた。
…とごにょごにょ言ったところで、このシリーズの最大の功績は、冒頭にある似顔絵つきの人物紹介のページだ。慣れない名前を読み分ける必要がある。例えば、ソーニャ、ドーニャ、アリョーニャが登場。この姿が描き分けられているために、何の混乱もなく読める。それだけでも役割を果たしている気がする。
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教養2冊目
罪を犯したら、償わなければならない
罪とは何か、償いとは何か。
そこまでは、漫画では読みとれなかった。
「人を殺したことで、自分を殺してしまった」
主人公のセリフ。
たとえ、法律で裁かれなくても、人間だれしもが持っている倫理観によって苦しみ、罰を受ける。
自分で考える自己と現実から受ける自己のギャップ
罪を犯すと、耐えきれない軋轢から逃れることができないのかもしれない。
自分の価値感を考え直すのに良い本だと思う。
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本物を読む気になれずにいて、まんががあるのを知って、試しに読んでみました。
罪にさいなまれていく様子がまんがだとさらっとなりすぎてて、ゆっくり読んで、もしくは何度か読んで、やっと本来の意味がわかりそうな、そんな感じ。
でも本物は読めないんだろうなあ。
いいですね、このシリーズ。
もっと読んでみようと思います。
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デスノートは罪と罰を参考にしてるんだなって思った
そしてこのマンガ描いた人も明らかにデスノートを意識してるな
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俺はやはり天才 選ばれた人間!
頭脳明晰な青年ラスコリニコフは独自の倫理観に基づき、強欲な金貸しの老婆を殺害し、目撃者のその妹まで殺してしまう。想定外の事故、良心の呵責、警察の捜査の影に怯え始めるラスコリニコフ。自首か、逃亡か。娼婦ソーニャの生き方に心を打たれた彼の選んだ結末は……?「現代の預言書」とも呼ばれるロシア文学の最高峰を漫画化!
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漫画ゆえにサクッと読めてしまうお手軽モノ。
本当は文字だけで読むべきなのかもしれないが,それだとなかなか手が出ないというのが実状(実情?)。
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恥ずかしながら未だにドストエフスキーの作品を読んでいなかったので、まずは漫画でトライしてみることにしました。
正当な目的の為なら人を殺してもよいと考えるラスコーリニコフは金貸しの老婆を殺し、偶然居合わせたその妹までも殺してしまう。
彼は自分の正義とその罪に悩まされていく…
あらすじを理解するにはもってこいです。
恐らく、小説ではラスコーリニコフの自分の考え、理論の件とソーニャとの出会い、そしてそのやり取りに深みがあるのではないかと思われます。
この作品を味わうにはやはり原作を読まねばいかんでしょう。
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絵も小説のイメージを損なわず、話もうまく抜粋できている気がする。
ただ、やっぱりマンガで読破というのは言いすぎなので、満点はつけませんでした。
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頭脳明晰な青年ラスコリニコフは独自の倫理観に基づき、強欲な金貸しの老婆を殺害し、目撃者のその妹まで殺してしまう。想定外の事故、良心の呵責、警察の捜査の影に怯え始めるラスコリニコフ。自首か、逃亡か。娼婦ソーニャの生き方に心を打たれた彼の選んだ結末は…?
「現代の預言書」とも呼ばれるロシア文学の最高峰を漫画化。
(「BOOK」データベースより)
「罪と罰」。書店に行くたびに気にはなっていた。なんだか惹かれるタイトルなのだ。しかし、文庫本が分厚すぎる。しかもそれが上下2巻ときている。とてもじゃないけど軽い気持ちで読める本ではない。気合いが入ったときにしか読めない本だ。それが、この「まんがで読破」シリーズに含まれていた。これ幸いと、購入したわけである。あらすじだけでもね、ちょっとわかればいいかなぁと思ったので。
ラスコリニコフは、自分は天才だと思いこみ、金貸しの婆なんかに苦しめられるいわれはないと殺害を決意する。そのとき彼は、自分はナポレオンと同じように、選ばれた人間なんだと思っていた。法律に縛られる側ではなく、法律を超越した存在なのだということだ。だから、自分が信じる正義のためには、一人や二人殺したところで、許されないわけがない。金貸しの婆は高利で金を貸し、何人もの人間を苦しめているではないか。生きている必要はない。
しかし、殺害を実行し終えたそのとき、思わぬ目撃者が現れた。金貸しの妹だ。想定外の人物の登場に焦った彼は、妹までも殺してしまう。妹を殺すべき正義など存在しないのに。そのときから、彼の心は予想外の方向へ向かっていく。
「良心」とは、心の「痛点」ではないかと思う。人間の身体は、なにかしらの異常が起きたとき、だいたいの場合、痛みを伴うようにできている。その痛みがあるおかげで、「治療」という行為に移ることができるのだ。
良識に逆らうような異常な行動を起こしたとき、「良心(痛点)」があるがために制止することができ、それ以上の悪事に手を染めることなく、「償う(治療)」という行為に移ることができる。
では、ナポレオンや戦争を起こしたその他の権力者の場合はどうか。
1人を殺せば殺人者だが、何千人も殺せば英雄だという。「良心」を抑えつけるほどの「信念」「支配欲」「金銭欲」または誰かしらへの「忠誠心」。それが麻酔の役目を果たして、「良心」による痛みを感じないようにしているのではないか。痛みを感じないうちは、やりたい放題を続けてしまう。「治療」に移ることができない。だから、傷はどんどん深かまるばかりだ。麻酔が切れてしまった後には、取り返しのつかないことになっている。それでも、「良心」を持っているだけ、マシだと考えるか。
しかし、近年、「良心」が欠落しているのではないかと思われるような犯罪者が多いように思う。「良心」とは、先天的に備わっているものなのだろうか。それとも、成長の過程で備わっていくものなのだろうか。「良心」がないということは、心の「痛点」がないのだから、いくらでもやりたい放題だろう。自分自身の欲するままに行動するのみ。痛みがないから「治療(反省・償い)」にも移ることができない。���良心」が先天的に備わるものであるならば、成長過程の教育によって身につけることができないのならば、更正すらできないということになる。心は異常なまま、傷だらけのままだ。「良心」が教育によって身につけることのできるものならば、更正の可能性も出てくるだろう。かなり難しい治療かもしれないが。
私はこのまんがの原書を読んでいない。解説書等の類も読んでいない。私の本書に対する知識は、このまんがに描かれていることのみである。なので、全然筋違いな解釈をしている可能性もある。もし、この作品についてよい解説等があるのならば読んでみたいとは思う。いつかまた、機会があれば調べてみよう。そのときまで、この作品に興味を持っていれば、であるけれど。
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現代の若者(あ、私はもう入っていない!?)にも必修にしてほしいくらい、読んでほしい。強烈なコンプレックスの裏返しで自分は特別だと思い込んで他者を攻撃する、アンバランスな感じ、そんな"アンバランスな感じ"が、19世紀後半のロシアにも存在して、描かれていたのはスゴイ。底なしの絶望と、突然現れる圧倒的な救いも。。。いろんな登場人物のことを考えながら、何度も読み返したくなりました。
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あの、ドストエフスキー の「罪と罰」のまんが版です。
原作は読んでません。
内容を簡単にいうと
大学を中退した貧しい青年が
とってもケチな質屋のお婆さんを殺害してしまう。
という話です。
では、なぜ婆さんを殺してしまったかというと、
全ての人間は凡人と非凡人に分かれる。
非凡人は犯罪を行う権利をもっている
っていう考えをもってました。
例えば、
とんねるずのタカさんが、アイドルに抱きついたり、蹴ったりしても怒られないのは、非凡人だからで、
普通の人がやると大問題になります。
これと同じことを主人公が考え、
婆さんを殺しましたが、
毎日、うなされる毎日を送っていました。
結局、主人公は凡人でした。
という話。
なんか、まんがだと深みがなかったな。
ちゃんと、原作読まないとね。
でも、内容をざっくり理解するには丁度いいかもね。
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数年前に小説で読んだが、そのときの場面がクリアに思い出された。まんがでしかもこのページ数にまとめられるととても読みやすい。
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ゆっくり味わうように読んだが、30分程度で完全読破できる。やはり漫画は手軽である。しかし評価欄は微妙であるが、自分としてはいろいろと考えさせられる内容であった。
主人公は有能な天才がする有益なことはたとえ人を殺してもしてもいいという考えをもとに、殺人を決行。そのあとにおとずれる不安や葛藤。そして愛。今度は小説にチャレンジしてみたい。難しいといわれるロシヤ文学であるが、漫画であらすじを読んでからチャレンジするというのは邪道かもしれないが、小説の登場人物がスラスラ入ってこない人には、よい方法かもしれない。
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前々から読んでみたかったけど敷居の高さに断念していた。昨今では漫画などでも取り上げられる「殺人は必ず罪か?」とは、古今東西、いつの時代にも問われるテーマなのだと知った。