紙の本
不条理だ
2009/05/10 20:28
3人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:helmet-books - この投稿者のレビュー一覧を見る
父の会社が倒産した為に
一家をひとりで支えることに
なった主人公・グレーゴル
給料の良い部署の営業に
まわしてもらって、骨身を削って
働いて働いて一家を支えた
しかし
そんな日の朝
目覚めるとグレーゴルは「変身」していた
でかく
気持ちの悪い虫に
不条理だ
家族は
グレーゴルに失望し捨てた
グレーゴルは居ないものとなった
不条理だ
そして、
虫になったグレーゴルが
死ぬことによって家族は安堵する
不条理だ
helmet-books
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変身をよくある事件のなかに奇跡をこっそりと織りまぜた作品だと主張される方がおられますが、それは誤解です。普通のなにげないごくありふれた日常
それがもうすでに奇跡なのです。僕はただそれを記録するだけです。(最終ページより)
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本が薄いので内容もアバウトになってしまうのには目を瞑るとして、
5分で読める手軽さがよかった。
絵は終始受け付けなかったけど、絶望的な表情は良い書き方だと思った。
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ある日突然巨大な「虫」になるという奇天烈なお話。
中国古典「荘子」の有名な一説、「夢に胡蝶となる」から着想を得ているらしいが、蝶ではなくて「虫」だもんなあ…
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ずっと気になっていた小説たが、翻訳モノの小説が苦手でずっと避けていた。
そこに「漫画で読む」というものを見つけたので、とりあえず話の内容だけでも知ろうと読んでみた。
話の内容は、正直言ってよく分からない。
まさに想像の為せる話だと思うが、名作といわれる理由はわかった気がした。
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家族の為に蟻のにように働いてきたグレーゴル、朝起きると虫になっていた、そこから変わり始めて行く家族の変化、ぜひギャグ漫画日和の作風でも読みたい作品。
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思い入れの強い大好きな作品の漫画化。
んが、
作画がチープすぎる…
肝心の内容描写も私のイメージとかけ離れていて残念。
作者のカフカは当時出版された本の挿絵に主人公グレーゴルの姿を描かないで欲しいと要望したそうだが、
小説を読んでからこの漫画を読むとその気持ちがなんだかすごく分かる。
小説で想像しながら初めて気付く作者の意図もあるからこそ、この作品がこの形で漫画化されたことが残念。
確かに主人公の置かれている状況が小説より分かりやすいので、気軽に読めるかもしれないが…
こちらの作品より、原作の小説を読むことを薦めたい。
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原作小説もすぐ読めるから、マンガで読まなくてもいいかも。
サラリーマンしてから読むと色々考えさせられる内容。。
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今日は意味も無く空港に行って、何気なく本屋に入り、なんとなくこれを立ち読み。このシリーズ、前から興味はあったけど、大学生協で立ち読みするには勇気が要ったから。これを読んだ限り、原作を忠実に再現したわけじゃないんですね。じゃないと原作を読んだ人がつまらないから? 理工書を読むときの「行間を埋める作業」みたいなのが、まんが化するにあたって行われている。だから、ランダウ先生が「簡単な計算により」とか、「よく知られているように」とか言ってすっ飛ばしているようなところも、ちゃんとフォローしてくれてる。だけど、捉え方が一意的になってしまうのは仕方ないとことで、「そこってそうなん?」と思うところもあるわけですね。(一部の人にしか分からないようなネタは慎むべきですね。)そういや、今まで主人公の名前を「グレゴール」だと思っていたけど、「グレーゴル」になってるのに気付いた。ググってみたら、下記のような記事を見つけました。http://d.hatena.ne.jp/higonosuke/20060509
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友達に借りました。
これ書籍のほうを先に読んでたら絶対理解できないと思う…漫画ですらちょっとよくわからなかったので。
誰が一番クズなのかは明白です。
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おすすめ度:75点
「変身」を漫画でどう表現するのか、注目したが、こうなるのか。納得できる部分と納得できない部分が交差。変身した姿を暗闇で表現するとも想像していたが、このように表現するしかなかったか、とも。
あらすじは、原作に対してかなりの脚色が加えられている。
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ある朝、布地屋のセールスマン・グレーゴルが奇妙な悪夢から目を覚ますと、自分が大きな虫に変身していることに気づく。突如の異変に家族は困惑するが、グレーゴルが変身した謎を明かそうとする者は存在せず、奇妙な日常がただひたすら続いていく。100年以上経た現在でも色あせない、不条理文学の傑作を漫画化。
舞台はプラハ(当時のオーストリアの属領ボヘミア王国)専制政治末期のユダヤ人
のお話。父親は職を失い家族の収入は激減する。
そこで息子のグレーゴルが父親の分まで働き家族を養おうと決心する。
最初から主人公グレーゴルの頬がこけているのが印象に残った。裕福な暮らしをしていて真面目で家族思い。
そんな男が家族の為にがむしゃらに働き心労を重ね「虫」になってしまう。
はっきりいってグレーゴルは根が優しすぎる人間なのだろう。仕事で成果を上げても父親の叱責をまともに受け止める性格。
父親も根は悪く無い様だが、いかんせん口が悪い。かといって母親も口出しできず。
典型的な亭主関白で核家族のようで、近くに助けてくれる人間もいないから
一人に問題が起きると家族全体が悪循環に陥ってしまう。
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学生時代に読了していたカフカの変身。有名な出だしから始まるグレゴリーの悲しき家族愛の物語。毒親とも言える父親、寄生する家族達に応えようと頑張るグレゴリーの壊れていく精神。自分の幸せを選ばなかった宿命か。最後は虚しさだけで終わる。
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書店で読了。
『変身』のあらすじは知っていたが、思っていたよりも不条理な話。さすが絶望名人カフカ。
主人公の虫への変身姿のイラストが怖かった。これはこの漫画形式ならではのもの。
ちゃんと文章でも読んでみたいと思った。
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原作は昔読んでいるのではあるが、奇妙奇天烈な印象だけが残っているだけで、当時は深く考えた記憶がない。
この企画自体にいえる事だが、原作と違うという批判が見受けられるが、そうだとしても、作家自身の生い立ちや境遇、思想や時代背景が、一解釈としてではあるが取り入れられており、その作品を知り理解する上での、あるいは原作への導入書としての役割はそれなりに果たしていると思う。
家族、それを養うということ、職業、そして人間の日常的に持たざるを得ない業について考えさせられる作品。