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最期の戦い
2017/05/04 09:27
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投稿者:saya - この投稿者のレビュー一覧を見る
カイル皇子とラムセスついに2人の戦いが。お互い裸で男の戦いでした。でもどちらも死ななくて良かったです。そしてエジプト戦終結。
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現代の主人公が古代へある用件のためタイムスリップさせられる。
その用件とは、自分の息子を皇子にしたい王妃が自分の皇子以外の王位継承者を呪い殺す生贄のためだったのだ。
さてさて、このまま呪いの生贄にされちゃうの??
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古代ヒッタイト王国を舞台にした歴史恋愛ドラマ。全28巻。
何故1巻や28巻でなく24巻を表示したかといえば、単にラムセスが表紙の巻だから、というだけ。アビシニアン(エジプトの猫といったらコレよね〜。柄はなかったように思うけど、ま、いっか)も描かれていて可愛いし。
20世紀の普通の中学生、鈴木夕梨ちゃん。お勉強はからきしダメだけど体育はバツグン。仲良しの氷室くんと恋人同士になって初デートの時にいきなり、古代ヒッタイトへ連れてこられてしまう。
我が息子を次の皇帝にするべく、他の皇子たちを亡き者にするための呪いの人形(ひとがた)にされるためであった。
そこを第3皇子のカイルに救われ、成り行き上彼の側室としてヒッタイトで生きるユーリ。
暁の明星が上り、泉に水が満ちる時に、日本に返してもらうという約束を結んでいるが、その間もナキア皇妃の妨害が激しく、カイルが赴く戦場へもついていくことになる。
そこで戦いを決める働き(偶然ともいう)をしたため、「戦いの女神、イシュタル」と呼ばれ始めるところから、物語は大きく動き出す。
いつの間にかカイルを愛するようになり、それを忘れるために日本へ帰りたいと願うユーリ。
いつか皇帝になったとき、自分の横にいる皇妃に高い理想を求め、その理想をユーリに見出すカイル。
自分の側にいて欲しい、だけど生きる時代が違う。そんな葛藤が二人の間をぎこちなくさせたり遠ざけたり近づけたり。
カイルが皇帝になるためのお話ではなく、あくまでもユーリが皇妃になることが物語の基本。
さりげなく史実をまじえながら、歴史フィクションとしても楽しめる。ザナンザ皇子のくだりは史実を知っていたので結末が分かったが、それでもかなり悲しかった。
よく似たお話の「王家の紋章」のキャロルのように「現代の知識をここに持ってきてはいけない!」というような葛藤はユーリには全くなし(笑)。だってキャロルみたいに石油の燃やし方とか水のろ過の仕方とか知らないから。
ユーリはひたすら、自身の素直な感情と運動能力と人柄でヒッタイトの人たちに愛されていきます。
とはいえ基本はユーリを中心とした恋愛ドラマ。カイル、ザナンザのふたりの皇子、エジプトのラムセス将軍といった「いい男」ぞろいで、そのあたりは「王家」より読み応えがあります(笑)。
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武器だったり
立場だったり、
環境だったり、
国だったり、
いろんなものを背負って戦っている
そう言うものを全て置いて、
ただ一人の男として、
目の前の男に負けたくないと思う
負けてはならないと思う。
戦う、争う、
ただ自分が身につけたものだけで戦う。
ゲームではないのだから、勝ち負けはない、
どっちがどんな思いになるか
心がおられなければ、負けない。
その戦いに全ての心を奪われるのではなく、
一歩引いて、立場を忘れないでいることができる、
そんな人もいるんだね。