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―――私にはダンスだけ
つらい過去を抱えた昴が、生涯をかけてバレエ界に生きる作品です
空気を表現する画力が凄い
臨場感、緊張感が恐ろしいほど伝わってきます
描き出されるキャラクターたちが個性豊かで、
人間関係における葛藤の表現が見事だと思います
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11巻まで読了。
作者が男性なので今まで読んできた少女漫画バレエもの(テレプシとか)と違って内面的な描写が少なく、ゾーンとかいかにも漫画的な描写が出てくるし主人公補正は全開だしでやや荒唐無稽に感じる箇所もあるが、そこが新鮮で面白い。
少女漫画バレエものの主人公は傷付き恋をし成長するというような、あくまでも関係性の中での一人の女の子として描かれるが、この作品の主人公昴は一人の天才、しかも大天才として他を蹴散らしていく孤独な一人格という感じ。観客が羨望で泣き出す中「アハッ気持ちいい~」と笑顔で踊り続けるような強烈な自己陶酔を肯定したキャラクターなど、背筋が寒くなるような恐ろしい女として昴は描かれているが、「ワタシ普通の女の子なの」な主人公がコンクールで勝ち上がっていく少女漫画バレエものよりも、世界の頂点に立つ物はかくありなんと、逆に説得力があるかもしれない。
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一貫して天才を描き続ける鬼才・曽田正人さんによるバレエ一代記。
「昴」自体は中途半端なところで終わっているが、数年の間を経て、「moon」という続編が現在も連載中。連載再開して本当に良かった。
確かに10~11巻にかけての展開に不満はあるが、曽田さんの勢いのある筆致で描かれる、昴のダンスによってもたらされるカタルシスの瞬間最大風力の強さは他に類を見ないもの。
一巻に描かれる、主人公の昴がバレエを始める「きっかけ」からしてもう圧倒される!
また、昴が小憎たらしいんだ、これが。ズレてるっていうか、ナチュラルに自己本位っていうか。「あーもうこいつは何なんだ」っていう感じ。そのくせダンスになると圧倒させられるし。
何というか、天才に翻弄される快感みたいなものがありますな。
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天才を描き続ける曽田正人氏の、バレエまんが。
私は「め組の大吾」から曽田作品を読むようになったので、消防官からバレエにモチーフがかわって一層「天才」が前に押し出されたような感触。なんたって自己表現だしな
主人公・昴は身近な人々(しかし昴にとっての家族や友人は身近なひととは言いがたいかも)に翻弄され/その百倍翻弄しながらバレエだけを追い求めていく。ひとりぼっちになっていく。
時に大丈夫かしらこの人と思うほどの葛藤やら自己批判やらと付き合いながら、他者に与える、求められるという一点においてのみプライドをかけているから他者が追いつく事の出来ない境地に至る事が出来、また孤独になっていく。
しかしこのエゴ丸出しの女の子のセリフにシンパシーを感じてしまったり(勘違いも甚だしいのかしら)、ぐっと心をつかまれる事が幾度となくあるのです。
な、なぜだー
あとは、天才の傍らにいるキャラクターも好き。
昴ならまなちゃん、大吾なら甘粕・・・
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1~5巻の第1部終了まで読了。
絵が苦手でしたがストーリーに引き込まれました。
昴ちゃんに幸せになってほしいなあ。
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その後に続く「MOON」もひっくるめて。
バレーマンガってのを何作品か読んできましたが
たぶん、これが最も熱い。熱すぎる。むしろ暑苦しい。
読んでいると心臓がギュッと掴まれ、息が苦しいほど熱い。
人は何故、表現したくなるのか……そんな原点を抉る作品かもしれない。
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バレエの漫画。
最初の1巻で興奮が続く・・
これはやばい漫画だと思う。
全く知らなかったバレエの世界。
どの世界もはまり込んだら面白いんだろうな。
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バレエにすべてをかける、昴の物語。
昴ではローザンヌのあたりが一番好きですね。
悲壮感とそこに立たされるバレリーナのギリギリの精神状態が
緊迫感を感じさせて、かなりドキドキさせてくれました。
バレエに向ける情熱の裏側にある死のにおい。
Moonよりも昴の切羽詰った感じがあります。
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神か悪魔に導かれたような狂気と紙一重の曽田キャラの中でもとり憑かれ度ではトップかもしれない舞姫昴の物語が今始まる。
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曽田先生が描く天才バレリーナのサクセス(?)ストーリー。でも早熟すぎると作品の端々に語られるのでちょっと嫌な予感もしつつ読んでいたけど今の所心配はなさそう?昴の熱気が読み手も巻き込んでもはや漫画を読んでいるということすら忘れてしまう程の魔力を持っている。
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マンガの中で、一番好きなシリーズの一つ。レビューを見ると昴を"天才を書いたマンガ" と評価する人が多い。たしかに一つのことだけに没頭し成功できる人間は少ない。だけど、そのような客観的な見方でこのマンガを見るのはもったいないと思う。主人公スバルに感情移入し、自らも何かに没頭した頃を思い出す。"強い人なんていない、いるのは強くあろうとする人だけだ"という文句がある。天才なんていない。なにかに没頭し極めようとしたいという気持ちが重要だと、思い出させてくれる作品だ。
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曽田正人のバレエマンガ。『シャカリキ!』や『capeta』みたいに熱い作品を描く曽田正人が「なぜバレエ」「どうやって表現するのか」と不思議に思いながら読んだ。
バレエは女性がやるものみたいなイメージを抱かせる頃のマンガは、いじめ系少女マンガだったが、そういうのは読みたいと思わなかった。最近は、そういうイメージはなくなったのだろうか。この作品は、バレエそのものが人生である女の話。
俺は不思議だった。あの曽田正人がどうやって女性を描くのか。『め組の大吾』『シャカリキ!』『capeta』どれも男性が主人公だ。彼の熱い作品は男性でしか描けないと思っていた。自分と異なる性を持つ人格を表現するのは難しいと思う。萌え系、エロ系、少女マンガ系のクソマンガには多いが、所詮作者都合の異性に描かれており、ありえない異性像が描かれる。どうやって表現するのか興味深々だった。
彼らしく、主人公はバレエだけを人生とする女性だった。そんなものに普通の人がなれる訳がない。案の定特殊な子供時代で描かれていた。そんな主人公がバレエによって壊れた人生を、バレエで再構築していく。彼女の中にはバレエしかなく、そのバレエが彼女を作り上げていく。
なぜこんな作品を描けるのか、考えてた。彼の作品はどれも自分に一心不乱に向き合って生きる作品ばかりだ。きっと彼もそうなのではないかと思う。彼は、マンガを描くことだけに一心不乱に向き合って生きているのだろう。マンガに限らず作者が存在する作品は、必ず作者の人生観が現れる。作品自体に人生観を感じる作品というのは少ないが、『昴』『MOON ~昴 ソリチュードスタンディング~』は間違いなくそういう作品だ。
作品の最後に書いてあったのだが、作者は実際に自分でバレエをやりながらこの作品を描いたらしい。まぁ、じゃないとこれは描けないよな。
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遅ればせながら連載再開おめでとうございます。
観てないけど映画化もおめでとうございます。
兄が好きで、連載中断までの既刊は家にあったので何回も読んだマンガ。
主人公宮本すばるの性格が最高。
生命力がすごい。大好きな天才像、大好きな女性像だ。
バレエのことはよく分からんが、よく分からんでも楽しめる。
演目『ボレロ』を踊るシーンの迫力に乗せられて
現役最高と言われる(らしい)ギエムの演技をYouTubeで観てみたが、深すぎてついていけません。
『ノノノノ』は読む気失せたけど、同じく冨樫推薦のバレエ作品『舞姫 テレプシコーラ』は読んでみよう。
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完結
昴の鬱屈した天才さや躍動感は鳥肌ものだと思う。
「昴」も続編の「moon」もバツっと終わってしまった感はあるものの、バレエに興味有る無いは関係なくどっぷりはまれる作品。
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昔は週間漫画雑誌をよく読んでたんだけど、ある時からバッサリ読まなくなった
ちょうどその時この作品も途中だったんだけど今でもたまにどうなったか思い出して気になる
今度一気に読もう