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昭和50年代の男子中学生が、いかにエロに飢えていたかを描いた漫画。ネットもない時代、エロ本は河原で拾うかなけなしの小遣いで自販機で買う、その必死さが懐かいと見るか、新鮮と見るかで年や出身が分かりますね。僕はこの漫画の時代の20年後に中学生で、ネットもまだブロードバンドではなかったのですが、ビデオが普及していたので、その違いは大きいですね。とはいえVHS。カバンでかさばって大変だったなぁ。漫画に話を戻すと、この漫画には「あー、こういう奴いたよなー」と思わされるキャラがしっかりと描かれており、毎話それぞれ固定の役割を担っているというのが面白いです。特に竹光という少年は、「竹光なんて、下着泥棒で3階のベランダから落ちて救急車で運ばれたけど、最後までパンツだけは離さなかったらしいぞ。負けてらんねえ」と言われるような、エロに対してもの凄い執念を持った少年です。世代は違っても、中学生の頃のあのエロに対する気持ちを思い出し、酸っぱい気持ちになれる、そんな作品です。