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「かつてこれほど残酷な、少女の運命があっただろうか。」
帯が嘘ついてない漫画。
ばーっと立ち読みしてしまったので買いたい買いたい・・・と思い続け、結局買ってしまった。
ひどいことの話。読むんじゃなかった、とか、もう読みたくない、とかならない、買って読んで良かったと思う。
構成がすばらしかった。これが、ブラッドハーレー家の謎を探る新聞記者がたどりついた馬車の行く先とは・・・みたいな流れだったらこんなに考えたくなる本にはならなかったと思う。
毎回終わり方が最高。最高に、黒いっていうか、うわあ!・・・うわあ。ってなる。
何がひどいって、そこにあると思ってたものがなかった。という、それこそ絶望っていうんじゃないのかという、そういう酷さ。
見て見ぬふりをできなかった人間も、なんにも助けになれなくて自分も破滅する、そういう酷さ。あるいは、気づけないことの惨さ。
井戸の子が一番きついなあ、と思った。できる限りの最大の努力をして、大切なものも犠牲にして、幸せになろうとした人間だから。あとマフラーの子。あのラスト、もう言葉にならないのでもうちょっと考える。
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一言で言うと、かわいそうな少女たちのお話…。鬱になるにもほどがある……orz けど、それだけストーリーとして秀逸ということだと思います。色んな意味で覚悟を決めて読まないと、軽い気持ちで手を出さない方がよいマンガ…かと。
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余りに酷な内容です。
でもこれが最高だ!という人もいるのですから
この世界観に共鳴、共感できる人は溺れるほど
浸っていると思います。
人間は残酷な部分、黒い部分に惹かれるようなところもあり
たまたまその趣向の強いという人もいたりして
そういう人はこの世界観にうっとりするのでは、、、
私には受け付けない内容でしたが、、、
無限の住人もそうですが
これ以上酷く描く必要あるの?と後半はより一層顕著に
やっぱり漫画家と言う職業って精神的にきついのかなとか
余計な憶測までしてしまいました。
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いいですね。
とても好きです。
陰鬱とした空気で物語りは進んでいくものの、最後に一筋の光が見えるのが良い。
女って、ね。
とも思ったりもしたけど。
もっとひどいことは、現実にあったわけですし。
1冊完結でいい具合かと。
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『とある時代のとある国での話。国内有数の資産家であり、貴族院議員であった公爵ニコラ・A・ブラッドハーレーは「ブラッドハーレー聖公女歌劇団」という劇団を経営していた。その劇団の構成員は全てブラッドハーレーの養女であり、全国の孤児院から集められていた。「ブラッドハーレー聖公女歌劇団」は孤児院で生活する少女達の憧れの存在であり、ブラッドハーレーの養女に貰われて行く娘は羨望の眼差しで見られた。ところが、毎年ブラッドハーレー家の養女として貰われて行く人数と、劇団員の人数には圧倒的な開きがあった・・・』(wikipedia⇒http://bit.ly/bfG655)
『無限の住人』で知られる沙村広明先生の「やりたい事書いたらこんな作品になりました」感満載の短編集。
色々と痛々しい・・・けど、こういった事がなかったとも言えないのが中世の世界ですよね。まぁ完全フィクションではあるんですがw
エログロいける人なら一回は読んでみても良いかもしれません。しかし沙村先生の書く女の子は可愛いぜ。それだけでも読む価値はあるのかもw
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とある時代のとある国での話。国内有数の資産家であり、貴族院議員であった公爵ニコラ・A・ブラッドハーレーは「ブラッドハーレー聖公女歌劇団」という劇団を経営していた。その劇団の構成員は全てブラッドハーレーの養女であり、全国の孤児院から集められていた。「ブラッドハーレー聖公女歌劇団」は孤児院で生活する少女達の憧れの存在であり、ブラッドハーレーの養女に貰われて行く娘は羨望の眼差しで見られた。ところが、毎年ブラッドハーレー家の養女として貰われて行く人数と、劇団員の人数には圧倒的な開きがあった。
何とも後味の悪い漫画ですが、嫌いじゃない。気分が落ち込んでる時に読むといい感じにもっと落ち込めると思います。辛い時に悲しい曲を聴いて泣く、みたいな。
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もっと読後感が悪いものかと覚悟して読んだのですが、最後は多少の救い?があったのでほっとしました。
でもそこまで行き着く過程が本当に救われないので、人には勧められないかな。
興味のある方はビレッジヴァンガードへ行けば見つかると思います。
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どこかでどんでん返しがあるのかと思ったら、まったく救いのない話で驚いた。
でも沙村広明の描くつり目で気の強そうな女の子たちは可愛い。
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最後の救済エピソードが不要。
各話の要所要所で光っていた、言葉にしにくい感覚が薄まってしまった。
救われない設定を作ったなら、ヌルくまとめるべきじゃない気がする。
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理不尽に凌辱される少女に興奮を覚えてしまう業を直視させられる漫画。一から十まで語りはしないところに作者のうまさを感じる。「友達」と「澱覆う銀」のラスト一コマがすごく好き。
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これは少女が凌辱される話だ。
救いはどこにもない。
その上、物語は安易なところに落ち着き終焉をむかえる。
ありがちといえばそうかもしれない。
作者はエロくて残酷なものが描きたかっただけなのだろう。
それにも関らず最後まで読み進めてしまったのは
この作品に読ませる魅力があるからだ。
「完全なオリジナリティというものは存在しない」という言葉がある。
必要なのはオリジナリティじゃない、
マンガのセンスなんだ、ということを感じた作品。
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ギャグ漫画以外も描くんだなあと思った。
少女陵辱と聞いて嫌悪感を抱く人は絶対読まない方がいいと思うし、
少女陵辱と聞いてウホッっとテンション上がっちゃう人には物足りないと思う。
痛々しい話ではある。
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ギャグなしおフザケなし……。重たいファンタジー。最後に見える希望すら欝の予感。
父娘の獄中対面の話が好き。
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2004年に性欲枯れたから責め絵描くのやめたって言ってたじゃないですかー!
いや、責め絵をある程度卒業したから物語として描けるようになったのか……
そもそも責め絵を描くために絵を描き始めたという著者に(一応)真っ当な漫画を描かせてヒットさせた講談社の編集者は褒められていいと思う。
しかし個人的にはこういう方向性ももっとやってほしい。太田出版がんばって。
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ブラッドハーレー家の馬車に乗って孤児院を出ることは
歌劇団へのスカウトを意味し、院に暮らす少女たちの憧れだった。
しかしその実態は……。
ひたすらに救いのない物語で読んでて辛いです。
でも画面の構成は映画的というか、惹きこまれるものがあって好き。