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ラストの、遊佐の微笑みを観て、ものすごく哀しかった。
でも彼は、総てを悟って、その上で「微笑む」ことが出来たのだ。
これは、ここまでキリコとかかわってきたからこその笑みだったんだろうと思うと、哀しくてしょうがなかったけど、遊佐は生ききったんだろうなぁ…なんて思ってしまった。
それに、キリコが涙を零したんだもの。
これはもう遊佐〜、男冥利につきるよなぁ〜〜(涙)
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憎しみの様に強い感情は人間の「感情」と言う種類の枠を超え、相手の存在そのものへの執着に代わる。それを「愛」と言うのかもしれない、憎悪と愛情は裏返しとはよく言ったものだが、キリコと朗の命のやり取りはある種の崇高さを湛えている。10巻分の漫画を読み切ったような読後感。
4巻で完結と言う事で朧崎の出自などは描かれる余地はなかったが、過不足感を全く感じなかった。朗、土呂、蘇星など、それぞれの登場人物が複雑なようで実にシンプルに描かれていて、それが4巻分の切れ味になっていた。
物凄く、面白かった!!!
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男が手に入れたものは榊キリコという名前だった。女が受け入れたものは遊佐明という存在だった。
遊佐明と榊キリコ。別れの日、東京は雪だった。
日本から台湾、そしてタイ。
仇だったが、血まみれの人生からキリコを救いたいと願う遊佐朗。
血まみれの人生に翻弄される榊キリコ。
母マリーの野心から始まった血まみれの因果応報が、今終わる。
殺し愛の中で残ったのは、やはり愛だった。
「レオン」のような渋いシメだった。