電子書籍
ギンコの謎
2020/10/11 12:53
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投稿者:ボリス - この投稿者のレビュー一覧を見る
カラーページの色彩が美しかった!
登場人物は皆、私達の現実では計れないそれぞれの事情を抱えているので、ギンコはどうしてこうなったの?と思っていた。最後のお話でいろいろと推察できたので満足だが、ひとりだけ洋装なのはなぜかを教えて…
電子書籍
どの作品もいい
2020/08/05 15:02
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投稿者:Koukun - この投稿者のレビュー一覧を見る
第一巻から読み進めているが絵柄がどんどん落ち着いてきてストーリーとなじみが良くなってきたような気がする。
見た目はどちらかといえば平凡な絵柄なのに、ストーリーと合わせて読むむと底知れぬ不気味さを湛えながら揺らめいているような気がするのが素晴らしい。
紙の本
常闇の場所
2002/12/29 12:32
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投稿者:鬼島 空 - この投稿者のレビュー一覧を見る
この物語の世界に、江戸はない気がする。都市というものは、村社会の外界として存在する。ここではない場所、逃げ出せる場所として。でも、この閉じた世界には、たぶん逃げ出せるどこかはない。作者は、この物語の舞台を「鎖国のつづくもうひとつの日本」という感じ、だと言っている。だからきっと、この物語は、近代のはじまらない、永遠の閉じ込められた日本を描いている。それは民俗学が対象にしてきた社会で、このマンガを読んでいるときの感触は、民俗学の書物を読むのに似ている。このさびしい、閉じた感じは。ギンコだけが洋服であるのを深読みしてみるなら、ギンコだけが、村落共同体からはぐれた者・漂白民であり、サンカだからだ。でも、どちらかというと柳田國男ではないかもしれない、南方熊楠の世界かもしれない、きっと。この物語が扱っているのが、植物とも人間ともつかない、生命の根源に近いなにものか、蟲だからだ。その存在は、すこし、南方熊楠が追ったという粘菌に似ているんだろう、よくしらないけど。わたしはそう思った。
3巻も、主人公、蟲師ギンコの漂白はつづく。これまでの巻とちがうところといえば、ギンコの生い立ちらしきものが、すこし明かされたことだろうか。この巻の最後に収録され、ギンコの少年時代を描く「眇の魚」は、最初に発表された「瞼の光」にも流れていたテーマ、光と「本当の闇」の問題を再び扱っている。2巻以降、蟲自体の生態よりも、人が蟲とくらべて小さな存在でありながら生きる在り方のほうに物語の焦点が移ってきていたが、「蟲師」という物語の根底にあるテーマは、いのちと「本当の闇」の関係なのだと思う。このマンガは、なにかとても凄いテーマへと、ゆっくりと迫ろうとしている、とわたしは思う。つづいていくなら、宮崎駿くらいにまで、もっともっと評価があがっていく、とも思う。
もうひとつ、このマンガの軽めのお薦めポイントを述べておけば、このようなテーマを扱いながら、絵柄は古臭くなく、今の人気マンガに慣れた目に楽しい絵柄だということだ。特に、ギンコのキャラクターデザインに関していえば、初期にはあきらかに少年ジャンプに連載されているマンガのデザインを引きずりながら、これだけオリジナルな物語を展開しているところがすごい、と思う。変な感心のしかただけど。だから、まあサンジやカカシが好きで、まだ「蟲師」を読んでいないなら、そういう方には是非お薦めだ。
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絵の美しさも話の美しさも、しだいに増してきていると感じさせられる第3巻。淡い水彩のカラーページで始まる「眇(すがめ)の魚」は、そのラストに暫く声が出ない程。オススメの1冊。
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淡々と流れる時間がうつくしい。『眇の魚』はぬいさんがギンコなのだとばかり思ってた(思いっきり女名だろ)ギンコの過去が垣間見れて嬉しい限りです。
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見慣れた動植物とは違う「蟲」というものをテーマに描かれている漫画です。次々と新しい「蟲」がでてくるこの作品。第3巻では「錆の鳴く聲」や「眇の魚」などの5話。主人公「ギンコ」の少年時代、なぜ蟲師になったのかが載ってます。
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はまった当初は、まさかここまでいろんなメディア化がされるとは思いもしなかった。森やそこに住む生き物の描き方が良い。山の中ってこうだよな・・・。表紙でこの巻にしましたが、話は『春と嘯く』(このタイトル!)とか好きです。
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錆の鳴く聲(さびのなくこえ)
海境より(うなさかより)
重い実(おもいみ)
硯に棲む白(すずりにすむしろ)
眇の魚(すがめのうお)
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ギンコの過去を描いた「眇の魚」が印象深かったのはもちろんですが、「思い実」は短編でこれだけ重いテーマを描いているのがすごい。
ひとつの命で多くの命を救える実。それを使うことが正しいのか、重く切ない話ですがラストは感動しました。
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夜中にたまたま見たアニメから入りました。
そしてその世界観に惹かれ原作も購入。
独特の雰囲気を損なわずに(むしろ昇華かもしれない)
制作されていたアニメスタッフにあらためて感謝しました。
各話ストーリーの構成ですが、1つ1つの話に人間模様・蟲の在り方
があって飽きさせません。
漫画全体としては自然との共存を考えさせてくれます。
漫画もアニメ版もどちらも大好きです。
例えるならば繊細で日本画のような作品です。
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「錆の鳴く聲」 ★★ あまりよく分からず、最後までのれない
「海峡より」 ★★★ 待つというテーマが好き
「重い実」 ★★★ 犠牲や背徳というテーマはもっと好き
「硯に住む白」 ★★★★ 蔵の中の探検、幼心の中、悪気なく悪霊に憑かれるというのは何だか罪悪感がわく。
最後に白が口から一斉に、ワァーって口から出てくるところと、雹がふるっていう部分がかなり好き。
「眇の魚」 ★ ギンコの生い立ちには興味はない
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一話、一話、大切に読もうと思ってたのに、「硯に棲む白」を読んでからが一気に加速がついてしまった・・・。「眇の魚」も好きだけど「海境より」も良かったなぁ~。
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“自分の 愛でてる ものが 異形のモノ だって事 忘れたか
『…… わかってる つもりがった が…………』
「さすがに 応えた ようだな」
「戻ったか ―― 軽口たたける くらいの材料は あったんだろう な……」
「大丈夫 きっと 助ける」”
化野先生とギンコってどういう仲なんだろう。
「錆の鳴く聲」
「海境より」
ちょっと切ない。
「重い実」
「硯に棲む白」
「眇の魚」
ギンコの昔の話。
“「……なあ ヨキ 夜 山を 一人で 歩いているとな
さっきまで道を 照らしていた月が 急に見えなく なったり
星が消えたりして 方向がわからなく なる時がある
……それは 普通にも ある事だが さらに自分の名前や 過去の事も 思い出せなく なってるようなら
それは トコヤミが 側に来ている ためだ
どうにか 思い出せれば 抜けられると いう」
「……どうしても 思い出せない 時は?」
「何でもいい―― すぐ思いつく名を つければいいそうだ」
「そんなんで いいの?」
「その代わり 前の名だった 頃の事は 思い出せなく なるそうだがね …………」”
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1~7巻まで、一気読みした感想。
なんで、7巻まで全部同じですm(__)m
動物でもない、植物でもない、この世のものともいいきれない曖昧な存在、蟲。
それをとりまく人間達の悲喜こもごも。
アニメでみて、面白かったのでオトナ買いしましたww
いやあ、完成度高いっす。どうやらこれがデビュー作(1巻の「瞼の光」)なんだそうですが、すでに大家の貫禄が…。ま、ギンコの服装、つかズボン、へんですけどww
この幕末と明治の間の架空の時間、もしくはずっと鎖国を続けている日本、っていう時代OR舞台設定がすごく効いてます。
日本って美しい。
日本語って美しい。
そういうことをしみじみと感じさせてくれる秀作。
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カラーページがとっても綺麗。
ギンコの少年時代に驚きました。
錆の鳴く聲がいいなぁと思いました。