紙の本
感動!!
2004/08/01 15:14
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:藍 - この投稿者のレビュー一覧を見る
犬を飼い始めたのをきっかけに、盲導犬に興味を持つようになり、
たくさんの盲導犬関係の本を読みあさりました。
どれもが、ユーザーやトレーナー、ボランティアなど、人間の立場から書かれたものでした。
「いっしょにあるこうね」は盲導犬のコディの立場から書かれたものです。フィクションではあるけれど、丁寧な取材、作者の盲導犬への深い理解と愛情、尊敬をもって描かれています(何しろ、作者が自発的に書きたいと思い、出版社に持ちかけてできたマンガなのですから)。
盲導犬に興味のある方はもちろん、ない方にもぜひ読んでいただきたい本です。
この本を読むと、心が温かくなります。
涙が止まらなくなります。
そして、子どもから大人まで、多くの方に盲導犬に対する理解も深めていただきたいです。
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盲導犬マンガ。
わかりやすく盲導犬について描いてあります。やっぱり泣いてしまった・・・
私は犬が苦手で、ラブラドールなんてひとなつっこいわ、大きいわで、超苦手で、盲導犬見かけても避けて通るくらいなんですが、その方が良い場合もあるんだなぁってちょっと気が楽になりました。
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盲導犬の一生を犬視点で描いた漫画。
めちゃくちゃ良かった!
他の「盲導犬本」と全然違う。
安心して読めて、楽しくて、少し切なくて、幸せだ。
絵も綺麗。犬描写が特にすごい。あの瞳!あの体のライン!
線だけなのに若い犬と老犬の違いがわかる。
教材ではなく動物漫画として楽しめる作品。
犬視点だけど変な擬人化はしていない。
主人公は犬だから馬鹿っぽいけど盲導犬になれる賢い犬だってこともわかる。
犬が主役の晴眼向け漫画だけど盲導犬ユーザーの存在をないがしろにしていない。
犬の目を通して、犬と関わるたくさんの人たち、繁殖ボランティア・パピーウォーカー・訓練士・ユーザー・家族・近所の人・通りすがりの人・引退犬をひきとった人などが描かれる。
その人たちとのエピソードのひとつひとつがよくあることで、誰も責めずに理解をうながしてくれる。
「盲導犬がかわいそう」という言葉をきくたびに悔しい。
犬と自分の安全を守るために全力で叱って、全力で褒めて、無理解と根気よく闘って、本気で犬と向き合うユーザーを知っている。
毎日主人と歩いて、褒められたら千切れんばかりにしっぽをふって、幸せそうに仕事をする犬を知っている。
かわいそうっていう奴に、このぶんぶんとふられるしっぽを見せてやりたかった。
あのぶんぶんを余すところなく、しかも幸せに描いてくれたことが嬉しい。
そうだよ、こんなに幸せそうな顔をするんだよ。
後書きを読んだら、自分が描きたくて描いたんだってことがよくわかった。
障害者理解の教材用に依頼を受けて描いたんじゃなくて、盲導犬の普通を伝えたくて描いたからこんなに良いんだ。
あとでもう一冊買って友達に渡す。