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「吾郎とゴロー」を読み終えて
2012/06/06 21:42
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:kazunari morita - この投稿者のレビュー一覧を見る
あまりにも不満しすぎる研修医・吾郎が、ゴローと名乗る幽霊の出会いから自分の人生を見つめ直すことによって、一人前の大人へと成長して、誰からも愛される立派な研修医として生まれ変わっていく。ストーリーとしては研修医仲間・家族・患者に出会った人々の絆をメインに描かれていて、ホラーっぽい部分もありましたね。
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超エリート研修医って聞くと、やっぱりツンツンしていて患者の感情など気にせず、治療、延命に邁進する。そんなイメージが湧きます。
思いやりはあるけど下手な医師か、腕は良いが人間味のない医師。
直る見込みのある病だったら後者に、不治の病だったら前者がいいなぁ 等と思いながら読んでいました。
人間味がある優秀な医師を作り上げる仕組みが欲しいですね。
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この本買って、シリーズもの?と思って前二作を買ったのだけど、独立してたなぁ。主人公自身の考え方は前二作とは違う感じ。院内のあれこれはそれほど力込められとる感じじゃなくて、タイトル通りに吾郎とゴローな一作だった。
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シリーズ、第一弾、第二弾…と来ていきなり雰囲気が変わった!というか、今まで割りとストレートに『言いたいこと』を書いていたのが、エンタメ性の高いものになったということなのか…一番最初の印象な、(本が)薄っ!!…な感じでしたが、一気に読めました。作者の言いたいことは一貫して変わりないのだと思います。
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患者と向き合うのが大事だよと伝えたくて、それをモチベーションに書かれているのでしょうが。ちょっと小説としては、あまりよくなかったです。
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吾郎は、ゴローの残された家族の為に…。ゴローは、吾郎に大切なものを気付かせてあげて…。
前の2作とは違ったけど、良かった。
人は自分を取り巻く現状に不満を持ったり、他人のする事に苛立ちを感じたりするけど、それって、結局は自分自身なんだよね。
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また作風、文体が変化。
今回、著者と思われる脱サラ研修医は脇役。
若い、エリート意識満々の研修医が主人公。
でも、医師は患者に寄り添うべきというテーマは
変わっていない。
そういう所は評価できるかな。
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飼っているハムスターの名前だったから興味が出て借りた作品。作者さんも様々な職を経て医学部に入り37歳で研修医になったと著者近影に書いてあったので、実体験のエキスは入っているのだなーと思った。
内容は、正直展開が読めてしまったけれど、昭和な言葉遣いが面白かった笑