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作者は、鬼平犯科帳の池波正太郎氏。
鬼平が、火付盗賊改方の活躍を描いたのに対し、
こちらはその追われる側である盗賊側にスポットを当てた作品。
盗賊側にも火付側にも、そしてどちらにも属さない、
人物が大勢登場するが、誰一人似ている者はいない。
一人一人個性が強く、それぞれが抱えている都合があり、
信条があり、それらがぶつかり合って生み出す火花が熱い。
雲霧仁左衛門といい、盗賊一味は、
皆、悪者なのに魅力的だ。
人としての弱さを持ちつつも、
自分の稼業や生き様を誇りにして、
何かにつけて潔い。
前編が読み終わり、いよいよ後編。
火付盗賊改方は雲霧一味を捕らえる事が出来るのか。
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エンタメ感が強い内容で、漢臭さくない。上巻を読んだ限りでは、中心に据えた主人公が登場しないので少し薄味。尾張家の秘密と火盗改めと雲霧一味がどう絡むのか、後編に期待。
それはそうと、手元の上下巻のうち、下巻の方が近年に近い刷りのようで、本文の級数が少し大きい。文字が大きいことで、読みやすいようにも思えるが、紙面が文字で埋まり過ぎているように感じる。
級数を下げ、17行/頁ではなく20行/頁でいいのではないかと思った。
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天下に知れた大盗賊・雲霧仁左衛門一味と、火盗改め方との対決!
火盗改めの面々は、キャラ的には地味ながらも、ジワジワと雲霧一味を追い詰めていく。
雲霧方は、小頭の木鼠の吉五郎、七化けのお千代など、個性的な面々。
特に小頭が渋い!
おもしろいなぁ、そうやって狙うの?、そうやって連携取るの?、と雲霧流を楽しみました♪
そして最後はそうなるか(笑)!!
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七化けお千代が、何とも言えないほどの
色っぽい雰囲気で、かかれているのが、すごいね。
表現の仕方が、並々ならぬものがある。
松屋吉兵衛のお千代への溺れ方の描写もいい。
雲霧仁左衛門の仕事が、4年も5年もかけて、
おこなうことが、すごいね。
それは、何よりも、人を殺めないというポリシーに、
もとづくもの。
得体のしれない雰囲気を醸し出している。
お千代が、心ときめかせるのも、無理はない。
それぞれの人物が、生き生きとしている。
木鼠の吉五郎 確かに、右腕的存在。
因果小僧六之助 若くて短い刃物の使いて。お千夜に惚れる。
ちょっと、てぬかりが・・・
三坪の伝次郎 イライラしている。
山猫の三次 金と女にに目がないことで、しくじる。
それにしても、構成の仕方が重層的で、
盗みへ集約していくのが、うますぎる。
火付盗賊改方が じわじわと迫る。
さて、後編 がどうなっていくのかですね。
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これも、中井貴一でドラマ化されると云うので読んでみたが、前編を読んだ限りでは雲霧仁左衛門一味に魅力を全く感じないなあ・・・
誰が主人公なのかはっきりしない話。
後編は面白くなるか?
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池波作品にしてはめづらしく盗賊が主人公。
抜群の間で話が進む。
人間の邪念もよく描けている。
早く続きが読みたい。
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神出鬼没で変幻自在の怪盗・雲霧仁左衛門。
江戸市中で一人の殺傷もなく1万両を盗み取り、無益な殺傷はせずに大仕事を成し遂げる。次には名古屋の大店・松屋吉兵衛がターゲットに・・・。
池波氏の大作「鬼平犯科帳」とは正反対の「悪党」の大活劇、池波作品の中の最大のピカレスク小説。
我々男どもには「七化けお千代」の色香と怪しい魅力がたまりません。
ただ今、NHK-BSで中井貴一仁左衛門が登場していますよ。
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プレミアムドラマを観て原作が読みたくなりました。原作よりもいろんな人物が絡み合っていて面白いけど、
“一方、そのころ…”というような場面展開が多いのが気になりました。
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池波先生でいうところの正統派盗賊と主役然とした人はいないが正義に燃える火付盗賊改との戦いを描いている作品。
両サイドともに魅力的なので、勝者が誰か予測が難しく先が気になります!
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久しぶりの池波正太郎本
ん~、わくわくドキドキ感が多少足りない。
文章が回りくどい。
こんなだっけっか?
まだ、前編だからな。
後半に期待。
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池波さんの本は、約30年前の学生時代に、ほぼ読破。ほとんど内容を覚えていないが、この本は、とても面白く夢中になって読んだことは、良く覚えています。
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ドラマの方を先に見ちゃいましたが、原作、読みました。
独特のリズムと言いますか、あっという間に雲霧仁左衛門の世界に引き込まれてしまって一気に読んでしまいます。面白い。
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正統派の盗賊対熱心な火盗改め。
どちらかといえば火盗改め方に正義があるのはわかっていても、盗賊雲霧一派の成功を祈ってしまう。
真剣に仕事に取り組む姿は、善悪を超えてかっこいい。
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雲霧仁左衛門率いる盗賊一派と、それを追う火付盗賊改方。
どちらも信念を持っていて、読んでいるとどっちも応援したくなる。
追い詰められたと思いきや、するりと逃げられ、またそれに肉薄して…と読んでいて面白い。
またテンポ良く進むため分厚いけれどするする読める。
後編が楽しみ!