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「堀部安兵衛」に続き、赤穂浪士がらみ。
史実と創作が見事に絡んでいるので、どこまでが本当だったのかは見分けづらい。そのくらい実は手が込んでいるのだろう。でもそんな風に感じさせもせずに飄々と物語が進む。そのこと自体が実はすごいことだと思う。実に不思議な才能だと思う。
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編笠十兵衛、下巻。
池波正太郎やはり最高!
これ面白いうえにスカッとする。
上巻のレビューでも言ったけどやはり今ドラマ化希望だし、昔の放送もしてほしい。
さて、時はいよいよ赤穂浪士の吉良邸討ち入り前。
月森十兵衛もいよいよ良い男。
色んなありとあらゆる手段を使い、お上の喧嘩両成敗を再度見直す為にも
やはりここは内匠頭に仕えていた
大石内蔵助はもちろん、赤穂浪士の皆様に
吉良上野介の首をとってもらわにゃー困る!
という感じで
下巻はサラサラりと。
誰が悪いとかではなく、誰が味方で善人かというわけでもなく
人それぞれ、立ち位置で善にも悪にも見えるだけで。
とはいえ、結局月森十兵衛はかっこいい。
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「人は天地の塵ぞ。塵なればこそ命を思い極め、塵なればこその重さを知れ、塵となり尽くして天地に呼吸せよ」(柳生の剣の心)。
忠臣蔵を題材とした物語。将軍の処罰の過ちを正すため、赤穂浪士の吉良邸討ち入りを成功させるほかないと判断した月森十兵衛の活躍を描く。
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吉良邸討ち入りに助力する十兵衛。架空の人物とわかっていてもリアルである。赤穂浪士だけでなく細々とした場面で志を貫こうとする登場人物たち。読後感の爽やかな作品だった。2017.8.26