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今回も一気読みしましたー。
この四巻は女性を主人公にした章が多かったです。
私のお気に入りの忠吾はあまり姿見せなかったので、面白さは全巻より劣ったけど、それでも勢いがあって楽しかった。
やはり平蔵さまの義理人情が深いところは相変わらずで、ますます惹かれるわ。
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鬼平シリーズの第四巻。一度、火付盗賊改方をやめた平蔵が再登場しなければならない江戸の治世。
8編の中から平蔵の誠が感じられます。
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相変わらず読みやすくて面白い。さすが時代を越えて愛される作品。会話や決闘の流れが気持ちよく、すとんと情景が入り込んでくる不思議さがある。
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鬼平犯科帳第4巻。
この巻の平蔵さんは、人情味が増している。
「密通」「あばたの新助」の采配には、じんわりと暖かいものを感じる。
「血闘」では、平蔵の身が心配でヒヤヒヤした。
物語なのに、出てくる人全てが、自由に江戸の街を動いていて、本というよりも、映像を見ている感覚になる。
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鬼の平蔵に対する盗賊達の復讐の連鎖がこの物語の底流を流れているのだが、読者を飽きさせることのない筆致が凄いと思う。「密通」で妻方の伯父に対して仕掛けた場面での最後の一言がふるっている。「あばたの新助」の末期は哀れであった。「夜鷹殺し」の下手人である旗本を斬って捨てる平蔵。本巻解説にもあるとおり、人の世は白と黒に二分できるものではない。最下層の夜鷹であっても人の命に変りはないと思う平蔵。そして、恐らく平蔵が斬らねば、この犯罪は止まらなかったし、最悪御咎めなしとなったかも知れない。そんな含みのある結末であった。
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冴えない浪人だった。
小男で醜男、だが滅法強かった。
長谷川平蔵の息子の辰蔵が出会った浪人に持ち込まれた殺しの依頼は…。
/霧の七郎
客の金を持ち出し逃げた女。
五年後、別の生活をしている女の前に現れた男の狙いは…
/五年目の客
平蔵の妻の叔父から持ち込まれた秘密の依頼。
屋敷の男が金を持ち出し逃げ出したという。
屋敷を見張る平蔵の部下たち。
…という捜査物かと思ったら、一人の女を巡って三人の男の本性があらわになるというお話でした。
/密通
平蔵の女密偵おまさが捕えられた。
荒屋敷を見張る平蔵。
出てきた男、身のこなしに寸分の隙がない、相当の手練れどもだ。
おまさを救うため一人忍び込む平蔵。
この時代に寄る辺ない女が生きることの厳しさ、そして強靭さ。
…しかしやっぱり”そうなる”よなあ…orz
/血闘
平蔵の同心、佐々木新助は地味でよき家庭人だった。
だった、のだ。茶屋の女に骨抜きにされるまでは。
女は盗賊の一味。弱みを握られた新助は盗賊たちの手先となるしかなくなり…。
/あばたの新助
男と女の情愛駆け引き。
だが彼らはそれぞれ別の盗賊の一味だった。
相手の何を知るか、どこまで執着するか、そして相手を殺せるか…。
彼らの動きを捕えた平蔵の捕縛劇も絡みあう人間模様。
/おみね徳次郎
平蔵の朋友左馬之助は盗賊一味の隠し宿を見つける。
新たな波に押し流されそうになる老いた盗賊の張り通そうとした意地。
/敵
江戸の闇に蠢く辻斬り、無残に殺され遺棄される夜鷹の死体。
夜鷹殺しと捜査はおざなりになる。
しかし平蔵は動く。夜鷹の命だからと言って軽んじて良いものではない…
/夜鷹殺し
19世紀末あたりに倫敦あたりであった事件が元かな?
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おまささんはそれでいいのか。余りにもつらすぎないか。
助けられるまでに5回も凌辱されて、それでも平蔵さんが来てくれたことを心から喜んで。
心から尽くすおまささん。その命さえ投げ出す覚悟で。
つらすぎないか。彼女にとってそれが幸せなのだろうけれど。
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霧の七郎
五年目の客
密通
血闘
あばたの新助
おみね徳次郎
敵
夜鷹殺し
「敵」大滝の五郎蔵と舟形の宗平が火盗改方の密偵に。
「夜鷹殺し」自分の身を省みないおまさが切ない。
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鬼平の日常を、数多く読むということに、さながらその時代に呼吸するというテーマパークのような効用がありそうだ。
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血闘。平蔵の密偵となり働くおまさ。
平蔵が酒に溺れていたとき、昔かたぎの盗っ人の忠助と意気投合。そのときの少女おまさは、平蔵の為ならばと一身をかけていろいろな情報を平蔵にもたらす。
そこまでするのか、というおまさと、密偵のため、命をかけて救出する平蔵。二人の信頼性がよくわかる大好きな一節。
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鬼平犯科帳 (4)
諸事情により、4巻未読のまま、8巻まで読んでいたのですが、ようやく4巻を読めました。
密偵のおまさ、大滝の五郎蔵、舟形の宗平はこの巻から登場だったのですね。
特に、おまさの鬼平さんへの尽くしっぷりは、ある意味壮絶なものがあります。
鬼平さん率いる火付盗賊改方の検挙率(?)がずば抜けているのも、彼らのような有能で忠実な密偵達の活躍が大きいのだな・・。と思います。
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1~4の中で一番おもしろかった!
読めば読むほど、平蔵さんに惚れる。
そして、盗賊の美学みたいなものにロマンを感じる。
全部の話、おもしろかったなぁ。
本編とは関係ないのだけど…
私が読んだものが、1986年の版だったからか、解説を書いている方が奥様に対してだけれど、
「女には「鬼平犯科帳」の真髄は理解不可能である。女なんぞに何がわかるか。」
と書いていて、少しイラっとした。
でも、時代が時代だった!!と思い直す。
そんな昔の日本もしみじみと感じる本でした。
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我らがミューズ、おまさが登場の巻。
【霧の七郎】見かけによらない凄い剣士が出る
【五年目の客】勘違い女に気づかぬ男
【密通】久栄さんの伯父ってサイテーね
【血闘】おまさ登場、大ピンチ
【あばたの新助】悪い女にひっかかる部下
【おみね徳次郎】二兎を追う者、一兎は得られた
【敵】五郎蔵、嵌められる
【夜鷹殺し】江戸の切り裂きジャック