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切ないお話しが満載されています。
何で人生が掛け違ってしまうのか、わからない世の中。
その中で必死で行きていこうと足掻いている人々の、哀愁が漂う一冊です。
平蔵の弟分や密偵の仁三郎しかり、いい奴は早死にして悪い奴は長生きするって…いい奴は不器用だから長生きできないのか??
と思ったりもする。
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兎忠さんが最近、めっきり一人前の同心らしくなってきたので、新しくボケ担当が登場したという感じ。
息子の辰蔵は兎忠さんタイプだけど同心ではないので、そう頻繁に出したり、事件に巻き込んだりするわけにもいかないからかなぁ。
下帯を懐紙3枚重ねで拾ってるのが面白い。
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前作の長編「鬼火」の事件を追っている間の話。おまさと五郎蔵夫婦がそっちの事件に掛かりきりになっている期間なので、そのほかの今まではあまり目立ってなかった密偵とかの話があって、面白かったです。仁三郎は切なかったですが…。仁義とか義理とか忠誠とか、今の時代になかなかなくなってしまったものが生きていた時代。単純に「昔はよかった」と儚んでいいものではないと思うんですが、それでも少し羨ましくなってしまうのは鬼平の魅力ってことなんでしょうか。
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俄か雨
馴馬の三蔵
蛇苺
一寸の虫
おれの弟
草雲雀
「俄か雨」同心 細川峯太郎が登場。
「馴馬の三蔵」古株の密偵 粂八でも平蔵に後ろめたいことがあると平常では居られないものなんだな。
「一寸の虫」密偵 二三郎、亡くなった伊三次に代わって長く活躍するかと思っていただけに残念。
「おれの弟」終盤の平蔵の処置に驚き。今までも上に揉み消され苦い思いをした案件もあっただろう。こちらとしても救われる気持ちになった。
「草雲雀」同心 細川が勘定方から異動になり初手柄。
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短編6つ。身近な密偵が死ぬ。「おれに弟」盗賊改方の棟梁があだ討ちで人を殺めてはいけない。12.1.30
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20130105 円熟、話しがドラマチックに思えて、メンバーの生き死にが重く感じられる。
20140414 仕事に疲れた時に読むと元気になる。どう生きるかが素直に感じられる。
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密偵仁三郎、鬼平に打ち明けられなかったか・・・。無念。
おれの弟・・・。
最後は色々と問題あるだろうが、それでもこのラストに私は救われる。
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仁三郎が平蔵とお世話になった親分の狭間でなやみ、自害する一寸の虫。
人がどう思うか、人がやっているかどうかは別として、自分がやると決めたことが突き通してみようかと。
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面白かったです。一気に読んでしまいました。でも、やっぱり、死んでしまうのですねぇ…。命がけとは分かっているのですが、そうやって何人も喪ってきた平蔵は、つらいだろうし、だからこそ深みがあるのだろうなぁと思った巻でした。
『俄か雨』『草雲雀』に出てくる細川峯太郎、なかなか面白いキャラのようで、これからが楽しみです。
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鬼平犯科帳 18巻目。
またも、密偵が死んでしまった。。。
情が深いからこそ、死んでしまったのだと思う。
悲しすぎる。。。
そして、「おれの弟」は、最後の展開に驚いた。
まさかの平蔵さん。。
平蔵さんの気持ちを考えるに、あれは当然だと思う。
読んでいた自分も、腹が立ったから。
今の世も同じことが繰り返されているのだろうと思いながら読んでいたので、あの展開には驚いたとともに、すっきり感もあった。
京極備前守は、わかってますね。
わかっているからこそ、盃を受ける。。。
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シリーズも18作目。今回は短編なので結論もすぐ出るのだが、少しずつ前作と絡んでいて、細切れの長編と言えなくもない。失敗続きの登場人物がとった意外な行動など、続き物としても読める。
最近は鬼平がビジネス書のような気がしてきています。鬼平は理想の上司か?それでも部下からあぶれものは出てしまうのか?
大体息子がだらしないのも、鬼平がすごすぎるからかもしれません。
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短編6編、いつになく薄い本であったが、忙しさの中でようやく読了。「一寸の虫」では、また一人密偵が非業の死を遂げてしまった。お盆に供養をせねばならない同心・密偵達に対する平蔵の気持ちは重いものだろう。それは「おれの弟」でも同じことになってしまった。
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「長谷川平蔵である!」が決め台詞になることもあれば、相手の警戒心を煽るだけの結果になることもある。
それでもついつい叫ぶ平蔵さん。
しかたないね、正々堂々名乗らずして何の侍かって感じよね。
でも、敵討ちか…。
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馴馬の三蔵
小房の粂八は盗賊だったとき恩のある馴馬の三蔵に逢う。世話になった三蔵を売ることは出来ぬ。迷う粂八。
平蔵に隠したまま、三蔵の一人ばたらきを見守る粂八。しかし、結局、三蔵は死んでしまう。一件落着となった際、粂八に対し平蔵は、
『お前と三蔵との間に何があったか、それは、知らぬ。なれど‥‥』
『口に出しては、味ない、味ない』
夕闇のなか、粂八は、男泣きに泣いている。
何も聞かぬ平蔵。
読んでいて、映像が浮かんでくるよう。グッとくるなぁ。
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鬼平犯科帳 (18)
何ともやりきれない結末の「一寸の虫」。苦悩する密偵の仁三郎が“なあんだ、これでいいじゃねえか・・”と出した結論が哀しすぎて、彼がどれだけ精神的に追い詰められていたのかと思うと胸が痛みます。
「馴馬の三蔵」でも密偵・粂八が苦しんでいました。彼ら密偵の方々は“過去”があるだけに辛い部分がありますよね。
第一話「俄か雨」と第六話「草雲雀」はリンクしていて、どちらも細川同心が登場します。イマイチ頼りない彼が今後どのように成長するのか見守りたいです。