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試験のため、しばし中断していた読書再開。
1冊目は文章がちょっと苦手なシリーズの第3弾。
今回の敵は「詐欺師」。政界や企業の中に蔓延る詐欺師や、怪しい宗教団体など、ターゲットがたくさん。話が広がり過ぎて、最終的にどこに焦点を当てたいのかが、いまいち分からない。普通の小説ならば、クライマックスになるようなシーンもエピローグで描いてしまうのが、なかなかユニークと言うか…文体に慣れて来たのか、今回はそこまで女性を軽視した発言が多くないからなのか、今までよりはさっくり読めた。
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汚い詐欺師たちが、裏社会で手を結んでいたとしたら?警視庁情報室の黒田は、複雑な詐欺の連鎖を一網打尽にしようと、財閥婦人、新興宗教家、大物代議士らを追及していったが…。
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ここに登場するトリックスター=詐欺師は、皆いけ好かない奴らだ。ベンチャー企業の未公開株に絡む詐欺から、大企業、国会議員、暴力団、新興宗教へと波及する大きな話になっていく。黒田が警視庁内の公安や組対よりも情報力に優れ、国際的な人脈を駆使して容疑者を追い詰めていくのが、本シリーズの見せ所だが、警視庁襲撃を描くエピローグが短くて、少し物足りなさを感じた。また、新たな恋人が登場したが、人定の描写がなくて若干の不安が……(笑)
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アマゾンでの評価が高かったので購入。
著者の作品は初めて手にしましたが、楽しめました。
主人公、黒田は警視庁総務部企画課情報室室長。
ノンキャリアながら優秀な警視であり、様々なルートから信用性の高い情報収集を行い、調査を進めていく。
本作では、企業を相手にした多額の詐欺疑惑、新興宗教による警視庁襲撃、大物代議士と暴力団との結び付きが、黒田によって、全て繋がっていく、というもの。
こう書くと、規模が大きすぎてまとまりのない仕上がりではないかと思われそうですが、無理なく、きちんとまとめられています。
著者の背景を知らずに手に取ったのですが、警視庁出身、議員秘書経験者だったのですね。
道理で作品内でもリアル且つ、勉強になる程の詳細な描写がなされているのかと、納得しました。
登場人物が多くを語らず、余計な枝葉を付けることもないので、主軸がブレていないのも私好み。
シリーズ3作目だったようなので(失敗)、これから1作目に戻って読んでみようと思います。