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著者は雑誌での執筆なども多い経営コンサルタント。
著者の論点では空気を読む=いかに周りに合わせるか。欧米を追いつけ追い越せだった高度経済成長期にはその類が重宝されたが、独創性やアイデアが問われる現在では、空気を読む=周囲との摩擦を避けて、いかに何事もなく生きていけるかばかりを考えている、と説く。
個人的にはそれよりも、輝かしい経歴を持つ著者がいかに失敗を重ねてきたかのほうが興味深い。万事がうまくいって過ごしたわけではなく、失敗を重ねてきた結果今に至る。
負けそうになったときには、どんな手段を使っても、同点にして延長戦に持ち込むようにする。負けてしまえばそこで終わりだが、負けさえしなければ、その後に何が起こるかわからない。本文中で心に刺さった一言。