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おちくぼ姫 みんなのレビュー

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一般書

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みんなのレビュー182件

みんなの評価4.1

評価内訳

175 件中 1 件~ 15 件を表示

紙の本

平安版シンデレラとは彼女のこと。つつましやかに生きていれば、きっと王子様が……

2005/07/09 13:43

7人中、7人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:どーなつ - この投稿者のレビュー一覧を見る

古典だって思うと、若い人は躊躇う人が多いのでは?でもこれは現代語訳されていてかなり読みやすい。私が読んだのも中学生の時でしたが、難しくなく理解できました。
(あらすじは……)
書く必要もないほど単純。平安版シンデレラです。
継母の元で、みすぼらしい暮らしをする美少女、その名も「おちくぼ姫」。
彼女が、得の高く男らしい相手(西洋でいう王子様的な相手)と出会い、恋に落ちるという話。
——以上が大筋です。
●実はこの物語は作者も書かれた年代も正確には分かってないそうなんですよね。ただ千年前というだけで(時代は平安)今も昔も、女性は玉の輿というものに焦がれるのですね。
全ての年代に受け入れられる作品だと思います。(シンデレラが嫌いな人は基本的に読まない方がいいですね。時代が西洋か平安かの差があるだけで、基本的なあらすじはほとんど類似してます)
●この「おちくぼ」の名前ですが、姫君の継母である北の方が、自分の娘たちと姫を区別するため、わざと端っこの部屋で、一段おちくぼんだ部屋をあてがったところから「おちくぼ姫」という名前がつけられてます。
彼女の召使同然の扱いをかわいそうに思っているのが、中納言家に使える侍女、阿漕(あこぎ)。そして阿漕からおちくぼの実情を知らされ、同情を覚えている夫の帯刀(たちはき)。この二人がおちくぼと少将の恋をとりもつ役目を担います。
おちくぼと少将の恋愛が本筋ではあるのですが、新婚ほやほやの阿漕と帯刀のカップルもなかなか笑わせてくれます。しっかり奥さんの尻にひかれてしまっている帯刀がおもしろい。平安時代にも女が強し、という風潮があったのでしょうか。あと四の君の意外な恋の結末も見所です。エピソードは少なめですが、彼女もある意味、素敵な恋愛をした女性ですよね。
●おちくぼを好いてくれる少将は、位もお顔もよろしい方で、まさに平安版王子様。
この時代の上流階級の男は、何人も奥さんを持つことができたそうです。光源氏とかが女性にルーズな方で有名ですよね。この時代、男がいろんな女性の元へ通い婚するのが当然だったのです。
けれど、少将は違います。一途におちくぼ姫だけを思っていたのです。まさしく純愛ですよね。
あとがきにも書かれていますが、こういう「純粋」な少将の愛の形が、千年の間、色褪せることなくこの物語が受け継がれてきた理由ではないでしょうか。
田辺さんの訳もかなり乙女心を擽るセリフが多い。
「あなたはまた、閉じ込められたのですよ。こんどは私の腕に」
「たとえ、かぐや姫のように月の世界から使者がきても、わたしはあなたを離さないよ」
平安時代の男性がこういうセリフを吐いたかどうかは疑問ですが、この物語の中でときおり出てくるこういう純真無垢なセリフが大好きです。
●シンデレラをご存知の方なら、当然最後のオチも知っているはず。
散々シンデレラをいびった継母(お妃)は、最後には「罰」を受けることになります。もちろん、このお話にもちゃんとした制裁があるのです。だけど、心優しき姫がそんなことをする筈はありません。姫を愛している少将が、ちょっと懲らしめてやる形で継母たちにいじわるをします。おちくぼが長年受けてきたいじめにくらべれば、可愛いものですが、それでも爽快でした。
一番最後には、継母とおちくぼのご対面シーンもあるのですけど、自分よりも身分が高くなったおちくぼと対面する北の方を想像するだけで、イシシと笑いが込みあがってくる私は、腹黒いのかも。
●注意点として、これには原典である「落窪物語」の話が全て収まっているわけではありません。著者自身がおもしろいと感じた全四巻中の三巻前半あたりまでだそうです。全てを読みたい方は原書を読まれてはどうでしょうか。

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紙の本

古典だけれど読みやすい

2023/10/21 13:41

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:りら - この投稿者のレビュー一覧を見る

漫画で読んだことがあるので、筋は大方知ってはいるが、さすがの聖子さん、筆がノリノリで面白く、あっという間に読めてしまう。

千年も前が舞台なのに、その様子がありありと浮かぶのはどういうわけかといえば、文章のリズムや筋を損なわない程度に、当時の人々の暮らしぶりや考え方などの解説がわかりやすく入っているから。
この辺りは、さすがだなと思う。

もちろん、話も面白くて、古い時代の物語とは思えない奇想天外さ。
主人公はもちろん、姫と少将なんだけど、阿漕と帯刀の夫婦漫才っぷりというべきバタバタ感がもう一つの魅力。
和風シンデレラというけど、こういうキャラはシンデレラにはなく、ただ王子を待ってるだけの話ではなくて、この二人もどうなんねん?!みたいなハラハラ感があるところが一番の面白さ。

元の話の途中までで、この本は終わっているそうだが、継父母への二人の対応も厳しすぎなくて、これはこれでアリかなと思う。

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紙の本

おちくぼ姫

2022/07/08 14:21

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:yukko - この投稿者のレビュー一覧を見る

田辺聖子さんの古典小説、久しぶりに読んでみたら
読みやすくてなんだか楽しい

源氏物語も読みたくなった

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紙の本

おもしろい

2016/12/07 20:31

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ひのえ - この投稿者のレビュー一覧を見る

古典とは思えないくらい面白かったです。阿漕が好きです。仲良くなりたいです。道頼様が北の方へ復讐するのがいいですね。

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紙の本

原典につながる現代訳

2002/06/29 19:58

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:渡次 慶 - この投稿者のレビュー一覧を見る

平安時代の伝奇モノ「落窪物語」を、作者独自の味付けで現代語訳した読みやすい一冊。
忠実に訳されているわけではない(独特の解釈が多い)ため、これだけで「落窪」を理解したとは言いづらいかもしれないが、しかし、読み終えた後「ぜひ原典を読みたい」と思わせられる、楽しくやさしい本であり、現代語訳としての役割を十二分に果たす素晴らしい作品だと思う。

源氏の浮気ごころにイライラする私のようなタイプには、少将の純愛はとても気持ち良くスカッとする(笑)
古典が苦手な方もぜひ挑戦してみてほしいです。

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紙の本

日本版シンデレラ

2002/05/15 22:28

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:くろこ - この投稿者のレビュー一覧を見る

 貴い血筋のお姫様が母を亡くし父に引き取られ、新しい家で意地悪な継母に育てられます。他の子とは区別され、召使同然に扱われる。姫の私物は取り上げられ、美しい着物も道具も食べ物も、何一つまともに与えられず、毎日毎日縫い物をさせられていて、暗く床が一段低く落ち窪んだ部屋に寂しく暮らしている。可哀相な、でも美しく心優しい姫君。というふうに、まさに童話のシンデレラ姫を連想させる物語。不幸な姫と素敵な青年貴族との恋愛というモチーフも同じです。
 この物語は古典作品の「落窪物語」をわかり易く現代語訳したもの、と言いたいのですが、完訳というよりも原典を材料にして、面白いところだけを物語りに書き下ろしたという感じになってます。だから、古典の授業の参考書にというのにはちょっと不向きかもしれません。作者独自の設定などがあるので、現代語訳と意識しないで一つの物語として読んだほうが良いです。
 シンデレラ姫と違うところは、不幸な女性の一発逆転話でなくて、主人公以外の人物の様子や上流だけでない、中流階級の召使たちの活躍ぶりもふんだんに書かれてて生活感が漂っているところと、「主人公だけが幸せ」ではなくて、八方丸く治めようという日本人的な終わり方なところでしょうか。
 「源氏物語」のように上品な艶っぽい雰囲気はありませんが、明るく庶民的で読み易いと思います。

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2005/12/15 07:33

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2006/05/10 08:59

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2006/09/15 20:23

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2006/10/12 11:28

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2006/12/10 02:26

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2006/12/28 21:35

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2007/03/16 19:37

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2007/05/27 22:27

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2008/01/26 19:17

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