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好きな作家のひとりである、山本文緒さんの闘病記。
旦那様の王子の献身的な看病というより、粘り強く闘病生活を歩んでいたことに対して立派のひとことです。これからも、ゆっくりと、小説を書き続けて欲しい。
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好きな作家なので、うつの話だけど
楽しく読めるかな、と思って読み始め。
でもやっぱ…だんだん気がめいってしまった。
予想よりも、重くない語り口調??だったにもかかわらず。
引用にあげたように、病気をすると、いつもと違う景色が見える。
心の病気も同じだろうな。
癒されるべし、救いあるべし。
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なんか頭痛のする日に読んだので、だんだん気分が重くなってきました。
まえがきに書いてあるように、体調の悪い人は読まない方がいいです。
でもあとがきの精神科医の方が書いているように、「楽しそうだな」と思ってしまうのも確か。
私はなんとなく、服薬してることもあってお酒やタバコはダメなのかな、と思ってましたがそんなことないみたいだし、いろいろ出かけてるし、なんなら入院生活も、外出自由だし編み物できるし楽しそう……と。
でもこれが、うつ病の人が誤解を受ける原因なんだろうな、と思いました。
「怠けてるだけだろ」っていう。
本人は辛い思いしてるのに。
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山本文緒さんの日記形式のエッセイ。
一見自由に再婚生活を綴ってるようだがうつにじわじわ苦しめられる様子が書かれており
結構読むのしんどい。
けど山本文緒さんのことをたくさん知れるし、
病気としてのうつの参考本としていいのかもしれない。
読むの時間かかるししんどいけど読んでしまう。
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Kindleにて。 『自転しながら公転する』が面白かったので、他の著書も読んでみようと思ったが、私があまり興味のない恋愛系がほとんどだったので、この本にした。 鬱で大変だった時期を長い期間かけて乗り越えて、今あの長編があるのかと思うと感慨深い。
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山本文緒さんのうつ病闘病記。日記形式で綴られています。
前書きに体調悪い人は読まないでくださいとの事でしたが、その通りでした。
文章に悲壮感は全くないけれど、さらりと書いてる文章の裏にはとても辛いご経験をされたのだなぁと言うのが読み取れてとても苦しくなりました。
この病気は完治すると言う事は無いのかもしれないけど、周りの方々のサポートもあってお元気になられて良かったです。これからも作品読んでいきたいです。
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作者ならではの克明さと軽妙さで進む日記式エッセイ。
文庫版ならではの「空白期間のふりかえり」がとてもとても沁みた。うつ病のつらさ、周囲の辛抱強さなどが強烈に伝わってくる。精神を病むという「見えなさ」は本当につらい。
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前半はちょっとイライラしたけど、人の優しさと文緒さんの素直さ、旦那さんの優しさが良かったです。
頑張らないようにする、休むことを頑張る、それって難しいことだけどわたしもいま一番気をつけていることです。
同じような悩みを抱え、闘っていたとわかってありがたかったです。
この本を読んでる最中に訃報があり、衝撃でした。
素敵な旦那さんがいらっしゃるので、最期まで素敵な時を過ごせたことでしょう。他の本もまだまだ読んでないので、楽しみに読んでいきます。
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「再婚生活」の単行本を既に読了。文庫本には書き下ろしがあるとのことで再読。ゴールの見えない病と作家を両立させることは本当に辛かったと思います。著者の苦悩と叫びが痛く伝わりました。涙。
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著者の過去を知ることになる。
文章の力があるから、軽妙にともすれば俯瞰的な感覚で伝えてくれる。
解説の精神科医の言葉にもあるように、作家だから書ける、どこまでが自分の本当の姿と小説家としての自分がいるのだと思う。
ご主人の呼称を王子として登場していたが、まさに本当の王子様だったのだ、素直に羨ましい限り。
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筆者の鬱病闘病日記。
読んでいてツラかった。
日記になっているので、彼女の思考がごく自然にナチュラルに身体に入ってくる。
それが読んでいてウツ的思考なのかすら、読んでいる最中はわからない。
けれど、後半になるにつれて前半での思考や行動が鬱症状だったことがわかってくる。
この作品は筆者の目線で書かれているが
夫の目線だとまた全然異なる作品になることだろう。
この作品名が「再婚生活」である事が、筆者からの最大限の愛情表現。
そして最後に
精神科医師は本当にすごい。
人は誰しも変わらない。けれど、楽しみ生きる権利はある。
その可能性を医学の力を使って最大限生かす。
恐ろしくもあり、深い仕事だと感じた。
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無人島のふたりを読む前に再読。想いあって助けて貰えることのありがたさを感じられたけど、鬱の描写が辛い。弱ってる時に読んだら引き摺られそう
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日記の量が半端なく、また中身も薄くないので3日くらいで休み休み読んだ。黒い体が黒い気持ちを生むっていうのが刺さった。
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「そしてわたしは一人になった」の続編。
「再婚生活」という主題だけれど、実際は副題の「うつ闘病日記」の内容が濃いエッセイだった。
かなり赤裸々に描かれているので、冒頭に筆者が書いている通り、精神状態がよくない人は要注意。引っ張られてしまうかも。
わたし自身も7年ほど前にうつで退職した上、仕事でカウンセリングにも関わっているので身近な話題。
よく言われることだけど、うつになりやすい人の特徴として、真面目に考えすぎる、人に頼るのが苦手というものがある。
エッセイを読むと筆者の真面目さ、思慮深さや観察力が鋭いからこそ傷ついてしまう苦しみを感じる。
また完璧主義で成果が出ない時間を待つことができない性質も、うつになりやすい人の特徴なのかもしれない。これも筆者に共感した。
メンタルヘルスケアは世間的に身近になってきてるし、個人的にはもっと身近に気軽になって欲しいと思うけれど、目に見えないし必要な人こそまだハードルが高い行動だと思う。
身近な人に頼る練習や、作中の最後にも出てくるように、日記を書いて客観視する、悪いことだけを考えない、というのはぜひ実践したい。
また自分の身近な愛する人の心の健康にも目を向けたいし、必要な時に手を差し伸べて助けたいと思った。
それが自立というものだ。たしかに。
■引用
「手に入っているものが多ければ多いほど、人の気持ちは安定するのだと、私も昔思っていた。だからこそ、前の離婚直後、通帳の残高が赤字だったところから始めて約九年、誰かに何かを 貰うんじゃなくて、努力をして、私が私にコツコツと恵んできたのだ」
「反感を買うかもしれないが、恵まれているんじゃなくて、私が私に多くのものを恵んできたのだ」
「ほんとは自分の生活が王子に浸食されている部分があって、そのことに怒っていることを私は認めたくなかった。王子はいつだって優しい夫なので。でも、認めて、解決しなくては、体も治らないのかもしれない」
「年齢的にも(四十代になった)環境的にも(中堅作家になった・再婚した)大きな変化があったので、それに伴って考え方も物事のやり方も、今まで通りでは通用しなくなっていて、新しいベクトルの方向を模索しないとならないという自覚がある」
「私は時間において、王子を疑りはじめているんだと自覚。これからの長いはずの結婚生活、それを 諦めてゆくんだな、そして自衛してゆくんだなと思った。振り回されないように。気持ちを乱されないように」
「ずっと私はうつになった原因は、なにか心因性のものだと思っていた。仕事上のいろいろなストレスや引っ越しや再婚で、感情のバランスが狂ったのだと思っていたけれど、そうじゃなかったと最近しみじみ思う。だいたいその「外から攻撃された」という被害者意識がまずいけなかった。 私の場合、悪い体が黒い心を生んだのだ」
「人にショックや怒りや不愉快な感情を起こさせて物事を考えさせるという手段は有効なのかもしれない。けれど私はしたくない」
「世の中に向かって表現をできる技術を���っている人間は恵まれている。だからこそ自重も含め慎重にならなければいけない気がする。偽悪的になったり、それを感情任せで論破したり、したり顔で分析したりすることは、ネットの2ちゃんねるで行われていることと大して変わらない気がする」
「リンダの 旦那 さんはそっけないらしく、彼女が用事で外出から戻っても「どうだった?」とまったく聞かないそうだ。ああ、それってまさに私の前の夫もそうだったなと思う。昔、私は前夫に「なんでなんにも聞かないの?」と尋ねて「興味のないことを延々と聞かされたくないから」と答えられたことがある。きっと私の話がくどかったのだろう。でもヒドイ。王子はそんなことは言わない。それとも言う日がくるのだろうか」
「調子の悪いときは誰でも多かれ少なかれ視野が狭くなってしまいますが、この頃の私は悪い材料ばかりに目がいっていたので、日記メモを残しておけば、夫が私に「ほら、具合のいい日もあるんだから大丈夫。ずっと悪い日が続いているわけじゃないんだよ」と説得できると考えたそう」
「身近な人が、それまで貫いてきたであろう意志がぐらついてきているのに気がついたら、気をつけてあげて下さい。単に怠けているだけだと決めつけないで」
「つまり自立とは、自分さえ良ければいいというわけでなく、弱った人を助けることができることだと知ったから」
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丁寧な文章でやんわりとした言葉で書いてる日記だけど、グッと心を入れて読むと深く刺さる言葉ばかり
再婚生活だけど鬱病のエッセイ