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紙の本
星とか、風とか、花とか、ワンピースとか、ふんわりした気持ちとか。
2010/11/17 22:06
6人中、6人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:きゃべつちょうちょ - この投稿者のレビュー一覧を見る
この作品は雑誌「コーラス」で読んでいて
いい雰囲気だなぁといつも思っていたのだけど、
とくに12月号でぐっときてしまい、
「コーラス」に連載の舞台を移してからの
シリーズの単行本を買った。
知世ちゃんとお父さんのあいだに流れる空気。
なにげないやりとりの中に
相手の立場を考える想像力と優しさがあって
こちらも幸せのおすそわけをもらったような気がしてくる。
耳に痛いようなせりふもあったりして、
でもそれさえも心地いい。
今夜の我が家の晩ごはんは湯豆腐だったのだが、
今回は特別に豆腐を奮発して
普段よりいいものを使ってみた。
豆がぎっしりと詰まっていて
ほんのり甘い、美味しい豆腐だったのだが、
このまんがにも、似たようなものを感じる。
豆腐と一緒にしたら失礼かもしれないけど、
ふんわりしてるのに、中身がぎゅっと詰まってる。
ほのかに甘いけど、しっかりした味わいがある。
そして何より、このちょっと特別な感じ。
すてきなことは日常にあふれているということ。
目先をすこし変えるだけで
見違えるくらいの素敵な雰囲気をつくれるということ。
読んだ後に、こんなにやさしい気持ちになれる本は
なかなかないと思う。
人の善意を前面に押し出してくると
わざとらしさとかあざとさが目についてしまうからだろう。
この本には、そういうものを感じさせない冷静さがある。
やさしさと同時にシビアさも存在しているのだ。
だから、読む人を素直にする。
癒しだけでは終わらない深さがある。
これからもずっと長くつづいてほしい。
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