投稿元:
レビューを見る
2012/1/30 Amazonより届く。
2021/1/2〜1/4
久しぶりの隠蔽捜査シリーズ。堅物というか理性第一主義で行動する竜崎が、来日する米大統領の警備を担当する方面本部長に。そこに、補佐として着任してきた以前仕事をしたことのある女性キャリアの畠山美奈子に恋心を抱いてしまった竜崎!いつもの冷静沈着な行動が全く取れなくなってしまう。先遣隊として来日したシークレットサービスや扱いにくい部下、脚を掬くおうとするキャリア達。竜崎は無事務めを果たすことができるのか?
結末は早い段階で予想できるので、この作品は竜崎の心の葛藤を楽しむものだろう。あの竜崎が、である。禅の世界、触れたことはあまりないが、面白そうだなぁ。
投稿元:
レビューを見る
「信念の人」またの名を「変人」、不屈のエリート警察官僚・竜崎伸也が主人公の「隠蔽捜査」シリーズ第3弾ね。
来日するアメリカ大統領へのテロを阻止するべく警備本部長に抜擢された話をメインに、これまでも息子の薬物禍や妻の病気と、毎回、事件に家庭の事情が絡まるけれど、今回は、娘の結婚、と思えば、なんと竜崎自身の恋煩い。
若い秘書官に心を奪われ狼狽を悟られまいと周りの目を気にする竜崎に、何やってんだ、今まで人に当たってきたお前の信念ちゃそんなものかという感じで、戸高の動きが本筋と絡んで来るだろうことも分からんようでは…。
最も縁遠いと思われていた禅の世界の問答を、持ち前の理屈で解いてからはいつもの流れになったけど、そんなことなら最初からもう少しシャンとせえよという感じで、お話としてはちょっと陳腐。
「唐変朴」も奥さんの掌の上で転がされている感じになってしまっては魅力激減。
投稿元:
レビューを見る
文庫になるのを、待ってた、隠蔽捜査の第三弾。期待通りめちゃ面白くて一気に読んでしまった。今回は、竜崎の色々な面が見れ、最後にはリーダーとしてビシッと締める、読んでいて痛快な気分になる作品だった。やっぱこのシリーズはおもしろい!
投稿元:
レビューを見る
アメリカ合衆国大統領来日に伴い、第2方面警備本部本部長に異例の抜擢をされた竜崎。
テロ計画の情報が齎される中、重責を背負い、プレッシャーを与えられ、組織の板ばさみになり、またまた家庭の問題も抱え込むという緊迫状態でありながら、今作では竜崎の頭は美しい部下への恋心でいっぱい、というのがおもしろい所です。
初心すぎる中年男の恋心に、それどころじゃないだろ!とイライラムズムズしながら読みました。
理性と合理性を重視する竜崎が感情に流されるという珍しくも人間らしい様を見せますが、その恋わずらいの解決の仕方がまた竜崎らしくて笑えます。
今作は事件の様相は分かりやすく、その代わりに竜崎がどう心の平安を取戻すのかの方が緊迫しました。
投稿元:
レビューを見る
今回はちょっと物足りなかったなぁ。中年の恋心?!そんなんでやきもきするなよという感じ。
ただ、解説に書いてあった「隠蔽捜査3.5」は気になって仕方がない。
投稿元:
レビューを見る
相変わらず有能な竜崎署長。
今回の任務はまさかの大統領警備。
組織と組織の板挟み、さらにはかつて無い恋。なんというか、人間くささ全開である。
話はサクサク進むし、まだまだ続きが読みたいと思える作品だ。
投稿元:
レビューを見る
隠蔽捜査シリーズだけは間違いがない今野敏。
本作も不器用なキャリア物語を
らしくない恋愛話もからめて面白く読めたが、
なんせ「果断」の出来が良すぎた。
比べるとちょっと厳しいかな。
投稿元:
レビューを見る
隠蔽捜査3から読んでしまったけど、、大きな仕事より淡い恋心に右往左往する主人公の葛藤が微笑ましく、一気に読み終えた。禅の心に救われて、全てうまくいく痛快さも心地よかった。
投稿元:
レビューを見る
前の二作に比べると事件そのものはリアリティーやひねりが不足しているような気がする。
でも、主人公の予想外のアタフタぶり、動揺が面白く。また解決?方法が彼らしいので嬉しくなる。どちらかというと主軸がそちらなので、謎解きやサスペンスを期待すると裏切られるかも。
出来れば同時期に発表されたというスピンオフ(裏話)短編も同時収録してくれれば良かったのにと新潮社に文句を。そうすれば星がもう一つ増えたのにい。
投稿元:
レビューを見る
竜崎が恋をするなんて!!!中盤はらしくない主人公にやきもきする。最後はビシッと決めてくれたので満足。
投稿元:
レビューを見る
竜崎シリーズの隠蔽捜査第三弾。
さすがにこれまでの二作に比較すると小粒感は否めない。
しかし、恋愛小説として読めば結構今までになかった感じ。
最後はリーダーとしてびしっと決めてくれるし。面白かった。
事件の内容に対するハラハラ感は全然なかったけど。
戸高とか竜崎の娘とか他の登場人物にスポットがあたってよかった。
上司が部下に対する恋愛感情で悩むってのがいいですよね。
自分の会社でされるとちょっと嫌ですけど。。。
そして、竜崎の妻のほうが器が大きくて安心しました。
警察小説としてだけでなく、家庭も描かれているところが良かったです。
投稿元:
レビューを見る
隠蔽捜査の3作目が文庫で売っていて衝動買い
今回は恋愛が大きく絡んできたこともあって、1作目・2作目よりも馴染みづらさがありました。
欲求を満たすために秘書官もしくは妻と体の関係を持つんじゃないかとひやひやしていました。それが座禅の本で整理がつくあたりが竜崎らしくてすごく良かった。
エピローグのハックマンはいつも通りのかっこよさがあって、妻との会話は和む面白さがあって、戸高とのやりとりは吹きました。
それと...
解説では1作目2作目を絡めていたのもあってなかなか楽しめました。
隠蔽捜査3.5を読みたい衝動が・・・・何かの折に読める機会があればなぁ・・・もしくは座禅の本を買うかですね。
投稿元:
レビューを見る
日曜の夜に面白い小説を読むもんじゃないなあ、
と思いながら結局夜ふかしして読みきった。
おかけで今日は会議中眠くて大変だった。
隠蔽捜査シリーズの第3弾。
竜崎、伊丹は相変わらずな感じ。
竜崎の考え方というのは意外と参考になることが多い。
事件そのものよりも、
中間管理職という立場で板挟みになってたり、
個性的な刑事をどう扱うかであったり、
今回は特に恋に落ちたり、
といった人間模様が面白い。
投稿元:
レビューを見る
東京~新大阪の新幹線内2時間で読了。シリーズ3作目、安心できる面白さで一気読み。シリーズとしてのマンネリ打破に恋愛・青春小説的な要素を基軸とするは新鮮だったが、肝心の米大統領暗殺テロの筋はゆえにおざなり感否めず。それでもやっばり安定感できっちり読めてしまうのでした。
投稿元:
レビューを見る
犯人像が無く恋の話が多くつまらなかったが、後半、伊丹に相談するシーンから、物語にスピード感が溢れ楽しく読めた。
理性と合理性をモットーとして生きる竜崎、実社会にも当てはまることも多く勉強になる。
・・この本を読んだら、禅の本を読みたくなるのは、わたしだけではないだろう・・・