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毎話人情オチで終わるハートフルストーリーのはずなのに、妙に読んでてギスギスした感触があるのはなぜだろう。主人公のキレキャラのせいばかりでもあるまい。
主人公の天志自身いろいろ挫折を抱えている上に、彼の周囲がまた無責任すれすれに振り回すドタバタ好きときてはそりゃキレたくもなろうというもの。
そういう天志がいざというときに我を殺してでも他者のために奮闘するとくれば、これはもうちょっとしたツンデレでさえある。あるのだけど、「主人公がツンデレで周囲が無遠慮」という、通常と逆転した構図になると意外と読み手のストレスがたまるものだ。
というか、むしろノーマルなツンデレ話でいかに主人公がツンデレに対して苦労を(無自覚に)かけていたかがよくわかった気がする。ごめん、ツンデレ。
みんなもうちょっと天志に気をつかってやろうよ! いやそういうの(作中で出てるような気のつかいかた)じゃなく、もっとこうわかりやすい形で! まあ天志自身が自主的に他者を拒絶してるのでお互い様ではあるんだけど。
要するにこの1巻のうちはまだ天志が町に馴染んで心を開いていくまでを描いた助走期間なのだけど、その間の齟齬や確執を激しいキレ芸で描くとこういう感情移入にあんまり優しくない作風になってしまう。
プロット自体は毎回優しい人情オチで客観的に見ていい話なのに、感情移入して読むほどになぜかそうは感じられなくなるという不思議なマンガだった。
そんなわけで普段より小ページなぶんあんまり天志が苦労しない第4話(これが増刊号に載った回なのかな、ページ数的に)が、僕はいちばん読みやすく好きなのだった。
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6年ぶりに地元の商店街に戻ってきた主人公が町内会長として、福の神と共に奮闘するという物語。
作者の初めてのオリジナル連載作品ということだが、過去の挫折によってちょっと屈折している主人公の性格が、前作の原作付き作品『Canvas2 〜虹色のスケッチ』の主人公上倉浩樹と似ている。作者の好みだろうか。
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全5巻読了。
6年ぶりの地元商店街に帰郷した幸村天志は町内会長になることに。福の神であるおフクとともに町内トラブルに立ち向かっていく。
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6年ぶりに日の丸町天神通り商店街のある家に戻ってきた幸村天志は突然くじ引きにより新町内会長に任命されてしまう。さらに、町内会長バッジを付けると福の神の姿が見え、天志は商店街の平和を守るために奮闘するのだった。