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「世迷いごと」の読了後なら決して購入しなかった。週刊誌の往復書簡との帯で購入したが、主張点が理解できず意味のないキャッチボールに終始していた。後半は兎に角、ページを繰っていったのみであった。2010/11/23
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政治から人生論まで、とりとめもなく話題を転々としながらも全ての文章に著者のエッセンスが満載。自らのオピニオンに対して、とても正直かつ誠実であることが感じられる。
興味深かったのは、他者性について語っている部分。誤解を恐れずに言えば、他者と同じであることの重要性を幼少時からの教育によって刷り込まされている日本人にとっては、マイノリティ側の視点にシフトして読み取る努力をしなければ共感することは難しいかもしれない。
突き抜けた感のある2人のやり取りはとても爽快。
脈絡の無さ、唐突な話題のフリ方が気にならなければオススメ。
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わたしは、中村うさぎさんの作品を読んで、
勝手に彼女の行く末を見守ることをライフワークにしている感がある。
わたしもまた、肥大化した自意識にあえぎ、主観の中でしか生きられないくせに、自分の価値に客観性を持たせようと四苦八苦している人間だからだ。
そこを勝手に共感している。抗いがたくわたしも「女」であるから。
これ、最新刊になるのかな。なんか彼女は
感じたところ解脱の境地というか…終わりを見据えたものの考え方に移行している。
「自分のために生きるのはモチベーションが続かない。」
これを、救済ととるか、絶望ととるか。
今の私にはわからん。
まだ自意識の中で相当もがき苦しむことが確実なだけ。
印象に残った言葉より。
天国は地獄の中にある。地獄から這い出たと思った自分の目に飛び込んできたものは砂漠だった
的なところ。
常日頃「極楽、天国」を思うに、
「終わりなき安穏は、私にとって地獄に等しい。」
というところ。いや、だからこそ輪廻が叫ばれるのかもしれんが。
「わたしは、天国にいけますか?」という問いへの答えは、
「もう苦しみたくないよ」という自分の嘆きとともに、
その終わりなき安穏を受け入れねばならぬということなのだろう。
生きるってそういうことなのかもなぁ。
罪深き人間に用意されている地獄。
「罪」とは、犯罪に称されるだけのものじゃなくって、
何もないことの至上さを受け入れられぬこと自体がもう「罪」なのかもしれない。
わたしは、宗教のこと全然わからないので、それってもうありふれて当然のことなのかもしれないけれど。
だったらば、生きている限り私は、その罪とともにありたい、と願う。わたしは図らずも自ら、苦しみたいのだ。
でも、もし死後の世界があるのならば、
苦しみぬいて生ききった自分を、私は抱きしめてやれるんじゃないかと思う。うそ。そう願う。その場所が地獄であれ何であれ。その軸はぶらさずに生きたい。
おぼれ行く苦難の波の狭間に見える一筋の活路としての「幸福」を、生きる糧に。でもそれは自分の望むものとは一線を画すものかもしれないけれど。そもそも自分がほんとに何望んでるのかさえわからないんだから
がむしゃらに「生きたい」と思った。
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寝しなに読むと目が冴えるほど、内容がディープ。2人の考えにちょっとだけだけど触れた感じを受けました。面白かった。
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政治論から人生哲学まで
語り掛け合いながら自らを掘り下げていくよな往復書簡。
二人ともさすが書き手だけあって
真面目に突き詰めて考えてくタイプなんだわね。
生き急がないでね。
【図書館・初読・1/31読了】
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うさぎさんの「自分探しとは、外部から承認される自分を見つけること。
それがわかってしまったから、
もう奇行的な行動を起こすモチベーションを失って
書くべきこともなく、仕事も減った」
みたいなことを仰っていたのがなんとも印象的でした。
(寝ぼけながら思い出しているので、大幅に間違っているかも)
「人生張ってます」か、「週間女装」だったか、かなり前の著作で
うさぎさんの前で、号泣するブレイク前のマツコさんのインタビューを読んでいました。
時と経験、そして経済的安定と多忙を経て再び、
お互いを信頼しあっているお二人のやりとりを
見ることができてなんだか、じーんとくるものがありました。
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2011年06月04日 読始。
2011年06月07日 読了。
幸せになる条件って「主観」という醒めない夢の楽園にどれだけ安住していられるかってことだと思う。by中村うさぎ
この言葉、すげー。
ザシュッとしてズッシリきた(・_・;)
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図書館の本
内容(「BOOK」データベースより)
地獄?結構じゃないのさ。ほら閻魔かかってこいや!稀代の個性がぶつかり合う、天衣無縫のガチバトル。
毒舌の先には真理がある、気がした。
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自意識過剰を拗らせた果てに何があるのか。それはおいといてマツコさんお体大事になさって下さいよ。結構休載してたのね。
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マツコ目当てで読んでみた。
毒舌なのは彼女の鎧なのか?
いまだに本当の自分を模索しているかのよう。
中村うさぎは過去のような勢いが感じられず
悲観的な文章が多いような。(マツコの方が前向き思考)
前半の政治家批判(実名)はおもしろかったけど
後半の自分探し的な文章は理屈くさい。
不老不死こそが生き地獄。この言葉に酷く共感。「死は救い」
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思ったより真面目なテーマを扱っていたりいなかったり。
往復書簡集の体裁を取っているんだけど、毎回文末に添えられるマツコの写真が妙に綺麗だった(笑)。
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サンデー毎日連載の書籍化。
往復書簡という形式のもと、中村うさぎとマツコ・デラックスが
互いの人生や性、フェミニズム、女性政治家、自意識といった様々なテーマで語りつくす。
<帯紹介文>
あたしたちは「魂の双子」
浪費・整形etc……女の業をさすらう女王様・中村うさぎと、規格外の存在感で各界を震撼させる「女装渡世」マツコ・デラックス。
みずからの魂を売り物にする2人に待つのは、天国か地獄か、それとも……!?
<感想>
マツコ・デラックスの書いた文章を始めて読んだ。
治外法権的な利を持つ「おかま」であることの、どちらの性にも属さない哀しさ、辺りが非常に興味深かった。
どんなに孤独だったり人間嫌いであっても、世間の女と男は、すべからく自分と同じ性、または関わらざるを得ない異性であるということ。
でも「おかま」はそうじゃない。
ほんの少しだけど、第3の性の深淵を覗き込んだ気分になった。
ただ残念ながら、“自分を語る言葉”は、正直あまり持っていないな、という印象。
それに比べて、中村うさぎは相変わらずすごい。
自分の考えていること・感じていることだけでなく、自分自身の人間性をどうしてここまで客観的に理性的に、一片のごまかしもなく捉えられるのか。
この本では特に、濃ーい経験を経て51歳になった中村うさぎの、人生を振り返っての赤裸々な心情吐露が読み応えあり。
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近くの本屋に置いてなかったのでアマゾンに注文しようとしたらここでも2週間待ち。あきらめて待とうと思っていたら、別の本屋で平積みされてたという(笑)。
やっとの思いで手に入れて一読、なんとも切ない気持ちになった。
異形の二人、と評されているけれども、ただただ己の衝動や感情に素直なだけなんじゃないかと思った。
二人がこもごも語っていることは、私にとっては特にびっくりするようなことでも、眉をひそめる様なことでもなかった。むしろ、よくここまで赤裸々に語ったなあと思う。
自己欺瞞やごまかしを嫌ううさぎさんは、たぶん誤解されやすい人なんだと思うけど、私は彼女の書いたものが好きで、毒舌といわれてるマツコさんは、その毒の向こうにある鋭い批判精神が清々しい。
4点なのは、あまりにも剥きだして痛々しかったわりには、思ったほど毒がなかったなあと思ってしまったから。でも世間の善良な人たちにとってはこの程度で猛毒になってしまうのかも。
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2011年4月
川口市立図書館で借りて読みました。
強烈でした~。
「くたばれ!専業主婦」という本、読んでみたいです。
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テレビでのコメントでも思うんだけど、やっぱりマツコはすごく優しいね。
中村うさぎってキーキーしてるばっかりなイメージだったけど、ちょっと好きになったカモ。