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人間の心の弱さを描いた短編が多い。
一見すると退屈にみえるが、奥は深い。
「共犯者」「発作」「潜在光景」「剥製」「典雅な姉弟」「距離の女囚」が好き。
2008年02月24日読了。
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恐喝者は素晴らしい作品ですね。
勘違い。
自ら地獄に落ちる。
恐喝が恐喝を生む。
ってとこが実に良い。
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特に印象に残った4編。
「共犯者」罪を犯した者の心理が、かえって身を滅ぼすという教訓めいたお話の面白さ。
「青春の彷徨」自殺をしようとする者の心境の変化がちょっとコミカルに感じる。
「潜在光景」子供の殺意。
「距離の女囚」支配を受ける者の心理。清純なあなた、汚れたわたし、せつない女囚の手記。
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短編集。追い詰められた者の心理が精緻に描写されている。「恐喝者」「潜在光景」「典雅な姉弟」が良かった。12.12.22
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時代背景がよくわかる描写で面白い。松本清張の作品は場面が浮かび上がってくる印象。
「共犯者」「恐喝者」「潜在光景」「典雅な姉弟」・・・・
「潜在光景」はドラマ化されたことがあった。
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本書、あんまり文学文学した印象を受けないのに、気付けば人間の愛憎やら脆さやらに起因するあまりの大胆さに、ぞっとしたりほろりときたり心臓鷲掴みにされたり。
書かれてから50年近く経ったいま読んでも、古さを微塵も感じない。思い出したのは、坪内逍遥の「小説の主脳は~」という、小説神髄の有名なアレ。坪内さんの言うとおり、世態も風俗も飛び越えてしまった。
表題作含め、人情の機微を描いた短編を集めた本。ミステリーだけが松本清張じゃないんだ。
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短編となるとどうしても内容が薄く、登場人物に共感出来にくいが、本作はとても凝ったシュチュエーションと、結末がとても気になるストーリー展開でどの作品も楽しめる。
作者は犯罪サスペンスの大家であり、初っ端の「共犯者」でやはりと思いつつ以後の作品を読むとそうでない作品もあり、そういった意味でも新鮮に読むことができた。
「剥製」や「点」の様な奇妙な人物が出てくる話も楽しいが、「潜在光景」のような驚愕のラストが待ち受ける展開もいいですね。
他の作品も読んでみたくなりました。
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いやはや、恐れ入った。
これまで清張先生の作品は、長編小説を中心に読んできた。ただ長編となると、清張先生といえどもところどころに強引な筋や「そりゃ偶然に支配されすぎだろう」というところがないことはなかった。
他方本短編集に収録された作品は、表題作『共犯者』を含め、そのような感慨を抱くことなく物語が進行し、息をつく間もなく別の話が始まってしまうという、幸せな読書時間を過ごすことができた。
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松本清張の短編小説集。
今回はあまり良くないと思われるものもあったが、とにかく読ませる力量は凄い。
集中、「潜在光景」「距離の女囚」あたりが特に印象的だった。
この「文豪」と呼べるほどの膨大な作品を世に出した作者、人間たちの「出来事」を様々なシーンから切り取ってくるアイディアの無尽蔵さには舌を巻く。
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表題作の「共犯者」のほか、「恐喝者」「愛と空白の共謀」「発作」「青春の彷徨」「点」「潜在光景」「剥製」「典雅な姉弟」「距離の女囚」を収録する短編集。
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初清張作品。
序盤は非常にどんどんと読み進んだが、途中で読む体力が持たず、ペースダウン。
あまり推理物を読んでこなかったため、全部読むには体力がいる。
内容としては、他にはない切り口で興味深い物であった。ただ、短編ではなく、長編を読みたいと思った。
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社会派推理小説家巨匠による短編集。
市井に住む輩の犯罪の発端、発覚、破滅を描くパターンが多いようにも思うが『剥製』のように犯罪とは無縁の人間の虚飾をテーマにしたようなモノも混じっている。
『発作』の主人公は妻に送金しなければならぬ身でありながら愛人を抱えその金策のため金の前借りを続けてしかも愛人との破綻を覗かせるという自業自得なストレスが高じるという話で人間の屑部分について普遍性のある作品である。
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あいつを消さねば――。
完全犯罪をもくろんだ男のつまずきとは。スリリングな短篇10篇。
銀行を襲い、仲間と山わけにした金で商売をはじめた内堀彦介は、
事業に成功した今、真相露顕の恐怖から5年前に別れた共犯者の監視を開始するが……。
疑心暗鬼から自滅していく男を描く「共犯者」。
妻の病気、借金、愛人とのもめごと、仕事の失敗――
たび重なる欲求不満と緊張の連続が生み出す衝動的な殺意を捉えた「発作」。
ほかに、「恐喝者」「愛と空白の共謀」など全10編を収める。
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どの短編も読みやすい。
男女間の縺れを扱った作品が多い。
個人的に「共犯者」「愛と空白の共謀」「典雅な姉弟」が面白かった。
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社会派の傑作、、うーん。あまり社会派だとは思わなかった。過大評価。どちらかというとアリバイ崩しものの本格ミステリ。