紙の本
多面的に過去の日本の立場を述べた内容。
2011/04/08 10:07
13人中、12人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:浦辺 登 - この投稿者のレビュー一覧を見る
日米開戦直後、大川周明は日本国民に米英と戦端を開いた経緯を分かりやすい言葉で述べた。本書はその全文に著者が解説を加えたものである。日本の敗戦後、降伏条件には戦争裁判が含まれていたが、その開廷された極東国際軍事裁判(東京裁判)での大川の奇怪な行動から、大川の過去の全ての業績は砂上の楼閣となった。このことから、冷静に、大川が説いた内容を検証しようという試みはされず、ようやく著者によって陽の目を見たが、極めて正論が述べられていることに驚く。敗戦後の日本歴史では、日本の朝鮮半島、大陸への帝国主義、植民地主義によって世界大戦が引き起こされたかのような記述がなされている。しかしながら、大川が述べた内容は欧米の主張する内容とは異なり、さほど、戦後の日本の歴史が一面的にしか提示されなかったということになる。
過去は取り戻すことはできない。けれでも、歴史や外交において、多面的に見なければならないという事を知るに適した一冊だった。
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2011/2/9 Amazonより届く。
2024/2/26〜2/29
数多くの著書を認めている佐藤さんの4冊目の著作だそう。デビュー当時は自分自身に起こったことに関しての内容が多かったが、この本で初めて他者について書いた、と後書きにあった。
大川周明については、名前程度しか知らなかったが、彼が太平洋戦争開戦直後にNHKラジオで行った連続講演及びその内容を出版した「米英東亜侵略史」の内容とそれに対する佐藤氏の考察からなる。大川氏は過激な人物との漠然とした認識しかなかったが、展開されている開戦までの歴史については冷静な分析が加えられており、一読に値する。
本書は2006年に出版されたもので、佐藤氏も帝国主義の復活に警鐘を鳴らしているが、それから20年弱経ち、益々帝国主義的な動きが世界に蔓延り始めている。本書の時代と同じ轍を踏まないためにも、冷静な分析、対応が望まれる。
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東京裁判で前に座る東條英機の頭をたたいたことで知られる大川周明。珍事のあと、大川は精神病院に送られ、二度と出廷することはなかった。
本書を解説している佐藤優は、大川が法廷で、アメリカとイギリスの東亜侵略の歴史を語り、日本がやむを得ざる理由によって開戦に至ったと答弁されることを恐れたためだとしている。
本書は真珠湾攻撃直後に、NHKで放送された内容をまとめたもの。時勢も手伝ってベストセラーとなった。アメリカに痛撃を浴びせた直後の、高揚する国民感情を意識した内容だとしても、英米によるアジア侵略の歴史を整然と事実のみ積み重ねて描き出している。おそらく当時、教科書には載っていない歴史として、多くの国民に受け入れられたに違いない。
日米開戦の理由を、英米の帝国主義政策を中心に描き出したものとしては、林房雄の『大東亜戦争肯定論』があるが、いまやほとんど読まれていない。本書はその隙間を縫って現れた。しかも解説に佐藤優を起用し、現在の日本外交とも関連するよう仕上げている。
「どうせ右寄りの歴史書」だと敬遠せず、まずは一読を。
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まず読んであらためて感じたのは、ここ数年の日本を取り巻く状況が、
70年前の第二次世界大戦前夜に非常に酷似しているということ、でしょうか。
- (支那が)四億の人口を擁することは、欧米列強にとって無二の市場であります
- 国際連盟は言うまでもなく世界旧秩序維持の機関であります
- アメリカの帝国主義政策は「オレンジ計画」に結実した
"歴史は繰り返す"とは大分手垢のついた言葉ですが、それでもやはり、
学問として学んだ一人としては、その傾向がなくなることはないと、折々に感じます。
そして、歴史は勝者が創るものであって、敗者にその権利はないと。
個人的に、アメリカという国はそんなに好きではないですが、一番信用できる相手と思っています。
先の大戦時には見事に分断されてしまいましたが、今回はその二の轍は踏みたくないところ。
なんてことを考えると、麻生さんの「自由と繁栄の弧」の秀逸さをあらためて感じます。
安倍さん&麻生さんのコンビの復活が待ち遠しい、、あの時の外交は冴えていました、ほんと。
- 個人は国家を通して人類の文化の建設に参与する事によって永遠に繋がる事が出来る
"地政学"、やはりどこかで体系化しておきたいですね、自分の中で。
ん、5年後、10年後を考えようとした際、何かしらの思考のヒントを見出せる、そんな一冊。
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本書は、A級戦犯として裁かれた、大川周明の『米英東亜侵略史』
をそのまま掲載し、佐藤氏の解説を付けたものである。
筆者は、本書を通して、戦争へ行かざるを得ない大義名分があったという。そこには大川周明の主張が「論理的」「実証的」に説明されるという。
筆者によれば、ここには大川なりのリアリストかつ道義的な見方があるという。アメリカの中国での門戸開放、領土保全など普遍主義を掲げつつ帝国主義政策を講じ、あからさまに日本の権益に対する邪魔をするという偽善的振る舞いに対し、大川は東西で「棲み分けの論理」を適用しアジアでは日本が欧米植民地からの「解放」を通して、アジアという「小世界」を確立する為に「外科手術」(一時的な負担を負わせつつ、目的を達する)として戦わざるを得ない理由があったと言う。
この本を通して、大川の考えの一端が知れるこの事は意味がある。また、筆者の言う、冷戦後の世界における地政学的な問題に対処するべくインテリジェンスの力を強める必要にも同意でき、「国民が軍閥に騙されて…」という定説も、確かに戦後作られたフィクションという側面はある。A級戦犯に対する氏の見解にも同意できる点が多々ある。(尤も、長崎への原爆に見られるように、軍部を始めとする官僚の硬直的思考とセクショナリズムから、多くの救えた人命喪失を招いた事は犯罪的でもあったが…)
しかし、大川の『米英東亜侵略史』が「論理的」であるとは思えない。確かに米英には二重基準があり、偽善的な振る舞いであった。しかし、大川の主張は独善的である。米英の偽善には何が「善」であるのかに対する「共通理解」が生じその点で独善的よりもましだ。大西洋宣言など自由、自決などが米英の中に軋轢をもたらしつつも、一定の支持を集めた。(そしてこれに基づき、戦後植民地違法化の流れが進んだ点で英蘭仏などもツケを払った。)
国際連盟が仮に旧体制維持のための産物であっても、そこから生まれた集団安全保障の萌芽や戦争違法化の流れ、また事実として欧米の多くの国が参加し不十分ながら一定の支持を集めた。米英はこの機関を用い枢軸に対する「自由のための戦い」として、偽善であっても一定の「正当性」「共通の理解」を得る事が出来た。この意味は当時の欧米が多数の国際社会において無視できない。
「東亜発展は日本にとって死活存亡の問題」という大川の主張には自慰の慰めしかもたらさないのだ。当時の国際環境は第一次大戦の反省から道義的な側面も必要とされて来ていた。そこでは剥き出しの国益追求の手段としての武力行使は避けられつつあり、国際社会の客観性の判定者の不在を前に、自らの行為を(偽善的なそれでも)国際法に基づき国家利益に枠をはめることを外に示し、(偽善的ながらも)「国際理益」に結びつけ支持を調達する必要性がある。
大川の言説は自らの境遇に満足できないから戦うと言った独善性が感じられ、論理の飛躍があるのではないか。そこには外からの眼が感じられず、仮に、道義的な理由が存在しても、日本が中国でやっていた事は剥き出しの国益追求に見えたろう。大川の意図したやり方では無かったかもしれない��珠湾奇襲は、追い込まれるに足る情状酌量の事由があっても、先に手を出した加害者性を免れるものではない。
私の見解では、佐藤氏が指摘する、大川のリアリズムと道義性とを統合するという試みは、両者が極端に走りすぎ空中分解を起こし、結果的に論理の飛躍に繋がっている。国際社会で道義に訴えうる国際法などを全く顧みない日本の(特に中国での)行為は他との「調和」を求めない独善的行為に見えたろう。
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・ロンドン軍縮会議・・1930 補助艦 アメリカ10 日本6
・アメリカはメキシコでは門戸閉鎖主義、アジアでは解放主義
・帝国主義的資本主義・・強者のための理論。競争に強い国は自由貿易を唱える。駆け足で1番の者が全てをとるという平等なゲームのルールは、一位以外の物にとってはいつも負けが約束されているに過ぎない。
・不満をそらすためにはだれかを悪者に仕立て上げること 軍閥が対象となった。
・モンロー主義:大陸間干渉からの脱却。 アメリカは地政学から普遍主義(アジアの門戸開放政策)への転換
・戦争においての思想的な勝利。戦争は思想の衝突がどうしても一致しえない場合に生じる。
・東亜解放の対象であった中国と戦火を交えた日本の矛盾
守るためには力が必要という考えだった。
・植民地化が目的の場合は、やり過ぎると相手が疲弊して収奪できなくなという思想が働く。日本の目的は異なっていたため、歯止めがきかなかった。相手に対して痛みを自覚できなくなる。
・本当に重要なものは合理性で割り切れない。
・アヘン戦争ではイギリスの植民地であったインドの人々も戦った。
・民主主義であれ共産主義であれ、思想の背後にはそれを生み出してきた伝統と文化があり、それを無視して日本や中国に輸入することは難しい。
・国際連盟や軍縮会議→性悪説の克服を建前に他国に主権尊重や人権を強要しながら自国の国益を追求する場合には理想を放棄し、むき出しの性悪説で対応。所謂ダブルスタンダード
・建設の原理は、断じてこれを他国に求むべきにあらず、実にわがうちに求めねばならない。
・自国の善を持って自国の悪を討つこと
・政党がしっかりせず、社会の側から国家に対する効果的な働きができないと、国家の生き残りを考えた官僚が世直しを行う。これは結局不幸になる。社会の側から変えていかなければならない。
→2.26は軍内部、5.15は日本人としての反抗
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日本にとっての大東亜戦争とは何だったのか、日本にとっての大義名分は何だったのかを考えさせてくれた良本。
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『知の巨人』佐藤優が挑む戦前の知性大川周明の『英米東亜侵略史』。なぜ日本は対米英戦争に踏み切ったのか。『戦わなければならない理由』と混迷を極める現代日本を解説した知的好奇心に満ちた1冊でした。
本書は『知の怪物』といわれる佐藤優氏が戦前の知性である大川周明の”米英東亜侵略史”の解説をしながら、現在との類似性をたどり、日本の針路への提言をしているものであります。
大川周明に関しての著作を読んだのは、これが初めてでございました。非常に読みやすく、それと交互に収録されている佐藤優氏の現代事情を踏まえた解説は今読んでも本当に面白かったです。佐藤氏と大川周明の共通項は、獄中にて思索を重ねていたというところで、そこで佐藤氏は大川周明との親和性を感じたのだそうです。
ここではなぜ日本は対米英戦争に踏み切ったのか?アメリカの「太平洋制覇」戦略、執拗な満蒙への介入、イギリス植民地政策の実態などを緻密に分析し、僕も含めて現代の日本人が旧日本陸海軍に『だまされて』米英軍と「勝ち目の無い」戦争に踏み切ったという『物語』を根底から覆してくれるような「戦わねばならぬ理由」というものを平易な言葉と多彩な事例を用いてあらわしているのが印象的でございました。
そして、現在の混迷を極める現在の日本と対比して語られている佐藤氏の部分も、これまた読ませてくれるものでありました。非常に知的好奇心を激される1冊でありました。
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今から30年以上前ですが高校3年生だった時に歴史の授業を受けていたはずなのですが、4月頃にやった古墳時代の内容はまだ覚えているのですが、共通一次試験直前(1月頃)の現代史については全く覚えていません。
そんな私にとって日米開戦に至るまでの経緯については、何冊かの本を読んだときに書かれていた断片的な知識しかありませんので、この本で初めて日米開戦に至る経緯について読んだことになります。
これからも類書を読んで、日本がなぜ太平洋戦争に巻き込まれていったのか、その目的は何であったのかを考えていきたいと思いました。
以下は気になったポイントです。
・帝国主義時代のイギリスは、アジア・アフリカ諸国の人々を劣等人種とみなしていたので、自由・民主主義・市場経済・法の支配等の西欧的価値観を植民地に輸出しようと考えなかった(p7)
・1921年の4か国条約(米、英、仏、日)において、日英同盟が破棄されたうえに、中国山東省の利権を中国に返還した(p90)
・法律で条文を区分するときの1,2,3等のように、戦争犯罪のカテゴリーをA,B,Cとしている。A級戦犯とは、平和に対する罪で、国家指導部の戦争責任に関するカテゴリーで、その罪は事後法である(p141)
・歴史的観点から見るならば、C級戦犯(非人道的行為や、人種的な理由による迫害行為)が最も悪質、日本ではA級戦犯とされた被告人のうちC級戦犯で有罪になったものはいない、この点が大日本帝国とナチス・ドイツ帝国と質的に違う点(p143)
・近代英国が最初に選んだ相手はスペイン、次がオランダ、そしてフランス、ナポレオンの最後の最後の敗戦によってイギリスの勝利となった、最後はドイツ(p211)
・イギリス(プロテスタント)が海で略奪する相手はポルトガルやスペイン(カトリック)の船、東洋貨物を満載したポルトガル船や、金銀を満載したアメリカから帰るスペイン船を略奪することを公然の商売としていたので儲かる商売であった(p224)
・日本の国体が危機に瀕したことが2回あった、1回目は北畠親房が活躍した14世紀の南北朝動乱、2回目は60年前に終わった戦争(p408)
・日本に関するBC級戦犯に関する裁判は、アメリカ・オーストラリア、オランダ、イギリス、中華民国、フィリピン、フランスの7か国毎に行われた、BC級戦犯 5163名のうち927名が死刑宣告(p428)
2013年1月2日作成
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一国が戦争を始めるには必ずそれなりの理由がある。軍部の独走で戦争が始まるわけではない。国民の盛り上がりがないと戦争なんて簡単に始められないのだ。
大東亜戦争は今では「軍部の独走」「政府の嘘」等々散々なことを言われているが、当時本当にそんな簡単なことで戦争を始められたのか?始められるわけがない。
当時の世界情勢、東アジアの植民地化、過去500年にわたる白人による有色人種国の植民地・奴隷化、米英蘭による経済的圧力、中国の混乱等々、我慢に我慢を重ねた日本だったが、さまざまな理由が重なり戦争に踏み切った。
この本は開戦直後、日本政府が何を考えどうして宣戦布告に踏み切ったのか、何度かに分けてラジオ放送された内容である。
放送原稿を書いたのは、東京裁判で東条英機元首相の頭をペシッと叩いた男、現在はその映像ばかり流れるため変人かと思われがちだが、当時最高の知識人だった大川周明という人物。その洞察力と分析力にはすごいものがある。
その大川の文章を詳細に分析しているのが著者の佐藤優。難しいことを書いてそうな感じはするが、しっかり読めば理解できる。
かなりおすすめだ。
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イギリスの植民地政策、アメリカの東アジア戦略について歴史的経緯と目的がこれ以上ないくらい完結明瞭に述べられていることに驚いた。
軍部の暴走によって引きずられた、大本営発表は国民を騙し続けた・・・そうした昭和の戦争についてのイメージをはっきりとした輪郭を持って規定しなおすことのできる、歴史的事実を踏まえて極めて明確な論理が「英米東亜侵略史」にはある。
大川周明については、A級戦犯だが東京裁判では精神に異常をきたして退廷されられた。ほとんどこれしか知らず、よって国家神道に沿って戦争を扇動した人間のように思っていた気がする。まさに自分の無知を恥じるばかりだ。
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元ロシア担当外交官:佐藤優氏による著。先の大戦の火ぶたが切られて、この戦いの大義をラジオ放送した大川周明の著作『英米東亜侵略史』を基調にし、戦前、戦後のありようを解説している。戦わねばならぬ理由があり、戦った。敗戦後GHQ政策により、体制が一変し、意識の上でも宣伝されたが、一部に残った日本の国体的なものを再興させつつ、現在、日本を取り巻く世界情勢に対応する道筋を論理的に構築された自説を展開している。
話題は各方面に及ぶが結局収斂するのは、日本の未来への危惧。大川周明氏についても大いに勉強になった。佐藤優氏はすごい人物だ。
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開戦前後の日本には、不可避、欧米のアジア植民地化に対して、アジア諸民族を代表して阻止する、という共通認識があった。
歴史認識を変えたわけですから、まさに真理省だったんですね。
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戦前日本のアジア主義の、後世の評価に耐えうる最良の部分を代表する一人であろう大川の歴史観に対する「ナショナリスト」佐藤のシンパシーはよく理解できる。そしてまた媒体によって鵺のようにアプローチを変える佐藤の言説もまた。そのスタイルが誰かに似ていると思ったら、司馬遼太郎だな。
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1941年12月の開戦直後、政府は戦争の目的と経緯を大川周明によるNHKラジオの12回の連続講演で説明した。それは速記によって記録され、『米英東亜侵略史』として上梓されベストセラーになった。その全文とテキストを他の思想家と比較検討しながら読解していく。様々な視点があるが、日本の外交の閉塞状態をいかに打破するかが本書の書かれた意図である。忘れ去られた大川周明という思想家の思想への最良の入門書であり、自虐史観という呪縛を解き放つものでもあるが決して右翼的内容ではない。良書。戦前の知的水準の高さに驚いた。
大川周明(1886-1957) 思想家。極東国際軍事裁判でA級戦犯として起訴されるが精神障害を疑われ不起訴となった。佐藤氏によると日本を「教育」する場で逆に英米の悪事を暴かれるのを怖れたためだという。「米国東亜侵略史」ではペリー来航から始め、日本がアメリカと戦争することになった経緯を語る。また「英国東亜侵略史」ではイギリスの植民地政策、インド植民地化と中国の半植民地化への過程を述べ、日本の戦争の大義名分は中国、インドの解放にあると訴える。世界史的読み物としても興味く読めた。
戦前の国民は軍部に騙されていたというのは戦後アメリカによって作られた神話だったらしい。戦争に至る経緯と目的を国民に向けてきちんと説明しているからである。また開戦当時の政府はなるべくアメリカとの戦争は回避しようとしたが追い詰められやむを得ず開戦になったというのが真実のようだ。実践はなかなか難しいが与えられた情報を鵜呑みにするのでなく自分でも広く情報を集めることの大切さを改めて知った。
現在は第二次大戦前の帝国主義時代へ逆行しているらしい。哲学的にはキリスト教型の普遍主義から脱却し、ライプニッツのモナド型の並列主義に移行しなければ様々な問題の根本的な解決は難しいということらしい。グローバリスム、イスラムのテロ、パレスチナ問題などもそうなのだろう。