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「不良市民」という言葉は気に入った。物事はもちろん単純じゃないけど、役所がそういう人を見放せば、真面目に暮らしている人が割りを食わないのかも、とか考えてみたり。
あまりに救いがない話でどんどん面白くなっていった。他の作品も読んでみようと思う。
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帯に書かれている通り。
寝不足必至。
夢も希望もない、最悪の人生×5が書かれているだけなのに、何故か一気読みしてしまう。
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それにしても何という人生どん詰まり。
ゆめの市という名前が皮肉だよ。
直接関わりあうことのなかった
5人の主人公が、最後の最後にイヤな形でみんなぶつかる。
誰も死ぬことはなかったけど、この先の人生に夢が見出せない・・。
というか、明るい気持ちで読める本ではなかったのに
ページを繰る手はとまらず、読み続けてしまった。
やっぱ、すごい。
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見事なまでの閉塞感!!
これは気が滅入ります(笑)
どこにでもいそうな人々の、どこにでもありそうな日常が徐々に崩壊していく様子はやはり読ませます!
暗いなぁと思いながらも読むのをやめられない。登場人物たちがどうなってしまうのか気になってやめられません。
少しのきっかけでドンドン不幸に陥ってしまう、負のスパイラル。これがいかにもありそうで怖いんです・・・
この環境でこの状況だったら自分もそうするかもね、と思うような行動を取った人々がどん底へ落ちて行く。
とことん救いがないです(笑)
内容紹介にあった「縁もゆかりもなかった5人の人生が、ひょんなことから交錯し、思いもよらない事態を引き起こす。」
ってのはちょっと違うような気がしました。
ってかそれを期待して読んだのですが、
交錯してないじゃん!!
って思った・・・
最後ちょっと無理矢理感が否めません。
そしてラストも余韻が残りすぎな気がします。
結局この人達はどうなるんだ・・・・
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いまいちぱっとしない地方都市ゆめのに暮らす5人の主人公の群像劇。あっと言う間には読める。彼らの生活のそれぞれのどん底具合が上巻で多く語られ、下巻でいよいよこれがそれぞれからんでくるのかと思って楽しみにして読んでいたら・・・えっなにこれで終わり?そのおちは・・・と思ってしまった。確かにどん底で救いのない感じの終わり。帯にもある「夢も希望もありません。でも笑える面白い」。たしかのその通りだけど、個人的には主人公たちの話が少しずつ重なっていって大きな話になっていき最後に大団円というのをイメージしたが…それぞれ個別パートで語られたことを最後のアレで無理やりかたをつけた感じがいなめない。これならそれぞれバラバラの話のままでもよかったのではと思ってします。少し残念。それでも話としては十分に楽しめた。
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始めは気付かないくらいの小さく狂った歯車が
どんどんズレて、自分ではどうしようもない形、
一番望まなかった形で壊れてしまう最後の様子に恐怖感。
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急速に5人の人生が動き始める下巻。
自業自得と言い切れるような人物は誰一人としておらず、
終わり方も完全なる終結とまでは言えません。
特に女子高生・史恵と営業員・裕也のその後が気になる!
本当に救いなんてない小説ですが、面白かったです。
もっと登場人物同士が絡むと良かったなあ
2012/07/05-06
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作者の同様小説よりは疾走感があまりなかった。事故現場に一堂が会するあたりは人生の墓場をイメージしよかったが、「邪魔」にくらべると少し退した。
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面白いけれど、テレビのワイドショーでも観てるような感覚かな。
人間の弱さはよくわかるけど
この終わり方は・・・
メッセージ性はないので、何とも。
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やっぱ奥田秀朗はこうでなくちゃって作品。キャラがいきいきしてる。その分ラストはあっさりし過ぎたのが残念。とはいえ秀逸です‼
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やー、読むのに時間がかかった!
自分の精神状態と、この作品と出合ったタイミングが。
だけど、
読み始めたら
他のも同時に読み進めるとか出来ないので
とりあえず苦しみながら読みました。苦笑
帯タイトルに
「寝不足、必至!!」と書かれていましたが、
うーん。
やっぱり登場人物たちは
どんどん夢も希望も落っことしていきます。
ひとつついたウソが
からから回り始めて気づいたら大きな歯車になっていたり。
どんどん大事なものを落として行って、
まったく不本意なものばかりを握り締めているような。
それぞれの登場人物が
最後に集結するところはバババーっと読みました。
がしかし、それまでが長かった。
もちろん最後に向かうためのステップなのかもしれないけど、
読んでいて鬱々と。苦笑
最後はやっぱり最悪で、
たぶんみんな、もう「無理」な状態だったと思う。
足場が崩れるってこんな感じ。
ただ、
笑えるけど
笑えない。
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生活保護不正受給、セールス詐欺、政治家と地元企業の癒着、引きこもりニートによる犯罪、万引きGメンと新興宗教などなど、てんこ盛り感のある群像小説。
相変わらず文章のテンポは良いし、坂を転げ落ちるような展開の小気味よさも心地よい。
全体的には『最悪』のバージョンアップ版かな、という印象。
ただ、読後感はあまりよくない。
「無理」なことは、やっぱり何をどうやっても無理なんだなーと。
人生ってそんなものだし、「やっちゃったこと」に対して、劇的な解決策なんてないけれど、ちょっと救いがなさすぎた。
そして、作品にはあまり関係ないけれど、文庫本の帯に「<ご注意>一気読み、必至!!※この物語には、夢も希望もありません。でも笑える面白い」とあったのが気になった。いやー、ちょっと笑えないわー。
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一度読んだら吸い込まれていくように読みふけった!久々のヒット!タイトルで引き付けられ読み出して止まらなくて、奥田ワールド改めて凄い!下巻は2日でよんだ。映画になっても面白そう!
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同じ街に住む様々な住人たちが問題を抱えて生きている。それが互いに影響を与え…という僕の大好きな奥田英朗お得意のパターンに期待して読んだが、さすがにこのオチは「無理」がある。
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今まで読んだことのないタイプの群像劇、それぞれの登場人物が直接的に関わらないまま終えていきました。
奥田さんの群像劇ってことで期待値が大き過ぎたかも、ちょっと物足りない。
東北(福島か山形?)の地方都市、雪国が舞台。特定の街を表現してるってことはなさそうですが、私の地元が舞台になっているようにも感じます。
それだけ地方はどこも同じ構図になっちゃったってことでしょう。
地元を捨てて東京に出てきた私には、複雑なテーマでした。