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今まで読んだことのないタイプの群像劇、それぞれの登場人物が直接的に関わらないまま終えていきました。
奥田さんの群像劇ってことで期待値が大き過ぎたかも、ちょっと物足りない。
東北(福島か山形?)の地方都市、雪国が舞台。特定の街を表現してるってことはなさそうですが、私の地元が舞台になっているようにも感じます。
それだけ地方はどこも同じ構図になっちゃったってことでしょう。
地元を捨てて東京に出てきた私には、複雑なテーマでした。
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こんな不幸な感じ…無理っ!!!!
交通事故で全ての話が繋がったー!
みんななんて不幸なんだ。
特に宗教関連は読んでて辛かった!
妹さんがまだ理解してくれてるから良かったかも。
でも、相変わらず人間の弱さとか黒さとかがリアル。
終わり方がちょっと物足りなかった。
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以前読んだ三浦展著「下流社会」「下流同盟」レポートが現実味を帯びた物語となって読みふけった。いらいらするほど自分も下流の渦に巻き込まれたようで厭世観どっぷり。エンディングがあっさりだが、それまでの人物と社会描写が際だつからいいんじゃないかな。
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続きが気になって一気に読んだ。
登場人物が交錯する場面がなかなか出てこないから、どうなるんだろう?って思ってたら、
最後が思いのほか雑な終わり方でビックリ(笑)
報われないなぁ。って感じのお話だった。
全員不幸なまま終わるのが私好み。
映画化しやすいだろうな、この人の小説は。
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救いようのないお話でした。
想像以上。後味…悪い…
奥田英朗さすがだけど、うーん。
「最悪」に似てるけど、なんか面白さとって、辛いとこだけ残しちゃった感じ?
落ち込みたい人は是非。(笑)
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サウスバウンドやインザプールみのように明るい人物を描くイメージだったけど、一変割と暗めな人ばっかり。最初の方は面白かったんだけどだんだん…最後は、え?という感じ。
この人の醍醐味は、この本のような終始暗い絶望感メインのお話よりもサウスバウンドやインザプールのように絶望を希望に変える根が明るい話こそにあると思います。
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群像劇を書き分ける技術はさすがだと感じた。それぞれの心情、またはまっていく過程は自然で引き込まれていく。ただ、『最悪』の疾走感のある転落劇の印象がどうしても残るので、話の畳み方といい、やや納得のいかない部分が残った。
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どうしようもない物語は最後までどうしようもなく幕を閉じる。
最後に主人公5名が交通事故でつながるというオチ。
帯にあるような「寝不足必至」にはならなかったが、
奥田英朗氏の世界観には入り込めたように思う。
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おバカな登場人物たち。
さて、ラストはどうなる?
ちゃんと素晴らしい(?)オチが待っております。
笑うしかないですわ。
まあ、読んでみて。
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単行本を読んだとき、「なんでこんな中途半端な終わり方?」
と書きましたが、今回もやっぱり「もう少し、この後どうなったかを
知りたかったな」と思いました。
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‥タイトルの「無理」ってのは、あたしの今の気持ち?
というくらいこの本、あたしには合わなかった。
<この感想、ほぼネタバレします。未読の方には勧めません>
上巻を読了時にこのまま下巻を読むべきか考えたくらいなんだけど、
いややはり知っておきたいじゃない?と思ったんだけど、
本当に心底、この話キライ。無理。
これだけの登場人物を上手にさばき、
気持ちをきちっと説明しながら話をまとめる、
その作家の技術は疑う余地はない。
多分小さい頃からほめられたんじゃないかな〜作文の時間とかで。
へたしたらクラスの人気者だったかも。
なんか面白い話とか、得意そうだもんね。(妄想)
でもねぇ。
その上手さで描き出されるそれぞれの希望のない人生が、
本当に痛すぎます、奥田先生。
しかもよりによってみんながみんな、巻き込まれ事故で大団円とは。
もちろんそこが良かったと言えなくもない。
よくニュースで耳にする、
「本日午後X時頃、X県の県道でトラックと乗用車の衝突事故があり、
巻き込まれた乗用車の乗客らX名が死亡、X名が重傷を負いました」
からフィルムをリバースしたと思えば偶然、というシナリオがいきいき意味を持ってくる。
ただねぇ。
閉塞感のありすぎる街描写に、連日の雪と寒さ。
物語全体を巻き取っているのがグレーの染みという描写なので、
夏にはとにかく、不向きでした。
昔セブン、という映画で、
物語の間ずっと大雨が降っていて、
その音や寒さ、びしょびしょのシーンの連続に、
シナリオ以前に気分がどんどん落ちた記憶がある。
うまいんだろうと思うけれど、
理解は出来ても共鳴が出来ない小説、なのでした。
友達にも知人にも誰にも、進める余地がないんですけど。
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5人の人生がどのように絡んでいくのかと期待して読み進めていったけど、最後にどーんと無理矢理まとめられてしまったようでなんかスッキリしない。
少し落ち込んだときに読めば、まだまだ自分は恵まれていると前向きになれるかも。ただ、絶望しか感じてないときには絶対に読んではダメだな。
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暗い。けど、現代日本の姿が如実に表現されているんだと思う。ニューヨークを見ても全くアメリカの真の姿が見えないように、東京でぬくぬくOLしてるんじゃ、日本の姿は見えてないんだろうな。少子化が問題の1番の根源かな?老いていくだけの社会に未来は感じられなし、経済も縮小するし、老いた人口の面倒は誰も見れないし。今後の行方を憂いてる場合じゃないか。
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(上)
合併で生まれた地方都市・ゆめので、鬱屈を抱えながら暮らす5人の男女―人間不信の地方公務員、東京にあこがれる女子高生、暴走族あがりのセールスマン、新興宗教にすがる中年女性、もっと大きな仕事がしたい市議会議員―。
縁もゆかりもなかった5人の人生が、ひょんなことから交錯し、思いもよらない事態を引き起こす。
(下)
真面目に働くことの馬鹿馬鹿しさを知り、自分の地位が脅かされることにおののき、信じていたものには裏切られ…。
5人の男女が心の軋みに耐え切れなくなった時、それぞれの人生は猛スピードで崩壊してゆく。
矛盾だらけのこの国を象徴するかのような地方都市・ゆめのを舞台に、どん詰まり社会の現実を見事に描き切った群像劇。
数名の登場人物の各人の生活がそれぞれの立場で淡々と綴られていきます...
最初は登場人物達に関連が無かったのが地方都市と言う事も有り、徐々に微妙に関係が生まれてきます。
パニック系の小説になっていて面白くない事はないのですが...
「いつ事件が起こるのかな」と思いながら読み進めるあいだに少しづつダレていったような印象がありました。
個人的にどうしても最後に物足りなさを感じてしまうのは私の想像力の足りなさなのでしょうか?
しかし、めっちゃ面白いという訳ではないのですが読み出すとそれなりにのめり込んで読めます。
裏表紙の解説に「群像劇」という言葉がありますが、群像劇というよりは「ドタバタ喜劇」でですかね(;^_^A
最後の終わり方には賛否両論あるかと思います。
私としてはもう少し工夫して読者に直接解りやすい結末が良かったなぁ~っと感じてしまいました。
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ゆめの市という舞台を借りながら今の日本の問題をこれでもかと指摘している。
そんな意図があるからか、そりゃあちゃんちゃんとは終わらない。日本の問題が解決しないように。
とは言え、純粋に物語を楽しみたい立場としては「最悪」の方が好きだな。