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ミス・マープルもの。
舞台はロンドンにある、クラシックな佇まいを保つバートラム・ホテル。
この古き良き英国を彷彿させる高級ホテルに滞在中のマープルさん。ロンドンでのお買い物などを楽しみつつ、ホテル内外での人間観察も怠りません。
一方、ロンドン警視庁では、最近頻発している大掛かりな列車強盗等の犯行グループを追っているのですが、これらの犯行とバートラム・ホテルとの関わりは・・?
滞在客の牧師の失踪、霧の夜に起こった狙撃事件・・数々の点が終盤に見事に集約され、驚きの大仕掛けが明らかになるさまは圧巻です。
今回、真相解明するのはデイビー主任警部で、マープルさんはその協力者のようなポジションでした。勿論マープルさんも真相にたどりついていましたし、彼女の観察力あってこその証言により捜査が大きく進展したのですけどね。
狙撃事件の真犯人の処遇について、結局どうするのか曖昧なままだったのですが、それが却って余韻が残る終わり方だなと思いました。
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マープル
ホテルが好きなのでとても面白かった。マープルがロンドンでのお買い物で「たいそうごきげんな時間を過ごして」(p110)いるのもこちらまで楽しくなってくる。
モデルになったホテルはブラウンズらしいが、「イギリスのお菓子とごちそう」にはブラウンズとフレミングス・ホテルを合成して描いたという説が紹介されていた。ブラウンズのアフタヌーンティー、味わってみたいものだ。
メープルの長編の未読は2冊になってしまって寂しい。
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エルヴァイラのキャラクターが酷すぎて、クリスティはこういう若い女の子が嫌いでたまらないのかなと思った。邪悪の家のニックと双璧?ベス・セジウィックも呆れるしかない人だけど…世にも珍しい程の薄情母娘なのに最後にかばったのも唐突すぎてしっくりこない。強盗計画にしてもこのホテルに泊まっていた社会的信用の高い人が現場近くで毎回目撃される、という設定を作るメリット(捜査かく乱?)よりデメリット(ホテルと強盗の関連性が浮かび上がる)の方がどう見ても大きい気がする…
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ミスマープルシリーズ、初めて読みました。
マープルさんが謎解きすると思いきや、違うことにびっくり(笑)
そして終わり方がいささか唐突に感じたのもびっくり。
話の展開としては「春に君を」を彷彿とさせるような淡々とした進み方なのに、それでもぐいぐいと読者を引き込むのはさすが。
シリーズの他の作品も読みたい。
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アガサクリスティー。ミスマープルシリーズ。
古き良きバートラムホテルにて神父の失踪事件がおこり
ついでドアマンが殺され事件が起こる。
ミスマープルはあくまで宿泊客のひとりという立ち位置で
物語はデイビー刑事が引っ張っていく
マープルの出番が少なく、いつものセントメアリ・リードの推理方法が見受けられないのでマープル好きには物足りないと思った
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他の巻と比べたら、なかなか死体が転がらないし、事件というより奇妙な状況が二つ三つと重なるだけ……と思っていたのに、ラスト二十ページくらいから怒涛の急展開過ぎて、さすがにびっくりした。とりわけ、エルヴォイラにまつわる真相のあれこれがあまりにも想定外で、色々と無慈悲に思えて、呆然とせずにはいられなかった。
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事件解決のヒントや推理が他の作品に比べ少なく、おっと言わせるような展開に遭遇せず、個人的にはうーーん、という印象だった
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これまで読んだアガサクリスティーの小説とは少し違った。人が死ぬのもかなり後半の方だし、牧師さんは生きてたし。でも比較的人物関係も整理しやすくはあったから理解はしやすかった。強盗事件が物語の軸ならもっとそこを深く掘り下げて書いて欲しかったかも。
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クリスティの長編ミステリー。探偵役は(一応)マープル。
推理小説の探偵物でよくある光景が警察官が無能であり、探偵の足を引っ張る構図だ。探偵を邪険に扱い(場合が場合なので仕方ない部分もあるが)、的外れな推理をしてんで真実に辿り着けない様な人物や事柄を重宝し、しまいには探偵が解き明かした真実を受け入れ犯人を我が物顔で逮捕し、探偵に笑顔を振り撒いて一件落着する。ある種のお約束だ。さて、では、もし探偵がいる中で警察官がとても優秀だったらどうなるのか。答えは「面白味に欠ける」だった。
今作に出てくるオヤジさんこと主任警部のフレッドは優秀であり、完全にマープルが脇役になっている。読者は当然、探偵の活躍を見たい訳で、勿論、今まで上記の様な不平不満を言ってきた訳だがあくまで探偵役、真実を解き明かすのはマープルであり、警察官は彼女の推理に感嘆するというのが大好きだった事に気付いた。今回はバトル警視の様な形が良かったのではと感じてしまう。マープルの存在感が余りにも小さかった。
事件発生までバックボーンにある強盗事件などが取り上げられ、どうやら登場人物達に関係がありそうだという事がわかる。更には昔の様式を現代に受け継いでいるバートラムホテルが舞台となり、マープルは子供の頃訪れたこのホテルを姪からのプレゼントで訪れる事になる。
美しい秩序あるホテルが舞台であり楽しい印象を得る。荘厳ではありながらも何処か現実的ではない何かを感じるホテル。従業員達は一流であり、滞在客は昔の時代からやってきた様な年寄りと外国人達。そこで始まっていく事件。序盤中々何事もおきず、中盤からようやく物語が進行していく。
今作の母娘は印象的で、娘についてはリドルストーリー的な雰囲気で幕を閉じる。後見人など、彼女の幸せん願っている事に間違いはないが、最後は何とも悲劇的な幕切れだった。改めてマープルの関わり方が不明。
作中でマープルがロンドンを満喫している様子は滅多に見られない描写で嬉しく思った。しかし彼女は何処に行っても殺人と巡り遭う運命なのだろう。
余りにも広範囲の事件になる為、やはりノンタイトルで整理されたら一級品だった様に思う。ドンデン返しの犯人は想像を超え、最終章だけならクリスティ作品の上位に挙げても良いくらいだ。
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推理小説としてのプロットはかなり緩いし、犯罪シンジゲートの描き方はかなり雑で現実味がない。しかし、ビートルズが登場し、古き時代の英国が失なわれていく中で、何とかしてかつての「雰囲気」を描こうとしたのか。全てに古色蒼然とした魅力をたたえるバートラムホテルと個性豊かな登場人物たちは健在。
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バートラム・ホテルという魅力的な場所で、様々な人物が錯綜する。そこにミス・マープルも絡んで。これまでのマープルものと比べて後味が悪い感じがした。それも今作の魅力だろう。
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牧師の失踪
↓
バートラムホテル←強盗事件
↑
射殺事件
って感じで話しがすすんでいって、あまりにも話しが散らばってて「これ最後までどうなるの??」って思ってたら全部つながった。
残りのページが少なくなっても何が起こってるのかよく分かんないままだった笑
ミスマープルが脇役だった。
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犯人がそこそこカスな上に捕まっていないので、読後感がスッキリしない。ホテルの対応にホクホクしながらも、裏にある邪悪さを感じ取って少しづつテンションが下がっているマープルが可愛い。牧師さん生きてて良かった。